公開:2020.06.12
更新:2022.10.12

自動計算アリ! 机と椅子の高さバランスやPC向け環境の選び方

自動計算アリ!机と椅子の高さバランスやPC向け環境の選び方

高機能なオフィスチェアを使えば身体へ掛かる負担を軽減する効果が期待できます。しかし、どれだけ優れた机や椅子を揃えても、机や椅子の高さが自分の体型とミスマッチでは効果が薄くなってしまうのも事実です。

机と椅子の高さが合っていないと、それが原因で身体に負担を掛けてしまうケースも。この記事では机と椅子のベストな高さを見つけるポイントや計算方法、高さのバランスが重要な理由についてご紹介します。

バランスのいい机と椅子の高さを知りたい方へ向けて計算ツールも公開していますので、あわせてチェックしてみてくださいね。

椅子と机のベストな高さをツールでチェックしたい方は→こちら

1.机と椅子のベストな高さとは

机と椅子のベストな高さとは

身体への負担をやわらげる目的で、高機能なオフィスチェアを利用している方も多いでしょう。エルゴノミクスデザインのオフィスチェアなら、腰痛などの身体へ掛かる負担を軽減できるとされています。

しかし、机と椅子の高さがミスマッチの状態だと、逆に身体へ負担が掛かってしまう事例も。脚のむくみや首周りの疲労、姿勢の悪化などに繋がってしまう可能性もあるため、机と椅子は適正な高さに調整するのが重要です。

机と椅子のベストな高さは使っている人の体型によって異なるため、正しい高さをチェックして、自分に合った机と椅子の高さに調節するのをおすすめします。

1-1.椅子の高さは足裏全体がつくか

理想的な座面高は、地面から36~45センチ程度の座面高(身長×1/4)が好ましいとされています。より具体的に判断する基準は「座面奥までしっかり座ったとき、足裏全体が床に接しているかどうか」が大切です。

足が地面についていなかったり、かかとが少し浮いていたりする状態は座面の高さが適切ではありません。また、座面が低く、体操座りのように膝裏が座面から大きく離れている姿勢もNGです。

理想的な椅子の高さかどうかは、膝から足先までの体重をかかとに掛けられているかがポイントです。足裏全体が床に接しつつ、座面に比べてわずかに膝裏が高くなる程度がベストな椅子の高さと言えます。

〇適切な椅子の高さ条件

  • ・椅子の高さは36~45センチ
  • ・足裏全体が床についている
  • ・かかとに膝から先の体重が乗っている
  • ・座面に比べて、膝先が平行あるいはわずかに高い状態

「足がつかない状態」「高さが調節できないタイプのオフィスチェア」でも、クッションなどの足置き場を使えば、身体へ掛かる負担をある程度軽減できます。

1-2.机の高さはひじが90度を保てるか

机の適切な高さは、天板の高さが地面から60~72センチ程度の範囲内が好ましいとされています。机に手を置いたとき、上腕部分を垂直に下ろしながら、ひじの角度を90度ほど開ける体勢がベストです。

〇適切な机の高さ条件

  • ・机の高さは60~72センチ
  • ・上腕を垂直に下ろすと、腕に90度ほどの開きがある

とはいえ、机の適切な高さ条件は人によって異なり、椅子の高さに応じて好まれる机の高さが変わるのも事実です。

机の適切な高さは、椅子の高さをベースに考える必要があります。そんな机と椅子の適切な高さを求める方法として、差尺(さじゃく)を使った計算式が挙げられます。

1-3.差尺とは?

差尺とは?

差尺(さじゃく)とは、「椅子の座面」から「手を置く机」までの高さの差異を指す数値です。差尺はおよそ28~30センチほどが適切だとされており、差尺を目安にすれば、机と椅子の適切なバランスを求められます。

ただし、差尺を求める場合は机や椅子をしっかりと測量する必要があるため、あらかじめ机か椅子どちらかの高さにおいてベストポジションを見つけておかなければなりません

差尺を調べる前に、今お使いのオフィスチェアと適切な椅子の高さ条件をもとに、ちょうどよい高さが何センチかチェックしておきましょう。

2.机と椅子の適切な高さを求める計算式

机と椅子の適切な高さを求める計算式

「一般社団法人日本オフィス家具協会」より、机と椅子の適切な高さを求める計算式が公開されています。上記を参考に、人間工学的に優れた机と椅子の高さを求める計算式は以下のとおりです。

  • 適切な座面の高さ(センチ)=身長 × 1/4
  • 最適な差尺(センチ)=身長 × 1/6

上記2つの式を活用すれば、椅子と机の適切な高さを計算式で割り出せます。たとえば、身長が170センチの場合は上記の計算式で「椅子は42.5センチが適切(身長 × 1/4)」だとわかり、「差尺の28.3センチ(身長 × 1/6)」を足して「机は70.8センチが適切」だとわかります。実際の算出例は以下の通りです

  • 適切な座面の高さ=42.5センチ (身長 × 1/4)
  • 最適な差尺=約28.3センチ (身長 × 1/6)
  • 机の高さ=約70.8センチ (座面高+差尺)

新しく机や椅子を購入する場合は、快適な作業環境のためにも、上記の計算結果をもとに対応した商品を選びましょう。

2-1.適切な机と椅子の高さ自動計算ツール

上記の計算式をもとに、身長に応じた適切な高さを確認できるツールをご用意いたしました。身長をご入力して頂くことで、適切な座面高や机の高さを自動で計算できます。

身長を入力

cm

座面の高さ

計算ボタンを押してください

机の高さ

計算ボタンを押してください

なお、パソコン業務がメインの場合は、ツールの計算結果から机の高さを2センチほどマイナスするのもポイントです。机の高さを低くするとキーボードを使うときの適切な高さを保てるため、体勢も楽になるメリットがあります。

2-2.机と椅子それぞれの適切な高さ条件

座面高や差尺を求める計算式を使って、机や椅子に必要な高さの理想値をチェックするのをおすすめします。しかし、身長をもとに割り出した数値だけでは若干の誤差が発生する場合も。そのため、実際に椅子へ座って体感するのがベストです。

ここで、机と椅子の適切な高さ条件を再度チェックしておきましょう。

〇適切な椅子の高さ条件

  • ・椅子の高さは36~45センチ
  • ・足裏全体が床についている
  • ・かかとに膝から先の体重が乗っている
  • ・座面に比べて、膝先が平行あるいはわずかに高い状態

〇適切な机の高さ条件

  • ・机の高さは60~72センチ
  • ・上腕を垂直に下ろすと、腕に90度ほどの開きがある

すでに机と椅子がある場合は、実際に座って体感で高さを調節するのもポイントです。その後、上記の計算式をもとに、自身の体格に合ったベストな椅子や机の高さに調整するのをおすすめします。

とはいえ、オフィスチェアとオフィスデスクを理想的な環境に近づけるには、それぞれ微調節できる機能を搭載したモデルの導入が必要です。特にオフィスデスクは70~72cmのモデルが多くを占めるため、より低い環境を構築するのが難しい可能性も。

そんなときは、昇降デスクの導入をおすすめします。上下に稼働できるスタンディングデスクなどのモデルなら、自分の体格に合った高さへ調節しやすくなっています。

オフィスコムで昇降デスクを見てみる

3.机と椅子の高さが合わないと起きる問題

パソコンを使う時の理想的な姿勢とデスク環境
【出典】「パソコンを使う時の姿勢」富士通株式会社

机と椅子の高さを調節しないでいると、気づかないうちに身体に少しずつの負担をかけてしまいます。身体が不調になって初めて気付く人もいるため、事前にオフィスデスクやオフィスチェアの環境をチェックするのが重要です。

机や椅子の高さが合わないと、身体へどのような負担が掛かるのか、具体的な問題点をご紹介します。

3-1.肩こり

肩こりと頭痛

パソコンなどを使って長時間作業をしていると、肩こりや腰痛、腱鞘炎といった症状に頭を悩ませる方も少なくありません。なかでも肩こりは、机や椅子の不適切な高さが原因の1つだとされています。

肩こりの改善には画面を見る姿勢を正すイメージが重要ですが、机や椅子の高さがミスマッチだと姿勢を維持しづらく、余計な力が入って肩こりも起こりやすくなってしまいます。肩こりになりにくい環境を作るためにも、以下のポイントを満たすよう意識しましょう。

  • 肩の力を抜いてリラックスする
  • 上腕を垂直に下ろしてもひじを90度ほど開ける
  • 背中を預けられる椅子を選び、前傾姿勢にならない

3-2.頭痛

先述した肩こりが原因で、頭痛を併発する事例も多くなっています。パソコンでデスク業務を行っている人の多くが肩こりを経験しており、加えて肩こりなどが原因で発生する「緊張型頭痛」に繋がってしまう方もいます。

緊張型頭痛は首筋の緊張をほぐすマッサージなど、肩こりに配慮すればある程度の軽減を期待できますが、もっとも重要な対策はパソコンに向かう姿勢を正せる環境です。

机と椅子の差尺がありすぎると、うつむき姿勢や前かがみ姿勢の原因になりやすくなってしまいます。身体の不調を感じている場合は、オフィスデスクやオフィスチェアの環境を今一度振り返ってみましょう。

3-3.血行不良

椅子の高さがあっておらず、足先が「ぶらん」と垂れ下がっているような状態では下半身に負担を掛けてしまいます。かかとを床につけない状態では血の巡りが悪くなり、血行不良が原因で冷えや脚のむくみにも繋がってしまう可能性に注意が必要です。

かかとが床につくまで椅子の高さを下げられない場合は、クッションなどちょっとした脚置き場を用意すれば血行不良が改善するケースもあります。

また、身体全体の重みを分散できる高機能な椅子を使えば、身体への負担を更にやわらげる効果も期待できます。人間工学に配慮された椅子は、高さ調節を始めとしたさまざまな機能がついているため、パソコン作業の多い方は一度チェックしてみてくださいね。

机と椅子は自分に合った高さに調節するのがベスト

机と椅子を適切な高さに保たないと、気づかないうちに身体へ大きな負担をかけてしまう恐れがあります。そのため、できる限り自分の体格に合ったオフィス環境を整えるのがベストです。適切な机と椅子の高さは以下の計算式で求められます。

  • 適切な座面の高さ(センチ)=身長 × 1/4
  • 最適な差尺(センチ)=身長 × 1/6
  • 適切な机の高さ(センチ)=適切な座面 + 最適な差尺

とはいえ、お使いのオフィスチェアやオフィスデスクによっては、自分の理想的な高さに調節できない可能性も。そんなとき、人間工学に対応したオフィスチェアを活用すれば、高さ調整ができるだけでなく正しい姿勢を維持するサポートもしてくれます。

正しい姿勢を維持すれば、骨盤や背中への負担を減らし、結果として腰痛や背骨の歪みなどを改善する効果も期待できると言えるでしょう。

その際は「人間工学的に考えられた椅子への正しい座り方」をイメージするだけでなく、各計算式やツールをもとに、机や椅子の適切な高さへ微調整するのをお忘れなく。

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