公開:2020.08.31

仕事中に眠いときの対策はコレ!眠気を感じる原因と対策について

仕事中に眠いときの対策はコレ!眠気を感じる原因と対策について

「仕事中にも関わらず、ついつい眠くなってしまう」
仕事の悩みあるあるの1つとして、仕事中の眠気に頭を悩ませる人もいるようです。眠気で集中力が欠けてしまうと仕事に影響が出るばかりか、自身の人事評価にまで悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。

この記事では、仕事中に眠くなったときの対策や眠気を感じる原因についてご紹介します。

そのうえで仕事中眠くならないよう事前に取り組める改善方法にも触れていますので、「仕事をテキパキとこなしたい」という方は要チェックです。

1.仕事中に眠くなったときの眠気を覚ます対処法

仕事中に眠くなったときの眠気を覚ます対処法

「重要な会議やセミナーでついつい眠くなってしまう」
そんな大切な仕事で眠い状態を改善したい場合は、即効性の眠気覚まし効果が期待できるいくつかの対処法を試してみましょう。

仕事中で眠いときの対策について、すぐ実践できる眠気覚まし法をご紹介します。

1-1.少しの間だけ息を止める

仕事で眠いときは、一時的に息を止めてみると眠気覚まし効果が期待できます。息を吐き出してから可能な限り息を止め、息苦しさを感じたら呼吸を再開しましょう。

呼吸を止めると脳が酸素を求めて一時的に活発化するため、仕事の仕上げが間近だったり、少しの間だけ集中力が必要だったりというシーンで特に役立ちます。道具もいらないため、仕事中の眠気覚まし方法として気楽にトライすることが可能です。

1-2.深呼吸する

「ちゃんと寝ているのに仕事中眠く、ついついあくびが出てしまう」という場合は、酸素が足りていない場合があります。鼻で最大まで息を吸ったら数秒こらえ、その後に口から空気を吐き出す深呼吸をすれば、周囲の空気をしっかりと取り込むことができます。

仕事中にあくびが出るような眠気に悩まされている場合は、深呼吸で眠気覚ましを試してみるのもポイントです。

1-3.ガムを噛む

仕事中に眠いときの王道対策としてガムを噛む手段があげられます。キシリトールガムであればスッキリとした爽快感で脳を刺激することが可能です。また、普通のガムであっても”噛む”という動作で眠気を避け、入眠してしまわないよう意識を反らせることができます。

ガムを噛む行為には脳の活性化・血行促進効果も期待できるため、仕事に集中したいときにもおすすめです。

1-4.カフェインを摂取する

あまり寝付けず仕事中に眠くなってしまった場合は、カフェインを摂取してみることをおすすめします。カフェインには眠気覚ましだけでなく、疲労感を一時的に抑制する効果も期待できます。

コーヒーや緑茶や紅茶、コーラといった色々な飲み物にもカフェインは含まれています。気づかないうちにカフェインを過剰摂取してしまわないよう注意しましょう。

カフェインを過剰摂取してしまうと、動悸や身体の震え、めまいといった症状が現れて仕事に集中できなくなる可能性も。日常的にカフェインを摂取していると依存症になってしまうため、「タブレットなどで常日頃からカフェインを摂取している」という方は要注意です。

1-5.眠気対策グッズを利用する

冷却シートやスプレー、メントールの目薬といった眠気対策グッズを活用するのもポイントです。冷却シートやスプレーで身体を冷やすことで、仕事中の眠気を吹き飛ばすことができます。

身体を冷やす眠気対策グッズを使う場合は、「手首、足首、首筋」と3つの”首”を冷やすイメージで活用しましょう。特に、首筋を冷やすと眠気覚ましの効力が高くなるとされています。

2.仕事中なら眠気覚ましのツボを刺激するのもアリ

仕事中なら眠気覚ましのツボを刺激するのもアリ

仕事中の眠気を改善したいときは、眠気覚ましのツボを刺激するのもポイントです。代表的な眠気覚ましのツボをご紹介します。

2-1.労宮(ろうきゅう)

緊張を和らげる効果も期待できる労宮は、手をグーに丸めた時に中指と薬指が当たる手のひらの中心部分にあります。労宮をもう片方の手の親指と人差し指ではさみ、親指の腹で5秒ほど力強くツボを押すことで眠気覚ましの効果があるとされています。

2-2.清明(せいめい)

目頭の先端にあるくぼみには清明というツボがあります。鼻の付け根部分にあり、「目が疲れた」と感じるときについ抑えがちのツボです。両手の人差し指を使って目頭から鼻の方向へ押し出すようなイメージで、優しくマッサージすることで目の疲れ改善の効果があるとされています。

2-3.合谷(ごうこく)

親指と人差し指の付け根が交差する部分より、少し手前の人差し指側に合谷があります。もう片方の親指と人差し指で挟み、親指の腹で力強くツボを押しましょう。合谷のツボを刺激することで、緊張改善や目の疲れから来る眠気覚ましの効果があるとされています。

2-4.中衝(ちゅうしょう)

中衝は眠気覚まし効果があるとして有名なツボで、中指にある爪の生え際、親指サイドにあります(右手なら中指ツメの生え際左側、左手なら中指ツメの生え際右側)。少し痛みを感じるほど力強くツボを刺激することで、仕事中の眠気を吹き飛ばす効果が期待できます。

2-5.風池(ふうち)

首裏にある風池は髪の生え際部分のくぼみにあります。正面を向いた状態から30度ほど上を向き、首から頭まで指を這わせたときに引っかかるところが風池です。両手の親指を使って風池を力強く刺激することで、眠気の改善効果が期待できます。

2-6.神門(しんもん)

神門は手首にもありますが、耳ツボにも神門という部分があります。耳の上部1/3くらいの場所にあるくぼみを親指と人差し指で掴み、上、横、下へそれぞれ5秒ほど引っ張ることで耳ツボを刺激することが可能です。

ただし、強く引っ張りすぎると痛みを感じるため、適度な刺激程度に抑えるよう注意しましょう。

3.そもそも仕事中に眠気を感じる原因は?眠気を起こさない対策

そもそも仕事中に眠気を感じる原因は?眠気を起こさない対策

仕事中に感じる眠気の原因は大きく分けて3つあります。

  • 単純な寝不足
  • 身体に栄養が足りていない
  • 外部的な問題

単純な寝不足であれば睡眠の質を高めることで改善される可能性があります。一方で、しっかりと寝ているのに仕事中に眠気を感じる原因は「身体に栄養が足りていない」あるいは「外部的な問題」かもしれません。

眠気を感じる原因についてチェックしていきましょう。

3-1.会議室や職場を換気する

室内に充満した二酸化炭素が眠気の原因となってしまうこともあるそうです。「会議中にも関わらず、なんだか眠気を感じる」という場合は、会議室内の酸素不足が眠気の原因である可能性があります。

実際に濃度を調べてみると、会議室内だけ二酸化炭素の数値が高くなっているケースもあるようです。酸素不足が会議中に起こる眠気の原因にもなりますので、会議室や職場を換気するシステムを導入してみるのもポイントです。

3-2.鉄分を摂取する

体内の鉄分が不足していると身体が不調になり、常に眠気を感じる原因となってしまうことがあります。鉄分が不足した鉄欠乏性貧血になると、体中へ酸素を運ぶヘモグロビンの数が少なくなってしまうのです。

そのため、深呼吸で酸素を取り込もうとしても身体全体へ行き渡らず、眠気覚ましの効果が薄くなってしまいます。鉄分を失いやすい女性や、普段からあまり鉄分を摂取していない方は、1日分の鉄分ドリンクなどを摂取してみるのもポイントです。

ただし、鉄分を摂取すればすぐに仕事中の眠気が改善されるというわけではありません。1日に摂取すべき鉄分が足りているか、普段からの食生活を見直してみましょう。

3-3.血糖値をコントロール

仕事中の眠気は血糖値の変動が原因かもしれません。食後に急激な眠気が訪れる場合は糖質の摂取量が多すぎた「過血糖」という状態の可能性もあります。

糖質とは甘いものだけでなく、デンプンが多く含まれる”ごはん”や”いも”といった炭水化物も仲間です。そのため、主食となる炭水化物の摂取量を抑えることで血糖値のコントロールが可能になります。

また逆に、「朝食を抜く・糖質制限をしている」といった血糖値が低い状態でも眠気が起きる原因になります。

「どうしても朝食を食べる時間がない」というシーンでは、吸収の早いブドウ糖を摂取することで血糖値のコントロールが可能です。血糖値のコントロールが上手く行けば仕事中の眠気を改善する効果が期待できると言えるでしょう。

3-4.正しい姿勢で座る

身体に効率よく酸素が取り込まれないことが眠気の原因になることがあります。そこで、正しい姿勢で椅子へ座ってみるのも1つのポイント。猫背のような姿勢が悪い状態では無意識に身体へ取り込める空気量が減ってしまうのです。

言い換えれば、正しい姿勢で座ることが仕事中の眠気対策になります。机や椅子の高さを自分に合わせて調節したり、エルゴノミクスデザインに対応した椅子を利用したりすることで正しい姿勢を維持しやすくなるため、宜しければご参考下さい。

4.もっとも効果的な眠気対策は睡眠の質を高めること

もっとも効果的な眠気対策は睡眠の質を高めること

仕事で眠い状態をすぐに改善する方法として、もっとも効果的な眠気対策は睡眠の質を高めることです。寝る前に白湯を飲んだり、ぬるめの入浴でリラックスしたり、あるいはリラックスできる音楽やアロマキャンドルを使っても良いかもしれません。

とはいえ、もともとの睡眠時間が足りていなければ意味がないのも事実でしょう。
平成 29年に厚生労働省より行われた国民健康・栄養調査結果を見てみると、日本人のおよそ7割が1日の睡眠時間は7時間未満だと回答しています。

4-1.理想的な睡眠時間は約7時間

カリフォルニア大学とアメリカがん協会が行った110万人対象の大規模調査によると、もっとも健康的で死亡率が低かったのは平均睡眠時間が約7時間の人だというデータが発表されています。

睡眠時間が短いショートスリーパーの人や、10時間を超す睡眠時間の人は死亡率が高くなっているようです。特に、1日の睡眠時間が3時間程度のショートスリーパーたちは、1日7時間睡眠を取っている人に比べると死亡率が1.3倍という結果になりました。

そのため、6時間30分~7時間30分程度の睡眠時間こそ理想的な睡眠時間だと言えます。

人生は仕事だけではありません。仕事中の眠気対策だけでなく、生涯を通して健康的な生活を送るためにも1日の睡眠時間を見直して生活リズムを整えてみましょう。

4-2.仕事中に居眠りしてしまうのは病気かも?

「仕事中に眠いどころか、抗おうとしても寝てしまう」という場合は、ナルコレプシー(居眠り病)という病気かもしれません。ナルコレプシーは日本人の600人に1人が掛かるとも言われており、医学的な手助けなしに改善することは難しいでしょう。

ナルコレプシーの特徴は抗えない眠気です。仕事中にどうしても居眠りしてしまう場合は専門家の意見を伺うことをおすすめします。

5.睡眠が浅いのはなぜ?仕事があるのに寝付けない原因とは

睡眠が浅いのはなぜ?仕事があるのに寝付けない原因とは

寝付けない入眠困難、突然目が覚める中途覚醒、時間はあっても起きてしまう早朝覚醒など。睡眠時間を確保していても、肝心の睡眠の質の悪さで頭を悩ませている方も少なくありません。

睡眠の質が悪いと仕事の疲れが取れず、そのうえで仕事中に眠さを感じてストレスになってしまう方もいるでしょう。睡眠の質が悪い原因について考えられるポイントをご紹介します。

5-1.ストレス

仕事のストレスで眠れないといった不眠は立派な睡眠障害の1つです。中には、十分な睡眠が取れないことで遅刻やミスが増え、そのことで更にストレスを…と負のサイクルに陥ってしまう人も。

ストレスから来る不眠を放置していると、自律神経失調症やうつ病といったメンタル不調の原因になってしまうかもしれません。一度クリニックなどで仕事中に眠くなる原因について話してみることをおすすめします。

5-2.生活リズムの乱れ

仕事中に眠くなってしまう原因として生活リズムの乱れがあげられます。入眠するまでのリズムが崩れることで寝付けなくなるため、普段からタイミングを整えることが大切です。

普段の疲れを休日で寝溜めするといった行為は好ましくないため、普段から生活リズムを整えるイメージで活動しましょう。

5-3.スマートフォンやパソコン

「スマートフォンやパソコンを寝る前まで使っている」という人は、寝る前の2時間前には使うことをやめるよう心がけましょう。スマートフォンやパソコンから放たれるブルーライトにより、体内時計が狂ってしまうと言われています。

ブルーライトにより寝付けないことで仕事中の眠気に繋がってしまう場合は、ブルーライトカットメガネなどの道具を活用してみるのもポイントです。

5-4.睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、寝ている時に無意識に呼吸が止まってしまうこと。良質な睡眠ができなくなるため、どれだけ寝てもあまり寝た気がしなくなってしまいます。

また、仕事中に眠気を感じる原因になるだけでなく、集中力の低下や身体全体の倦怠感といった症状が現れることもあります。自分だけでは気づきにくい症状のため、家族やパートナーに一度チェックしてもらいましょう。

5-5.胃食道逆流症

胃食道逆流症は、胃液の逆流を防ぐ弁がなんらかの理由により弱まってしまうこと。胃液が逆流すると食道の違和感や胸焼けが起きるため、安定した睡眠が難しくなるのです。基本的に、ご飯を食べてから3時間以内に横になるのはおすすめできません。

また、横向き体勢で寝る人は身体の右半身を下にして寝ると胃酸が逆流しやすいされています。

もし胃食道逆流症や逆流性食道炎でなかなか寝付けないという場合は、食後すぐに横にならない、消化の良いものを摂取する、寝るときは左側を下にするといった点に気をつけましょう。

とはいえ、症状を放置していると逆流性食道炎や食道がんになりやすいとされているため、早々に病院へ相談することをおすすめします。

まとめ

仕事中に眠くなってしまう原因はさまざまです。仕事中の眠気を今すぐ改善したい場合は即効性の効果が期待できる眠気覚まし方法に挑戦してみましょう。

とはいえ、そもそも眠くなってしまう原因を取り除くためにも、一度自分の生活環境を見直してみることをおすすめします。場合によっては重大な病気が隠されているかもしれません。

しっかりと睡眠をとっても仕事中に眠くなったり、身体の倦怠感が消えなかったりする場合は一度病院へ相談してみましょう。

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