公開:2020.06.12
更新:2022.10.07

人間工学に基づいたオフィスチェアのおすすめ8選! エルゴノミクスの注意も解説

人間工学に基づいたオフィスチェアのおすすめ8選!エルゴノミクスの注意も解説

長く活用できるオフィスチェアを探している場合は、人間工学(エルゴノミクス)に対応したデザインがおすすめです。人間工学を活用したオフィスチェアなら、長時間座っていても腰や首へ掛かる負担を軽減できます。

とはいえ、人間工学に基づいたオフィスチェアでも、使い方を間違えると身体へ負担が掛かってしまうのも事実です。

この記事では、人間工学デザインのオフィスチェアを使うメリットや注意点について解説します。人間工学に対応したおすすめのオフィスチェアもご紹介しますので、あわせてご参照ください。

▼このコラムを読んでもらいたい方

  • ・高品質のオフィスチェアを探している方
  • ・エルゴノミクスチェアのメリットを知りたい方
  • ・長時間椅子に座っていると身体が疲れる方

▼このコラムを読んで得られる情報

  • ・プロが選ぶおすすめのエルゴノミクスチェア
  • ・エルゴノミクスデザインで得られるメリット
  • ・人間工学デザインを正しく使うためのポイント

1.人間工学に対応したオフィスチェアのおすすめ8選

人間工学に対応した椅子を使えば、身体へ掛かる負担を軽減できます。「腰痛がつらい」「肩こりが酷い」などの症状も、姿勢を矯正して正しい座り方を意識するだけで症状を改善できるかもしれません。

1日に数時間以上椅子に座った生活を送っている場合は、高機能なオフィスチェアの利用がベストです。ここでは、人間工学に対応したデザインのおすすめオフィスチェア8選をご紹介します。

オフィスチェア YS-1

オフィスチェア YS-1

「オフィスチェア YS-1」は、人間工学に対応したオフィスチェアでも価格設定が安い傾向にあります。人間工学に対応しつつもコストを抑えたオフィスチェアを探している方におすすめです。

3段階のロッキング機能から座面のスライドに加え、背中を支える可動式ランバーサポートも付帯しています。肘付きモデルやヘッドレスト付きモデルもあるため、予算の都合を見てお好きな範囲でお選びいただけます。

サイズ 幅690×奥行705×高さ950~1045mm
座面高さ / 405~500mm
材質 座 / モールドウレタン、ポリエステル、合板
背部 / ナイロン、ポリエステル
脚部 / アルミ
キャスター / ウレタンキャスター
重量 17.5kg
オカムラ コンテッサ セコンダ

オカムラ コンテッサ セコンダ

人気オフィスチェアメーカー オカムラの「コンテッサセコンダ」シリーズは、多様な体格にも対応できる微調整機能が多く搭載されています。

さらに、座面の位置によって硬さの異なるクッションが用いられているのもポイント。前方は柔らかいクッションで太ももを柔らかく支えつつ、後方のハードなウレタンでお尻をしっかりとサポートできます。

座面高やリクライニングは肘先で操作できるため、座ったままの自然な体勢で姿勢をチェンジできます。個人で活用するだけでなく、会議室など不特定多数の方が利用するシーンにもおすすめの人間工学対応オフィスチェアです。

サイズ 外寸 / 幅650~702×奥行570~620×高さ980~1080mm
座面高さ / 420~520mm
材質 背フレーム / アルミダイキャスト
背メッシュフレーム / 樹脂成型品
可動肘 / アルミダイキャスト、スチールパイプ、樹脂成型品
座 / 樹脂成型品
脚・支基 / アルミダイキャスト
キャスター / 直径75mmナイロン双輪キャスターまたは、直径75mmウレタン双輪キャスター
重量 -
アーロンチェアリマスタード

アーロンチェアリマスタード

人間工学に対応したオフィスチェア「アーロンチェアリマスタード」は高機能モデルとして高い人気を誇っています。

座面と背面にメッシュを導入しており、通気性の良さを確保。さらに、人間工学に基づいて体圧を分散させる仕組み「8Zペリクルサスペンション」を導入しているため、快適な座り心地を実現しています。

また、ジャストフィット調節機能により、座り方に合わせた好みの設定へ調節することも可能です。在宅勤務からシェアオフィスまで、幅広いシーンで活用できるオフィスチェアとしておすすめです。

サイズ Bサイズ(ミディアムサイズ) / 幅685×高さ930~1045mm、座面高さ405~520mm
材質 【背・座】ガラス強化熱可塑性ポリエステル、ガラス繊維入りナイロン、弾性ポリエステル
【アームパッド】ビニールレザー
【脚】ガラス繊維入りナイロン(ナイロン双輪キャスター)
重量 -
プラス ベネスチェア

プラス ベネスチェア

プラスが提供している「ベネスチェア」は、人間工学的に考えられた前傾シートを導入しているオフィスチェアです。上半身と太ももの角度を90度以上開かせており、楽にしながらも身体によい姿勢を取りやすくなります。

また、座面から背もたれまで身体にフィットする曲面形状をしており、理想的な姿勢を維持しやすいのも特長です。ロッキング強度は自動調節になっており、小柄な女性から大柄な男性まで理想的なロッキング強度で背もたれを倒せます。

サイズ 外寸 / 幅674×奥行642×高さ899~999mm
座面高さ / 417~517mm
肘高さ(座面より) / 188~288mm
材質 背、座フレーム / 樹脂成型品
背クッション / ウレタンフォーム、布張り
座面クッション / モールドウレタン、布張り
脚 / 樹脂成型品、ポリッシュ仕上
アジャスト肘 / 樹脂成型品、軟質ウレタン樹脂パット付
重量 -
スチールケース ジェスチャー

スチールケース ジェスチャー

スチールケースが提供している「ジェスチャー」は、人体工学を調べ尽くして生まれたオフィスチェアです。座ったときの姿勢を徹底調査しており、座り方や体格の違いがあっても多種多様なユーザーに対応できる仕組みが導入されています。

座面には高い柔軟性を持つクッションが用いられ、座ったときの圧を優しく包み込みます。また、アームレスト部分は段階ごとに調節するタイプではなく、人の手のようにさまざまなポジションへ自由に動かせる機能性も特長です。

特徴的な座り方を優しくサポートしてもらいたい方におすすめのオフィスチェアだといえます。

サイズ 幅569~880×奥行534~601×高さ997~1124mm
座面高さ / 407~534mm
材質 本体・肘・ベース / 樹脂成型品
張地 / クロス(コージェントコネクト)
キャスター / ナイロン
重量 -
オカムラ オフィスチェア スフィア

オカムラ オフィスチェア スフィア Spher

高機能オフィスチェアメーカーとしても知られる「オカムラ スフィア」シリーズです。座面調節から可動肘、ヘッドレストなど幅広い微調整機能を揃えています。

また、ウレタンキャスターを採用しているため床を傷つけにくいのもメリットのひとつ。テレワークなどご自宅での利用もチェアマットと併用すれば安心です。

部位によって異なるクッションを採用しており、前方は太ももを圧迫しないように柔らかく、後方はお尻をしっかりサポートできる硬めのクッションが利用されています。

サイズ 外寸 / 幅700×奥行700×1153~1253mm
座面高さ / 423~523mm
材質 背座インナーシェル・脚・肘・ハンガー / 樹脂成型品
支基 / スチール
張地 / 布(インターロック)
キャスター / 直径65mmウレタン
重量 -
オフィスチェア ホーグ カピスコ

欲しい機能が詰まった人間工学チェア「COFO Chair Pro」

ヘッドレストやフットレスト、ランバーサポートといった姿勢サポート機能が充実した、フルメッシュ構造の高機能チェア。

お好みの位置に調節できるヘッドレストやアームレストが、長時間の座り疲れを軽減。ワンカラーで作り上げた洗練されたデザインで、さまざまなインテリアに馴染む使い勝手のよい一脚です。

サイズ 外寸 / 幅660×奥行680×高さ1150〜1260mm
座面 / 幅520×奥行510mm
座面高さ / 480〜560mm
ヘッドレスト / 幅390×奥行177mm
脚 / 半径350mm
材質 【フレーム】
アイアン+ナイロン
【ジャケットハンガー】
ナイロン
【張地】
プロメッシュ
【アームレスト】
PU(ポリウレタン)+ナイロン
【シャーシ】
アイアン+ナイロン
【脚】
アイアン
【キャスター】
直径60mmPU(ポリウレタン)キャスター
重量 20kg
オフィスチェア Finora エクストラハイバック

オフィスチェア オカムラ Finora フィノラ

エルゴノミクスを重視してデザインされた「オカムラ フィノラ」シリーズは、幅広い微調整機能が搭載されたオフィスチェアです。

「高さや角度調節のできるヘッドレスト」「自在な調整ができる4Dアーム」「リクライニングの反発力調整」「シンクロでスライドするアンクルチルトリクライニング」など、人間工学に配慮された機能性に加えて、おしゃれなデザインも採用しています。

快適なメッシュ素材の座面とスマートな調節機能が合わさり、快適に利用できる点が魅力のエルゴノミクス対応オフィスチェアです。

サイズ 外寸 / 幅690~740×奥行540~590×高さ1155~1355mm
座面高さ / 420~520mm
材質 背フレーム / アルミダイキャスト
背メッシュタイプ / 樹脂成型品(PA-GF)
座 / 樹脂成型品(PP)
脚 / アルミダイキャストキャスター(直径60mmナイロン双輪キャスター)
肘パッド / 樹脂成型品
肘本体 / アルミダイキャスト、樹脂成型品
ヘッドレスト / 樹脂成型品
重量 -

2.エルゴノミクスとは?人間工学に基づいたオフィスチェアの特長

エルゴノミクスとは?人間工学に基づいた椅子の特長

人間工学に基づいたデザインは、身の回りのさまざま道具に活用されているのをご存知ですか?「人間工学(エルゴノミクス)」は、人の特性をもとに周りの環境や道具の使い勝手などを研究する学問を意味する言葉です。

そんな学問に基づいて作られた椅子はエルゴノミクスデザインとも呼ばれ、オフィスチェアをはじめ「人が使いやすい道具」の多くに活用されているのが人間工学です。

中でも、人間工学に基づいてデザインされたオフィスチェアには多くのメリットがあります。エルゴノミクスに対応したオフィスチェアの代表的な特長は以下のとおりです。

  • 身体が疲れにくい
  • 良い姿勢を維持できる
  • 好みの姿勢を取りやすい

2-1.身体が疲れにくい

椅子へ座っていると、1~2時間ほどで身体のどこかが痛くなる方もいるかもしれません。お尻に圧が掛かる影響で血流が悪くなったり、猫背の前傾姿勢で首周りや腰が痛くなったりなど、身体に現れる不調の症状はさまざまです。

身体が不調になるほとんど理由は、長時間の正しい着座姿勢を維持できないことが原因だとされています。言い換えれば、座ったままキレイな姿勢を維持できれば、身体への悪影響を少なくできます。

近年では「身体へ悪影響を与えにくい」と、立ったまま作業ができるスタンディングデスクなども人気を集めています。

とはいえ、座ってゆったりと作業をしたい方もいるでしょう。そこで人気を集めているのが人間工学に基づいてデザインされたオフィスチェアです。人間工学に対応したオフィスチェアを使えば上体を立っている姿勢に近づけられるため、身体が疲れにくくなる効果を期待できます。

2-2.良い姿勢を維持できる

良い姿勢を維持できる

人間工学に基づいてデザインされているオフィスチェアは、正しい姿勢の維持をサポートして身体に掛かる負担を減らします。「椅子へ座ったときのよい姿勢」というと、背筋をまっすぐ伸ばしているイメージをお持ちの方も少なくありません。

実際には、背骨が少しS字を描いた状態の姿勢がベストです。人間工学に対応したオフィスチェアは腰元部分がカーブするよう、背もたれが膨らんでいたり、ランバーサポートがついていたりします。

そのため、エルゴノミクスに対応したオフィスチェアなら、自然とS字カーブを描いた理想的な姿勢を維持しやすくなっています。

猫背や骨盤の歪み、姿勢の崩れが起きにくいデザインのため、日常生活にも大きなメリットを期待できます。

人間工学に対応したオフィスチェアを使えば、S字カーブを描いた理想的な姿勢を維持しやすくなる点がメリットです。

2-3.好みの姿勢を取りやすい

人間工学に対応したオフィスチェアには、椅子の高さを調節する機能や背もたれの角度を変えられる機能が搭載された製品が多くなっています。また、アームレスト(肘置き)の高さを独自に設定できるモデルも多いため、好みの姿勢を取りやすくなっているのもメリットのひとつです。

首元から頭を支えられるヘッドレストや、オットマン(足置き)がついているモデルなら、楽な姿勢で作業を行えます。人間工学をもとにデザインされたオフィスチェアなら、正しい姿勢を維持しながらも楽な姿勢をとれるため、腰掛けたときの違和感やストレスを軽減する効果も期待できます。

3.ポイントは座り方!人間工学対応のオフィスチェアを探すときの注意点

ポイントは座り方!人間工学対応の椅子を探すときの注意点

人間工学に配慮されたデザインでも、自分の体型に合っていないオフィスチェアを選ぶと効果が薄くなってしまいます。場合によっては、身体へ余計な負担を掛けてしまう可能性も。

人間工学対応のオフィスチェアを探している場合は、正しく座れるかどうかがポイントです。人間工学に基づいて、理想的なオフィスチェアの座り方を押さえておくのをおすすめします。

3-1.椅子への正しい座り方

オフィスチェアに座るときは正しい座り方をイメージする必要があります。人間工学に基づいた正しい座り方は以下のとおりです。

  • 椅子の背もたれまで奥深く腰掛ける
  • 腰をムリに反らず、猫背でもない状態
  • 骨盤を立たせる

なかでもポイントは、オフィスチェアに奥深くまで腰掛ける点です。人間工学に配慮されたオフィスチェアはランバーサポートがついているタイプも多く、リラックスした体勢で背もたれに身体を預けても、骨盤を立たせた理想的な姿勢を維持できます。

しかし、椅子の座面サイズがあっていないと、奥深く座るときに膝裏が座面へぶつかってしまい、足を前へ伸ばすような姿勢になってしまうケースも。そのままでは、血行不良で足がむくんだり、冷え性になったりしてしまう可能性があります。

正しい椅子の座り方は、「奥深く腰掛けながら、足を垂直に近い状態で下ろし、足裏全体を床へつける」状態が理想的です。人間工学に対応したオフィスチェアとはいえ、座面サイズがミスマッチで正しい座り方が出来なければ、その効果が薄くなってしまいます。

人間工学のオフィスチェアを購入するときは、座面の長さを調べて自身の体型にあっているかチェックするのをおすすめします。エルゴノミクスに対応したオフィスチェアは座面の位置調整に対応している製品も多いため、自分に合った座り方をできるかどうか、高さを検証してみるのもポイントです。

3-2.机や椅子の高さはあっているか

机や椅子には人間工学に基づいた高さの計算式が存在します。人間工学に対応したオフィスチェアを新しく購入する場合は、以下のポイントに注意しましょう。

○適切な机の高さ条件

  • ・机の高さは60~72センチ
  • ・上腕を垂直に下ろすと、腕に90度ほどの開きがある

○適切な椅子の高さ条件

  • ・椅子の高さは36~45センチ
  • ・足裏全体が床についている
  • ・かかとに膝から先の体重が乗っている
  • ・座面に比べて、膝先が平行あるいはわずかに高い状態

机や椅子の高さが自身の体型に合っていないと血行不良などに繋がってしまうため注意が必要です。オフィスワークなどのデスク環境を整える場合は、椅子と机の高さ関係がもっとも大切です。

「人間工学に対応したオフィスチェアを使えば必ず腰痛や肩こりの改善が期待できる」という訳でもありませんので、人間工学に基づいたデスク環境を整えられるよう、ベストな高さを確認しておくのをおすすめします。

まとめ

人間工学に対応したオフィスチェアは、正しい姿勢を維持するサポートをしてくれます。正しい姿勢を維持すれば、骨盤や背中への負担を減らし、結果として腰痛や背骨の歪みなどを改善する効果も期待できます。

とはいえ、椅子には人間工学的に考えられた正しい座り方が存在するのも事実です。エルゴノミクスに対応したオフィスチェアを使うだけで正しく効力を発揮できる訳でもないため、人間工学的に正しい座り方ができるようオフィスチェアの微調整をお忘れなく。

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