オフィスチェアや椅子の軋む音が出る原因とは? 3つの防止方法を紹介【動画解説あり】
「最近なんだか椅子の音がうるさい」と、椅子から発生する音に頭を悩ませていませんか? 実は一般的な椅子から高機能なオフィスチェアまで、多くのケースで、潤滑油を使えば椅子から出る「ギシギシ・キーキー音」を防止できます。
しかし、椅子から出るギシギシ・キーキー音を防止するには、それぞれの原因をしっかりと把握した上で適切な対処をしなければなりません。今回は椅子から音が鳴る原因を解説した上で、ギシギシ・キーキーと椅子が発する音の防止手順についてご紹介します。買い替えを検討している方へ向けたおすすめのオフィスチェア4選も紹介していますので、あわせてご参照ください。
- 目次
- 1.椅子の音鳴りは買い替えのタイミング?
- 2.椅子から異音が聞こえる原因は?
- 3.椅子のギシギシ・キーキー音を防止する方法
- 4.椅子の音を防止する際の注意点
- 5.買い替えも検討を!おすすめオフィスチェア4選
- 5.まとめ
1.椅子の音鳴りは買い替えのタイミング?
椅子の音鳴りがうるさいと感じて、ほかのオフィスチェアへ買い替えを考える方もいます。しかし、部品の破損を除き、椅子の音鳴りは原因さえ分かれば改善できるかもしれません。
椅子から音がし始めたからといって、買い替えを判断するのは早いと言えます。
たとえば、交換部品のガスシリンダーは大体2,000円ほど、潤滑剤は700円ほどで購入できます。「高機能なオフィスチェアだから買い替えよりも自分で椅子の音鳴りを改善したい」といった場合は、ギシギシ・キーキー音を個人で防止してみるのもポイントです。
2.椅子から異音が聞こえる原因は?
「購入当初は椅子から音がしなかったのに、時が経つにつれて椅子から異音が聞こえるようになった」と頭を悩ませる人も少なくありません。椅子からギシギシ・キーキーと音が鳴る要因について、考えられる原因ごとにご紹介します。
2-1.ガスシリンダー部分の摩耗
オフィスチェアからキーキー・バキバキなど異音が聞こえるときは、椅子のガスシリンダーが原因の可能性があります。座りながら椅子を揺らすと音が鳴る場合は、ガスシリンダー部分の摩耗が要因かもしれません。
そんなガスシリンダー経由でオフィスチェアの音鳴りがする時は「ガスシリンダー本体が原因」「結合部の油切れが原因」の2通りが存在する点に注意が必要です。椅子のガスシリンダー部分から音が鳴っていても、必ずしもガスシリンダーの交換が必須とは限りません。オフィスチェアの結合部に油をさすだけで問題が改善する可能性もあります。
「ガコガコ・バキバキ」と聞こえる場合はガスシリンダー本体が、「キーキー・ギイギイ」と聞こえる場合は結合部の油切れが原因として考えられます。
2-2.椅子を固定しているボルトのすれ
椅子からギシギシと音がする場合は、座面を固定しているボルトのすれによる音鳴りが考えられます。ボルトのすれる音は油をさせば改善が期待できますが、場合によってはオフィスチェアのボルトがゆるんでいる可能性も。ボルトのゆるみを放置していると椅子自体がダメになってしまうため、まずは工具を使ってオフィスチェアのボルトやナットを締めてみるのも1つの手段です。
2-3.ロッキング部の油切れ
「リクライニングチェアがきしむ」「椅子の背もたれからギーギー聞こえる」と音が鳴る場合は、オフィスチェアのロッキング部が油切れを起こしている可能性が考えられます。長期間利用している椅子は油切れが起こりやすくなるため注意が必要です。
ロッキング部の油切れが原因なら、潤滑剤の使用で背もたれを倒すたびに椅子から音が出るのを防止できます。椅子から音が聞こえる要因のなかでも、お手軽にオフィスチェアの異音を直しやすい原因のひとつです。
3.椅子のギシギシ・キーキー音を防止する方法
オフィスチェアなど、椅子のギシギシ・キーキー音を防止する方法は原因によってさまざまです。しかし、部品の破損が原因でなければ、ほとんどのケースで椅子から鳴る音を防止・改善できます。
椅子から音がした場合は、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
- 潤滑油をつかう
- ボルトを締める
- ガスシリンダーを交換する
3-1.椅子の音鳴りするポイントへ潤滑油をさす
油切れが原因で椅子の音が鳴る場合は、椅子の音が鳴るポイントへ潤滑油をさすと多くのケースで異音の解消効果が期待できます。潤滑剤にはいくつかの種類がありますが、オフィスチェアにも使える潤滑油など椅子向け潤滑剤の利用がおすすめです。
ただし、スプレータイプでも塗布した潤滑油が椅子から垂れてしまうケースもあります。オフィスで作業をする場合は、拭き取るタオルの準備や、オフィスチェアを倒した状態で作業するのを心がけましょう。
3-2.ゆるんでいるボルトやネジを締める
オフィスチェアの組み立て時にボルトやネジをしっかりと締めきれていないと、椅子から音が鳴る原因になってしまいます。加えて、長年の使用で徐々に緩んでしまうケースもあるため注意が必要です。自身でオフィスチェアを組み立てた場合は、椅子裏のつなぎ目を重点的にチェックして、しっかりと固定されているか確認するのをおすすめします。
また、ネジの締まり具合に差があると椅子の音鳴りに繋がる可能性も考えられるため、怪しい部分のネジをすべて外してみるのも1つの手段です。取り外したネジを指で軽く仮止めし、その後でレンチなどを使いすべてのネジをしっかりと締めてみましょう。ネジが異音の原因なら、オフィスチェアから音が鳴るのを改善できる可能性があります。
3-3.ガスシリンダー部分の交換
ガスシリンダー部分の摩耗や結合部の油切れが原因で椅子から音が鳴る場合は、ガスシリンダー部分の交換でガコガコ音を防止できます。ただし、ガスシリンダーの交換にはマッチする部品を探さなければならず、メーカーによって太さや大きさが異なる点に注意が必要です。
また、製品によっては素人によるガスシリンダーの交換が難しい可能性も……。個人で椅子のガスシリンダー部分を交換する場合は細心の注意を払わなければなりません。
ガスシリンダーの交換は多大な労力が必要なうえに怪我をしてしまう可能性もあるため、基本的にはメーカーへ交換依頼を出したり、新しい椅子へ買い換えたりするのをおすすめします。
なお、オカムラなどのオフィスチェアならガスシリンダー交換サービスも提供されているため、自分の手でガスシリンダー交換を試みる前に、メーカーの補償サービスをチェックするのもポイントです。
4.椅子の音を防止する際の注意点
椅子のギシギシ・キーキー音を防止する場合は潤滑油を塗布したり、ネジをしっかり締めたりすれば改善する可能性があります。しかし、椅子の音を防止する手順にはいくつか注意点があるため、注意点をご紹介します。
4-1.椅子を倒すときの重さに注意
高級椅子やハイバックチェアといったオフィスチェアなど、ずっしりとした椅子は重く、ひっくり返すにも労力が必要になります。倒すときにオフィスフロアや椅子を傷つけてしまったり、腰を痛めてしまったりしないよう注意が必要です。
4-2.潤滑油が垂れてしまうことも
スプレータイプで潤滑油をさす場合、塗布のしすぎによりオフィスチェアから油が垂れてしまうケースも見受けられます。
少量ずつ潤滑油をさすことが理想ですが、複数のオフィスチェアをまとめて改善したい場合はダンボールなど下敷きにして予め簡易的な作業場を設けるのも1つのポイント。
潤滑油はベタベタとしており、オフィスのカーペットやラグに垂れてしまうと除去するのに手間が掛かってしまいます。
椅子の音が鳴っている部分へ少量の潤滑油を塗った後は、一度椅子へ座り直して異音が発生しないかチェックしておきましょう。
4-3.音鳴りポイントの把握は他の人に協力してもらうのも手
「椅子の音鳴りがうるさい」と感じる場合は、一度椅子を詳しく調べて音が出る原因部分を特定する必要があります。ロッキング部分などリクライニング対応のオフィスチェアがきしむ場合は、どこから音が鳴っているのか把握するために、他の人に座ってもらいながら確認するのも1つの手段です。
また、音鳴りのする椅子が複数個ある場合は、1人で作業するだけでも重労働になってしまいます。
自身で椅子の音鳴りを直す場合は、他者の助力を得られるか相談してみるのも重要です。
5.買い替えも検討を!おすすめオフィスチェア4選
オフィスチェア YS-1 肘付き 可動肘 ヘッドレスト付き
人間工学に基づいて作られたオフィスチェアで、ランバーサポートや可動肘、ヘッドレストなどサポート機能が満載です。座面には耐久性が高く型崩れもしにくいモールドウレタンが使用されています。
サイズ | 幅700×奥行700×高さ1140~1240mm 座面高さ:440~540mm |
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重量 | 18.6kg |
材質 | 張地:ポリエステル、背:ナイロン、座:モールドウレタン・ナイロン、背部:ナイロン・ポリエステル、肘:ナイロン、ヘッドレスト:ナイロン、脚部:アルミ、キャスター:ウレタン |
オフィスチェア ラダード 布張り デスクチェア
スタンダードデザインの定番オフィスチェアです。リーズナブルな価格ながら、必要な機能がシンプルにまとめられており、幅広いオフィススペースでご活用いただけます。
サイズ | 幅540×奥行580×高さ790~905mm |
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重量 | 7.85kg |
材質 | 背・座面:合板、ポリプロピレン、背もたれ:ナイロンメッシュ、脚・キャスター:ナイロン、張り材:ポリエステル、クッション材:ウレタンフォーム |
オフィスコム チャットチェア ランバーサポート付きチェア
省スペースにも使えるコンパクト設計が採用されたオフィスチェアです。素材はメッシュで通気性を確保しており、ダブルランバーサポートによって腰回りもしっかりと支えられます。
サイズ | 幅580×奥行580×高さ835~930mm 座面高さ:405~500mm |
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重量 | 6.4kg |
材質 | 背:ポリエステルメッシュ・スチールパイプ(粉体塗装)、座:合板・ポリエステル・ウレタンフォーム、脚部:ナイロン、キャスター:ナイロン |
オフィスチェア ラクシア2 肘付き ハイバックチェア
ラクシア2は、高級ソファにも使われるコイルスプリング&シリコンフィルにより、ソファのような座り心地を実現したオフィスチェアです。体圧を分散させるほか、S字構造の背もたれで背中の流れに優しくフィットします。
サイズ | 幅675×奥行745×高さ1060~1135mm
座面高さ:470~545mm |
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重量 | 17.6kg |
材質 | 張地:PUレザー、背:合板・ウレタンフォーム・シリコンフィル、座:合板・コイルスプリング・ウレタンフォーム・シリコンフィル、肘:ポリプロピレン・ウレタン、脚部:ナイロン、キャスター:ナイロン |
5.まとめ
椅子からギシギシ・キーキーと鳴る音を防止するには適切な対応が必要です。潤滑剤を使っても、塗布する場所を間違えれば効果は薄くなってしまいます。また、ガスシリンダーの交換は作業中に怪我をしてしまう可能性も考えられるため、最大限に注意して作業をしなければなりません。
コストを抑えて椅子の音鳴りを改善したい場合は、潤滑剤や必要に応じた部品の購入がベストです。とはいえ、椅子の音鳴りを必ず改善できるとは限りませんので、必要な場合は新しいオフィスチェアの購入をおすすめします。