公開:2019.09.12

ホワイトボードが汚れる原因は?掃除方法ときれいに使うための方法

会議やプレゼンでホワイトボードを利用していると、イレーザーでも消えない汚れや黒ずみが出てくることがあります。ホワイトボードを長くきれいに使うためには、消えない汚れや黒ずみの原因の把握と、適切な方法による掃除が大切です。

また、ホワイトボードの種類によって汚れの消えやすさが異なります。そこで今回は、ホワイトボードの汚れの原因や掃除方法をまとめました。ホワイトボードを長くきれいに活用したい方は、ぜひ参考にしてください。

1.ホワイトボードの消えない汚れ・黒ずみの原因とは?

ホワイトボードの消えない汚れ・黒ずみの原因とは?

ホワイトボードに書かれた文字は、専用のイレーザーでこすれば消えます。しかし、長く使用したホワイトボードでは、イレーザーでこすっても汚れや黒ずみが消えずに残ってしまう場合も少なくありません。

ホワイトボードの汚れが消えない主な原因は以下の3つです。

  • ・ホワイトボード表面の傷やほこり
  • ・ボード専用マーカーの成分の変化
  • ・イレーザーの劣化

2つ以上の原因が組み合わさって、汚れが消えにくくなることもあります。それぞれの原因の理解と、状況に合わせた適切な掃除が大切です。

ホワイトボード表面の傷が原因の汚れは、イレーザーでこすっても簡単に落ちません。新品のホワイトボードは表面がコーティングされていて、マーカーの汚れが落ちやすくなっています。繰り返しの使用によるコーティングがはがれや、ホワイトボードの表面の傷が、消えない汚れの原因です。
さらに、ホワイトボード表面に付着したほこりによっても、汚れが消えにくくなります。ホワイトボードの表面のほこりにマーカーのインクが染みこんで乾燥すると、イレーザーでこすっても消えない黒ずみになる場合が多いです。

ボードマーカーの成分が変化することも、汚れが落ちにくくなる原因となります。ボード―マーカーに入っている液体には、黒や赤、青などのインクに加えて、剥離剤が含まれていることが特徴です。剥離剤の効果により、ホワイトボード表面に書いた文字が落ちやすくなっています。
しかし、購入から時間が経つにつれて、ボードマーカー内の成分が変化する点に注意が必要です。成分が変化して剥離剤の効果が落ちると、イレーザーでこすっても消えにくくなります。

イレーザーの汚れや劣化も、ホワイトボードの汚れが消えにくくなる原因の1つです。イレーザーが汚れたり、劣化したりしたまま使用すると、ホワイトボードの表面に傷がつきます。傷ができた部分に書かれた文字はイレーザーでこすっても簡単に消えません。また、イレーザーでこすってできた傷自体が汚れとして目立ってしまう場合もあります。

2.汚れたホワイトボードの掃除方法

汚れたホワイトボードの掃除方法

汚れたホワイトボードの掃除方法は、汚れの程度によって異なります。掃除方法を誤ると、ホワイトボードの表面に傷が付く恐れがあるため注意が必要です。

ホワイトボードの掃除方法のポイントとして、以下の2つが挙げられます。

  • ・軽い汚れは水拭きできれいにする
  • ・水拭きで落ちない汚れはエタノールや除光液を使用する

汚れの程度に応じた、適切な掃除方法を具体的にご紹介します。

2-1.軽い汚れや書き跡は水拭きできれいにする

ホワイトボード上に残ってしまった、軽い汚れや書き跡は水拭きしましょう。水拭きの手入れ方法には以下の2つの手順があります。

  • ①きれいな布または雑巾で水拭きをする
  • ②乾いたきれいな布で乾拭きをする

まず、ホワイトボード上の汚れを可能な限りイレーザーできれいにしてください。その後、きれいな布または雑巾を水で濡らして固く絞り、水拭きをします。布または雑巾の水分量が多いと水が垂れてしまうため、しっかり絞ってから使いましょう。

水拭きが終わったら、乾いたきれいな布で乾拭きをします。ホワイトボード表面に水気が残らないよう、丁寧に乾拭きをしてください。水気が残ってしまうと、跡が残ったりほこりが付着したりして新たな汚れの原因となります。

なお、水拭きと乾拭きの両方で、必ずきれいな布または雑巾を使ってください。汚れた雑巾を使用すると、ホワイトボードの表面を傷つける恐れがあります。

2-2.水拭きで落ちない汚れはエタノールや除光液を使用する

水拭きをしても落ちない汚れや書き跡は、エタノールや除光液などのアルコール性アイテムを使用してきれいにしましょう。エタノールや除光液は、誤って油性ペンで書いてしまった文字も消せるため便利です。

ホワイトボード専用のクリーナーには、スプレータイプやウェットシートタイプがあります。ホワイトボード表面のコーティング剤を傷めない成分が使われているため、安全な掃除が可能です。

薬局やドラッグストアで売られている消毒用の無水エタノールも、ボードマーカーのインクを溶かす働きがあるため、掃除に使えます。ただし、エタノールの濃度が高すぎると、ホワイトボード表面のコーティングが劣化する可能性があるため注意が必要です。汚れがひどくない場合は、エタノールを水で薄めて使うようにしましょう。

ネイルを落とすときに使う除光液もホワイトボードの掃除に使用できます。ただし、除光液にはアルコール系以外の成分が含まれる場合が多いため、注意が必要です。可能な限り、ホワイトボード専用の商品または薄めたエタノールを使ってください。

3.ホワイトボードを長くきれいに使うためのポイント

ホワイトボードを長くきれいに使うためのポイント

ホワイトボードの汚れを掃除する以前に、汚さないための対策も大切です。ホワイトボードを汚さず、長くきれいに使うためのポイントを3つご紹介します。

  • ・イレーザーの定期的な掃除
  • ・書いたまま長時間放置しない
  • ・傷や汚れが付きにくいホワイトボードを使う

それぞれのポイントについて、具体的な注意点を以下に詳しく解説しました。

3-1.イレーザーを定期的に掃除する

ホワイトボードのイレーザーを定期的に掃除することで、ホワイトボードの表面を傷めずきれいに使えます。

イレーザーの表面は不織布やメラミンスポンジなどの柔らかい素材で作られていますが、ボードマーカーのインクを消すことで汚れが溜まっていきます。イレーザーの表面に残ったインクの消しカスは時間が経つと固まり、そのままホワイトボードの表面をこすると傷が付くため注意が必要です。

イレーザーの種類によって、汚れてしまった面をはがして何度か使えるシート式タイプや、不織布の部分を張り替えて繰り返し使えるタイプがあります。また、クリーニングが可能なイレーザーは中性洗剤で洗った後、水ですすいで乾かして使うことも可能です。

繰り返し掃除してスポンジ部分が劣化したイレーザーは長く使わず、常にきれいな状態で使うようにしましょう。

3-2.ボードを書いたままの状態で長時間放置しない

ホワイトボードに文字を書いたままの状態で長時間放置すると、ボードマーカーのインクがホワイトボードの表面に定着し、消えにくくなります。ホワイトボード専用のボードマーカーを使用した場合でも、書いたまま消さずに数時間放置した場合には、こすっても消えなくなるため注意が必要です。

ホワイトボードに書いた文字は長時間放置せず、会議やミーティングが終わったタイミングできれいに消しましょう。長時間の放置によりイレーザーでは消えなくなった汚れは、水拭きや専用クリーナーで消してください。

3-3.傷や汚れが付きにくいホワイトボードを使用する

ホワイトボードは2種類あり、ホーローホワイトボードと呼ばれるタイプと、スチールホワイトボードと呼ばれるタイプが市販されています。ホワイトボードの表面に使われる素材が異なり、ホーローホワイトボードの方が傷や汚れが付きにくい点が特徴です。

ホーローホワイトボードは特殊な合板の上にガラス被膜が焼き付けられていて、スチールホワイトボードよりも耐久性や表面硬度に優れています。一方、スチールホワイトボードはホーローホワイトボードよりも低価格な点が長所です。

ホーローホワイトボードはスチールホワイトボードよりも少々割高ですが、劣化の心配がないためコストパフォーマンスは高いと言えます。最初からホーローホワイトボードを購入すれば、長くきれいに使用可能です。

まとめ

ホワイトボードの汚れや黒ずみの原因と、きれいにするためのクリーニング方法をご紹介しました。ホワイトボードの汚れやマーカー跡は放置しておくと取れなくなるため、こまめな掃除が大切です。水拭きで落ちない汚れはエタノールや除光液を使用して落とすようにしましょう。

ホーロー製のホワイトボードなら、スチール製のホワイトボードよりも汚れや傷が付きにくいため、きれいに使うことが可能です。ホワイトボードの購入や買い替えをご検討中の方には、長くきれいに使えるホーロー製のホワイトボードをおすすめします。

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