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オフィスチェアの部位名称とその役割とは?|あると嬉しい機能と自分に合うオフィスチェアの選び方解説

オフィスチェアの部位名称とその役割とは?|あると嬉しい機能と自分に合うオフィスチェアの選び方解説

日々の業務を快適にこなすうえで、オフィスチェアの選び方はとても重要です。ただ座るだけの道具に見えて、各部位・パーツにはしっかりと意味があり、それぞれの機能が快適な座り心地にも関わっています

この記事では、オフィスチェアを構成する部位・機能が気になる方へ向けて、それぞれの名称から役割、機能性まで徹底解説します。座り心地にどのような影響を及ぼすのか、自分に合った椅子選びのポイントも解説しますので、ぜひご参照ください。

【先に見る】失敗しない!自分に合うオフィスチェアの選び方

この記事の監修者

那波 伸晃

オフィスコム株式会社
商品・物流本部 本部長
那波 伸晃

オフィス家具業界歴17年、オフィスコム創業期のメンバー。数々のヒット商品を生み出し、ユーザー目線での商品開発を得意としている。

この記事を書いた人

オフィスのギモン編集部

オフィスのギモン編集部

“快適にはたらく”をテーマにオフィスに関わる様々な疑問を解決!おすすめ商品や、明日の仕事に役立つ情報・豆知識を発信しています。

1.【早見表】オフィスチェアの部位名称一覧

【早見表】オフィスチェアの部位名称一覧
部位名 主な役割・特徴
ヘッドレスト 頭部や首を支える部位。
長時間の作業やリクライニング時の首の負担軽減に有効。可動式モデルも多い。
背もたれ 背中全体を支える椅子の主要な部位。
姿勢保持や体圧分散に貢献し、ローバック・ハイバックなど高さの違いがある。
ランバーサポート 腰(腰椎)を支えるサポート部位。
姿勢の崩れを防ぎ、腰への負担を軽減する
アームレスト 腕の重みを支えるサポート部位。肩や首の緊張を軽減する。
固定式と可動式があり、作業姿勢に合わせた調整が可能なモデルも存在。
座面 体重を支える椅子の主要な部位。
張地や内部素材により座り心地が異なり、高さだけでなく、奥行調整が可能なモデルもある。
フットレスト 足を支えて体圧分散を補助する補助機構。
昇降式や収納式があり、リクライニングとの併用でリラックス時の快適性が向上する。
脚部(ベース) チェア全体を支える土台。5本脚が一般的で、安定性と耐久性に関わる。
素材やデザインにも違いがあり、おしゃれなモデルも。
キャスター 椅子を移動させる車輪部分。
材質によって床への影響や静音性が異なる。使用環境に応じた選択が必要。
ハンガーラック/小物掛け 背面に設けられる付属パーツ。ジャケットやバッグなどを掛けるのに便利。
オフィスの限られたスペースを有効活用できる。

1-1.ヘッドレスト

ヘッドレスト」とは、頭や首を支えるために背もたれ上部に設けられたパーツです。リクライニング時や後傾姿勢をとった際に、頭部~首筋を安定させる役割があります。可動式タイプであれば高さや角度を調整でき、自分に合ったポジションに調節可能です。

ヘッドレスト搭載のオフィスチェアなら、首や肩の緊張を軽減し、姿勢の安定とリラックス効果が得られます。上下や角度の調整ができるタイプなら、使用者の身長や姿勢に合わせてフィット感を高めることが可能です。

集中とリラックス、どちらのシーンでも快適さをサポートすると言えます。

1-2.背もたれ

背もたれ」とは、背中全体を支えるパーツで、上半身の姿勢を安定させる役割を担います。背筋のS字カーブに沿った形状が多く、腰から肩までを包み込むような設計になっているのが一般的です。

自分にあった背もたれなら、正しい姿勢を維持して、背中〜腰への負担軽減につながります。疲労の蓄積を抑え、集中力を維持しやすくなるのも魅力です。

ただし、背もたれにはローバックからエクストラハイバックまでさまざまなサイズがあり、作業環境や自分のニーズに適したオフィスチェアを選ぶ必要があります。

1-3.ランバーサポート

ランバーサポート」とは、背もたれの下部に設置される腰椎(ランバー部)を支えるパーツです。背中と座面の隙間を埋めて、腰が反りすぎたり丸まりすぎたりするのを防ぎ、腰痛予防に役立ちます。可動式の場合は高さや硬さの調整も可能です。

ただし、すべての背もたれ付きオフィスチェアにランバーサポートが搭載されている、とは限りません。独自の背もたれデザインで支えたり、独立式ランバーサポートが搭載されていたりしますが、なかには腰を重点的に支える機能を持たないオフィスチェアもあります。

ランバーサポートは腰への負担を軽減し、腰痛対策にも一定の効果が期待できるため、長時間のデスクワークで腰痛に悩まされている方は要チェックの機能です。長時間座っても快適な姿勢を保ちやすくなり、腰の負担を改善する効果が見込めます。

1-4.アームレスト

アームレスト」とは、腕を支えるために座面の左右に取り付けられた肘掛けパーツです。腕の重みを分散することで、肩や首にかかる負担を軽減する役割があります。肘なし・固定式・可動式など、タイプによって調整範囲やサポート性が異なります。

種類 主な用途・特徴 メリット デメリット
肘なし 会議室やセミナー用
狭いスペース向け
  • ・省スペースで設置しやすい
  • ・デスク下に収まりやすい
  • ・デザインがシンプルで圧迫感がない
  • ・腕の支えがなく長時間使用で疲れやすい
  • ・肩や首に負担がかかりやすい
固定式アームレスト 来客用や短時間作業用のチェアに
適したスタンダードタイプ
  • ・構造がシンプルで頑丈
  • ・比較的リーズナブルな価格
  • ・デザイン性の高いタイプも多い
  • ・調整ができないため体格に合わないと不快
  • ・デスクとの高さが合わない場合に邪魔に感じやすい
可動式アームレスト 長時間のPC作業や体格差に
対応する高機能チェアに採用
  • ・作業姿勢に合わせて調整可能(1D〜4D)
  • ・疲労軽減や肩こり対策として重視するユーザーが多い
  • ・柔軟に作業姿勢を変えられる製品も
  • ・製品価格が高めになる傾向
  • ・調整機構がある分やや重量が増す
  • ・構造が複雑になる

また、デスク下へ収納できるようアームアップ式アームレストなど、さまざまな種類が登場しているのもポイントです。

アームレストがあれば、タイピングやマウス操作中の腕の位置が安定しやすくなり、長時間の作業でも疲れにくくなるメリットがあります。特に、高さや角度が調整できるモデルであれば、自分の体格や姿勢に合わせて調整でき、作業効率や集中力の向上にもつながります。

1-5.座面

座面」とは、オフィスチェアに座ったときにお尻を支える部位で、体重をしっかり受け止める役割を担います。内部素材にはモールドウレタンやポケットコイルなど、耐圧分散性に優れたものが使われることもあります。近年では、メッシュなどの座面素材も評判です。

表面の張り地には、通気性や手入れのしやすさを考慮してファブリックや合成皮革、メッシュなどさまざまな素材が選択肢としてあります

座面は安定した座り心地を提供し、モデルによっては体圧を程よく分散して疲れにくい点が魅力です。高さ・奥行・前傾姿勢の調整ができる座面であれば、体格に応じたフィット感も得やすく、長時間作業でも快適な姿勢を維持できます。

1-6.フットレスト

フットレスト」とは、足を乗せて休ませるために設けられるパーツです。座面の下から引き出す収納式が多く、足の位置を高く保つことで下半身の血流を促進し、脚のむくみや疲労感を抑える効果があります。

特にリクライニング機能と併用すれば、快適なリラックス効果を得られるのが魅力です。脚を投げ出す姿勢がとれるため、全身の力を抜いて一時的な休息も行えます。

長時間の座り作業の合間に足を休めたいときや、仮眠をとるシーンにも役立ちます。オフィスよりは、在宅ワークや休憩スペース向けにおすすめです。

1-7.脚部

脚部」とは、オフィスチェアの座面を支える土台となるパーツで、キャスター付きモデルでは多くの場合で5本脚の「五本脚ベース」が採用されています。安定性と耐久性を重視して設計されており、素材にはナイロンやアルミ、スチールなどが使われます。

脚部の構造により、チェア全体の安定感や耐荷重が決まるため、非常に重要な部位です。体を預けたときのぐらつきを防ぎ、安心して座れる環境を構築できます。

特にキャスター付きの脚部であれば、移動時のスムーズさも確保でき、作業中の動きにストレスがかかりません。一方で、キャスターの付かない固定脚モデルも登場しています。

1-8.キャスター

キャスター」とは、チェアの脚部の先端に取り付けられる小さな車輪のことで、チェアをスムーズに移動させるための重要なパーツです。床材との相性に合わせて、ウレタン・ナイロン・ゴムなど複数の材質があり、使用環境によって適した製品を選ぶことが大切です。

キャスターの種類 主な特徴 向いている床材 注意点
ウレタン 床に優しく静音性が高い フローリング、カーペット、Pタイル カーペット上ではナイロンよりも動きが悪くなる
ナイロン 非常に硬く、滑りが良い カーペット、タイルカーペット フローリングでは傷つきやすく滑りすぎる可能性も
ゴム 静音性・衝撃吸収に優れる コンクリート、フローリング、タイル 変形・摩耗しやすく、汚れが付着しやすい

キャスターには静音性を備えた製品や、ストッパー機能を備えたタイプもあります。

座ったままでの移動が楽になることに加え、身体をひねらずに済むことで腰や首への負担軽減にもつながります。また、セミナーやミーティング、フリーアドレスオフィスなどで柔軟な移動を実現できるのもメリットです。

フローリングなど床を傷つけやすい場所では、床材に合ったキャスターを選ぶことが、快適性と床の保護の両立に役立ちます。

1-9.ハンガーラック/小物掛け

ハンガーラック/小物掛け」とは、オフィスチェアの背面に取り付けられるフックやバーのことで、上着やバッグなどを掛けるための補助パーツです。チェア本体に装備されていることで、収納場所を確保しやすく、限られた作業スペースの整理整頓にも貢献します。

衣類がしわになりにくくなることや、机置きによる汚れを防げるメリットがあります。職場での身だしなみを整えやすくなるほか、帰宅時や外出時の動作もスムーズです。コートやスーツを日常的に着る職場で、かつフリーアドレスなどのオフィスでは特に役立ちます。

2.あると嬉しい!快適に座れるオフィスチェアの機能

オフィスチェアには、ただ座るだけでなく「快適に作業を続けるため」の便利な機能が多数搭載されています。姿勢の変化に合わせて背もたれが傾いたり、身体に合わせて各パーツが調整できたりと、使う人の負担を軽減する工夫が盛り込まれています。

ここでは、快適性を高めるオフィスチェアの代表的な機能について、どのような働きがあるのか、得られる効果を解説します。

2-1.ロッキング機能

ロッキング機能

ロッキング機能とは、背もたれに寄りかかったときにチェア全体が後方へゆるやかに傾く構造のことです。前傾姿勢から一時的に身体を休める際などに、リラックスできる角度まで自然に体を預けられます。

種類 動きの違い 特長
背ロッキング 座面は固定されたまま、背もたれだけが後ろに傾く シンプル構造でコストも抑えめ。軽いリラックスにぴったり
背座一体ロッキング 背もたれに連動して、座面も同じ角度で傾く(L字型) 姿勢のバランスを崩さずにリクライニング可能
シンクロロッキング 背もたれと座面が異なる比率で連動。背が大きく、座は緩やかに傾く 足が浮きにくく、自然な動きでリラックスできる
フロントロッキング 座面後方が沈む構造。座面前方が持ち上がらないため大腿部への負担が少ない より繊細な動きと体圧分散が可能なモデルも多数あり

ロッキングの強さや角度を調整できるモデルもあり、使う人の体格や好みに応じたセッティングが可能です。定期的に体を伸ばしたいときや、思考を切り替えたいタイミングで椅子を傾けることで、身体だけでなく気分もリフレッシュできます。

2-2.リクライニング機能

リクライニング機能

リクライニング機能とは、背もたれの角度を大きく倒して固定できる機能です。ロッキング機能が「ゆらぎ」や一時的な姿勢変化をサポートするのに対し、リクライニングは背もたれを固定したまましっかりと倒せるのが特長です。

多くのモデルでは座面と連動してリクライニングするタイプもあり、より自然な体勢で背中を預けられます。会議の合間や昼休み、少し仮眠を取りたい時などに背もたれを倒すことで、無理なく体を伸ばしてリラックスできます

また、集中して作業する際と休息時の姿勢を切り替えることで、疲労の蓄積を抑えられるのも大きなメリットです。後傾姿勢で作業しているなど、普段のデスクワーク中の姿勢に合わせて調整できる範囲を決めると利便性が高まります。

2-3.座面の微調整機能

座面の微調整機能

座面の微調整機能とは、座面の高さや奥行き、前傾・後傾などを細かく調整できる機能です。「座面奥行き調整」が可能なチェアでは、太ももの裏を圧迫しない適切な深さに設定できるため、血行の悪化を防げます。

また、「前傾チルト」機能があると、前かがみの作業姿勢をサポートしつつ、背中を自然に伸ばして腹部の圧迫感を抑えられるのも魅力です。

座面が合っていないと、腰や脚に負担がかかりやすくなりますが、調整機能があることで快適性が大きく向上します。小柄な方や長時間座る方にとって、座面の微調整機能は欠かせない要素のひとつです。

2-4.可動式アームレスト

可動式アームレスト

可動式アームレストとは、高さ・前後・左右・角度など、複数の方向に動かせるアームレストのことです。調整可能な方向の数によって「1D(高さのみ)」「2D(高さ+前後)」「3D(高さ+前後+左右)」「4D(高さ+前後+左右+角度)」と表現されます。

一部の商品には、デスク下に収納できるよう、一時的に肘掛けを持ち上げられるアームアップ式アームレストも存在します。

使用者の体格や作業スタイルに応じて、肘を自然な位置で支えられるのがメリットです。特に、腕の重みがダイレクトに肩へ掛かってしまうのを防ぎ、肩や首の緊張を和らげて肩こりの症状を予防・解消する効果が期待できます。

自宅用・オフィス用を問わず、柔軟な調整ができるモデルを選ぶことで快適性が向上します。

2-5.可動式ランバーサポート

可動式ランバーサポート

可動式ランバーサポートとは、腰椎(ランバー部)を支えるパーツの位置や強さを調整できる機能です。背もたれの中に組み込まれているクッションや機構が、上下に動いたり、前後に張り出すことで、個人差のある背中のカーブにフィットさせられます。

その結果、腰へのフィット感を高めて、長時間座っていても疲れにくくなる効果が得られます。「腰痛の予防や解消に繋がった」といったユーザーレビューも多く、可動式のランバーサポートは特に座位姿勢が多いユーザーから注目を集めている機能です。

固定式に比べて調整の自由度が高いため、自分の体に合うようにカスタマイズできるものの、椅子そのもののサイズや作業環境がミスマッチだと腰痛の予防効果へ繋がりにくい点にご注意ください。

2-6.可動式ヘッドレスト

可動式ヘッドレスト

可動式ヘッドレストとは、頭を支えるヘッドレストの位置や角度を自由に調整できる機能です。「上下の高さ」調整に加え、「角度や前後」調整が可能なモデルもあり、使用者の身長や姿勢に合わせてフィットさせられます。

その結果、首や肩への負担を軽減し、より自然な姿勢で作業ができるのがメリットです。特にリクライニングを多用するシーンでは、ヘッドレストの調整によって頭をしっかり支えられ、首が前に倒れる状況を防ぎます。

姿勢の悪化を防ぎつつ、頭部の重みも分散してくれるため、体の疲れや違和感から作業の手を止めにくいのがポイントです。デスクワークの没入感を高めて、生産性を高める効果まで期待できます。

3.自分に合うオフィスチェアの選び方

オフィスチェア選びで失敗しないためには、見た目や価格だけでなく、「自分にとって快適かどうか」という視点が欠かせません。座面の高さが合わないと姿勢が崩れやすくなり、アームレストが机と干渉すれば作業効率も下がります。

また、ほかのユーザーは「座り心地が快適」とレビューしていても、自分の体格とはミスマッチだった、といったケースがあるのも事実です。

ここでは、自分にぴったりのオフィスチェアを選ぶため、5つの選び方を解説します。

選び方 チェックポイント
座面の高さや幅が体格に合うか ・足裏が床にしっかりつくか
・膝が約90°に曲がる高さか
・座面幅は狭すぎず余裕があるか
設置スペースに合うか ・チェアの幅や奥行きが置く場所に収まるか
・アームレストが机の下に入るか
・リクライニング時の後方スペースを確保できるか
必要なサポート機能があるか ・ランバーサポートはあるか
・ヘッドレスト/アームレストが付いているか
・高さや角度などの調整機能があるか
素材がワークスタイルに合っているか ・蒸れにくさ重視→メッシュ
・手入れしやすさ重視→PVCレザー
・デザイン性や温かみ重視→ファブリック/PUレザー
・高級感重視→本革
キャスターが環境に合っているか ・フローリング→ウレタンキャスター
・カーペット→ナイロンキャスター
・傷防止にはチェアマットの併用も有効

3-1.座面高・幅が自分の体格に合うか

座面高・幅が自分の体格に合うか

オフィスチェアを選ぶ際、座面の高さと幅が自分の体格に合っているかは非常に重要です。座面が高すぎると足が床に届かず、逆に低すぎると膝が持ち上がり、血流が悪くなりやすくなります

また、座面幅が体に合っていないと、窮屈さや逆に安定感のなさを感じやすくなる点に注意が必要です。平均的な椅子の座面幅は約40~45cmですが、ゆったり座りたい人向けに50cmを超える座面幅のオフィスチェアもあります。

自分にあった座面高の判断ポイントは以下のとおりです

  • 足裏全体が床にしっかりと接地するか
  • かかとに膝先の体重がしっかり乗っているか
  • 膝の角度が約90°になるか
  • 太もも裏の圧迫がないか

理想は、かかとをしっかり床につけ、膝が90°に曲がる高さです。自分の身長・体格に合った座面高に調整できるか、事前に自分の理想的な高さをチェックしておきましょう。

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座面の高さ

計算ボタンを押してください

机の高さ

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3-2.設置スペースのサイズに合うか

オフィスチェアの選び方では、設置スペースとの相性も見逃せません。たとえば、脚部が大きく広がるタイプやアームレストが固定式で動かせないものは、デスクや壁との距離が合わず使いにくいケースもあります。

「デスク下に収納できないせいで、オフィス空間が窮屈に感じられる」といったお悩みを抱えるケースも珍しくありません。特に狭いワークスペースでは、脚径や背もたれの高さ、アームレストの形状と可動性など、実寸サイズをしっかり確認しておくことが大切です。

なお、人一人が通るのに必要な通路幅は最低60cmほど。余裕を持たせて90cmほどのスペースは欲しいため、チェアの回転や後方のリクライニング動作も含めて、スペースに余裕があるかをチェックしましょう。

3-3.必要なサポート機能が搭載されているか

腰や肩への負担を軽減するには、自分に必要なサポート機能が搭載されたオフィスチェアを選ぶことが重要です。特に、長時間のデスクワークではランバーサポート・アームレスト・ヘッドレストといった機能が効果を発揮します。

たとえば、腰を支えるランバーサポートは、腰椎の反りに沿って隙間を埋めてくれるため、姿勢を安定させて腰痛を予防する効果が期待できます。また、ヘッドレストは頭部の重みを支えて首周りの負担を軽減。

アームレストは腕の重みを分散して肩の負担を減らし、肩こりを予防できるのが魅力です。

オフィスチェアの各パーツが調整可能であれば、より細かく体にフィットさせることが可能です。快適な姿勢で集中力を保つためにも、必要な機能を見極めたオフィスチェアの選定をおすすめします。

3-4.ワークスタイルに合った素材か

快適なオフィスチェア選びには、素材が自分のワークスタイルに合っているかも重要な判断軸です。たとえば、在宅勤務で長時間座るなら通気性に優れたメッシュ素材も選択肢のひとつです。

背中の蒸れが気になる場合は、通気性の良いメッシュ素材で熱を逃せるようになります。

一方で、来客対応や清掃のしやすさを重視するオフィスでは、PVCレザーのような拭き取りやすい素材が適しています。ファブリックは温かみがありインテリアになじみやすいなど、素材ごとに長所が異なるのがポイントです。

作業時間・用途・部屋の環境などを考慮しながら、自分のスタイルに合った素材を選びましょう。

3-5.環境に合ったキャスターか

快適に使い続けるには、床の素材に合ったキャスターを選ぶことが大切です。合わないキャスターを使うと、床を傷つけたり、動きが悪くなったりする原因になります。

たとえば、「フローリングには柔らかめのウレタンキャスター」「カーペットにはナイロンキャスター」が向いています。一方で、柔らかいフローリングに硬い素材のナイロンキャスターを使うと、床を傷つけてしまう可能性も。

床の保護を重視するなら、チェアマットの併用もおすすめです。最初から環境に合ったキャスターを選んでおくことで、快適な使い心地と、床に傷を付けにくいオフィスチェアを利用できます。

まとめ

オフィスチェア選びでは、「座面の高さや幅」「設置スペースとの相性」「必要なサポート機能の有無」といった要素を丁寧に確認することが大切です。自分の体格とミスマッチだったり、求める機能に非対応だったりすると、座り心地が不快に感じてしまうかもしれません。

さらに、座り心地を左右する素材や、床との相性に関わるキャスターの種類も、快適な作業環境を整えるうえで大切です。

自分の体格や作業スタイルに合っているか、カタログスペックだけでは判断しきれない部分もあるため、可能であれば実際に試し座りしてみるのをおすすめします。実際にオフィスチェアへ腰掛けてフィット感を確認すれば、椅子選びで失敗するリスクを減らせるのがメリットです。

オフィスコムのショールームでは、多彩なオフィスチェアを実際に体験できるほか、スタッフによるアドバイスも受けられます。購入前の不安を解消し、納得のいく一脚を選ぶために、ぜひショールームでの試し座りをご活用ください。

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