公開:2020.06.12

自動計算アリ!机と椅子の高さバランスやPC向け環境の選び方

自動計算アリ!机と椅子の高さバランスやPC向け環境の選び方

高機能なデスクチェアを使えば身体へ掛かる負担を軽減することができます。しかし、どれだけ優れた机や椅子を揃えていても、机や椅子の高さが自分の体型とミスマッチでは効果が薄くなってしまいます。

場合によっては、机と椅子の高さが合っていないことが原因で身体へ負担を掛けてしまうケースも。この記事では机と椅子のベストな高さを見つけるポイントや計算方法、高さのバランスが重要な理由についてご紹介します。

バランスの良い机と椅子の高さを知りたい方へ向けて計算ツールも公開していますので、あわせてチェックしてみてくださいね。

椅子と机のベストな高さをツールでチェックしたい方は→こちら

1.机と椅子のベストな高さとは

机と椅子のベストな高さとは

身体への負担をやわらげることを目的として、高機能な椅子を利用している方も多いでしょう。エルゴノミクスデザインのデスクチェアであれば、腰痛などの身体へ掛かる負担をやわらげることができます。

しかし、机と椅子の高さがミスマッチの状態だと、逆に身体へ負担が掛かってしまう点は注意しましょう。脚のむくみや首周りの疲労、姿勢の悪化などに繋がってしまう可能性もあるため、机と椅子を適正な高さに調整しておくことが重要です。

机と椅子のベストな高さは使っている人の体型によって異なるため、正しい高さをチェックして、机と椅子の高さを調節することをおすすめします。

1-1.椅子の高さは足裏全体がつくか

基本的には地面から36~45センチ程度の座面高が好ましいとされていますが、人によって身長差があるのも事実です。そこで、椅子の高さを具体的に判断する基準は「座面奥までしっかり座ったとき、足裏全体が床に接しているかどうか」という点が挙げられます。

足が地面についていなかったり、かかとが少し浮いている状態は適切な椅子の高さではありません。また、座面が低く、体操座りのように膝先が座面から大きく離れている姿勢もNGです。

イメージとしては、膝から足先までの体重をかかとに掛けられているかがポイントになります。足裏全体が床に接しつつ、座面に比べてわずかに膝裏が高くなる程度がベストな椅子の高さです。

〇適切な椅子の高さ条件

  • ・椅子の高さは36~45センチ
  • ・足裏全体が床についている
  • ・かかとに膝から先の体重が乗っている
  • ・座面に比べて、膝先が平行あるいはわずかに高い状態

「足がつかない状態」「高さが調節できないタイプの椅子」であっても、クッションなどの足置き場を使うことで身体へ掛かる負担をある程度軽減することが可能です。

1-2.机の高さはひじが90度を保てるか

机の適切な高さは天板の高さが地面から60~72センチ程度の範囲内が好ましいとされています。机に手を置いたとき、上腕部分を垂直に下ろしながら、ひじの角度を90度ほど開ける体勢がベストです。

〇適切な机の高さ条件

  • ・机の高さは60~72センチ
  • ・上腕を垂直に下ろすと、腕に90度ほどの開きがある

とはいえ、机の適切な高さ条件は人によって異なり、椅子の高さに応じて好まれる机の高さが変わるのも事実でしょう。

机の適切な高さは、椅子の高さをベースに考える必要があります。そんな机と椅子の適切な高さを求める方法として、差尺(さじゃく)を使った計算式が挙げられます。

1-3.差尺とは?

差尺とは?

差尺(さじゃく)とは、「椅子の座面」から「手を置く机」までの高さの差異を指しています。差尺はおよそ28~30センチほどが適切だとされており、差尺を目安にすることで机と椅子の適切なバランスを求めることが可能です。

ただし、差尺を求める場合は机や椅子をしっかりと測量する必要があり、あらかじめ机か椅子どちらかの高さにおいてベストポジションを見つけておかなければなりません

差尺を調べる前に、既存の椅子や机をもとにちょうどよい高さが何センチかチェックしておきましょう。

2.机と椅子の適切な高さを求める計算式

机と椅子の適切な高さを求める計算式

「一般社団法人日本オフィス家具協会」より、机と椅子の適切な高さを求める計算式が公開されています。上記を参考に、人間工学的に優れた高さをそれぞれチェックしていきましょう。

  • 適切な座面の高さ(センチ)=身長 × 0.25
  • 最適な差尺(センチ)=身長 × 1/6

上記2つの計算式を用いることで、机と椅子の適切な高さを割り出すことが可能です。たとえば、身長が170センチの場合は以下の計算式となります。

  • 適切な座面の高さ=42.5センチ (身長 × 0.25)
  • 最適な差尺=約28.3センチ (身長 × 1/6)
  • 机の高さ=約70.8センチ (座面高+差尺)

新しく机や椅子を購入する場合は、上記の計算結果をもとに対応した商品を選びましょう。

2-1.適切な机と椅子の高さを自動計算しよう!

上記の計算式をもとに、身長に応じた適切な高さを確認できるツールをご用意いたしました。身長を入力して頂くことで、適切な座面高や机の高さをチェックすることができます。

身長を入力

cm

座面の高さ

計算ボタンを押してください

机の高さ

計算ボタンを押してください

なお、パソコン業務をメインにする場合は、上記の計算結果から机の高さを2センチほどマイナスするのもポイントです。机の高さを低くすることでキーボードを使うときの体勢が楽になるメリットがあります。

2-2.机と椅子それぞれの適切な高さ条件

座面高や差尺を求める計算式を使えば、机や椅子に必要な高さの理想値をチェックすることをおすすめします。しかし、身長をもとに割り出した数値だけでは若干の誤差が発生するため、実際に座ってみて体感してみることがベストです。

ここで一度、机と椅子の適切な高さ条件を再度チェックしておきましょう。

〇適切な椅子の高さ条件

  • ・椅子の高さは36~45センチ
  • ・足裏全体が床についている
  • ・かかとに膝から先の体重が乗っている
  • ・座面に比べて、膝先が平行あるいはわずかに高い状態

〇適切な机の高さ条件

  • ・机の高さは60~72センチ
  • ・上腕を垂直に下ろすと、腕に90度ほどの開きがある

すでに机と椅子がある場合は、実際に座ってみて体感で高さを調節してみるのも良いでしょう。その後、自身に合ったベストな椅子や机の高さに調整することをおすすめします。

3.机と椅子の高さが合わないと起きる問題

パソコンを使う時の理想的な姿勢とデスク環境
【出典】「パソコンを使う時の姿勢」富士通株式会社

机と椅子の高さを調節しないでいると、気づかないうちに身体に少しずつの負担をかけてしまいます。「身体が不調になって初めて気付く」というケースもあるため、事前にデスク環境をチェックしておくことが重要です。

机や椅子の高さが合わないことで、具体的にどのような問題が発生するのかご紹介します。

3-1.肩こり

肩こりと頭痛

パソコンなどを使って長時間作業をしていると、肩こりや腰痛、腱鞘炎といった症状に頭を悩ませる方も少なくありません。中でも肩こりは、机や椅子の不適切な高さが原因の1つだとされています。

肩こりの改善には画面を見る姿勢を正すことが重要ですが、机や椅子の高さがミスマッチだと肩こりが起こりやすくなってしまいます。肩こりになりにく環境を作るためにも、以下のポイントを満たすよう意識しましょう。

  • 肩の力を抜いてリラックスする
  • 上腕を垂直に下ろしてもひじを90度ほど開ける
  • 背中を預けられる椅子を選び、前傾姿勢にならない

3-2.頭痛

先述した肩こりが原因で頭痛を併発するケースも多くなっています。パソコンで業務を行っている人の多くが肩こりを経験しており、肩こりなどが原因で発生する「緊張型頭痛」に繋がってしまう方もいます。

首筋の緊張をほぐすマッサージなど、肩こりに配慮することで頭痛を軽減できますが、もっとも重要なポイントはパソコンに向かう姿勢を正すことです。

机と椅子の差尺が高すぎることが原因で、うつむき姿勢や前かがみの姿勢になってしまう方も少なくありません。身体の不調を感じている場合は、デスク環境を今一度振り返ってみましょう。

3-3.血行不良

椅子の高さがあっておらず、足先が「ぶらん」と垂れ下がっているような状態では下半身に負担を掛けてしまいます。かかとを床につけない状態では血の巡りが悪くなり、血行不良になることで冷えや脚のむくみにも繋がってしまう点は注意が必要です。

かかとが床につくまで椅子の高さを下げられない場合は、クッションなどちょっとした脚置き場を用意することで血行不良が改善するケースもあります。

また、身体全体の重みを分散できる高機能な椅子を使えば、身体への負担を更にやわらげることも可能です。人間工学に配慮された椅子は、高さ調節を始めとしたさまざまな機能がついているため、デスク作業の多い方は一度チェックしてみてくださいね。

まとめ

人間工学に対応した椅子は、正しい姿勢を維持するサポートをしてくれます。正しい姿勢を取ることで、骨盤や背中への負担を減らし、結果として腰痛や背骨の歪みなどを改善する効果も期待できると言えるでしょう。

そのうえで、「人間工学的に考えられた椅子への正しい座り方」もイメージする必要があります。「エルゴノミクスチェアを使えば身体の不調がなくなる」という訳でもありませんので、正しい座り方ができるよう椅子を微調整することをお忘れなく。

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