公開:2022.06.10

仕事にやる気がない人に共通する特徴|原因や対処法を解説

同じ職場や部署に仕事にやる気がない人がいると、周りもモチベーションが下がったり、やる気がない人のミスや仕事のフォローをしなければならなくなったりと、よくない影響が出てしまいます。仕事にやる気がない人には共通した特徴があります。またそんな人を育ててしまう環境にも問題があります。やる気がない人が身近にいたら、正しく対処して育ててあげる必要があります。

1.仕事にやる気がない人に共通する特徴

1.仕事にやる気がない人に共通する特徴

仕事にやる気がない人は、一見すると普通の従業員と変わらないように見える場合がありますが、仕事を一緒にするといろいろとほかの人とは違う点が目についたり、中途半端な仕事の後始末をさせられたりして、モチベーションの低さがわかってきます。

仕事にやる気がない人には、共通する特徴があります。次に紹介するような態度が見られる人は、仕事に対してあまり熱心に取り組んでいないかもしれません。

1-1.指示された最低限の仕事しかしない

仕事にやる気がない人は、指示された最低限の仕事しかしません。自分なりに工夫をしたり、新たな仕事を見つけて取りかかったりすることはなく、上司や周りの人から注意されない程度に与えられた仕事を適当にこなします。

ただし、適当に最低限の仕事をする場合も、早く終わらせることはしません。時間が余ってしまい、新たな仕事を任されないようサボりながら手を抜きながら、でも時間は十分にかけて仕事をこなします。

1-2.時間管理がルーズ

仕事にやる気がない人は、時間にルーズです。そもそも仕事をあまりしたくないために、定時までにオフィスに行かなければいけないという意識がありません。なかなか起きられなかったり、だらだらと支度をしていつもの電車に乗れなかったりして遅れることがよくあります。

また、出社だけでなく、自分のやりたいことを優先したり、時間外まで仕事したくないという気持ちが強かったりして、任されていた仕事の納期に間に合わなくなってしまうこともあります。

1-3.常にぼーっとしている・顔を見て話さない

仕事にやる気がない人は、いつもぼーっとしていたり、上司や同僚に話しかけられても顔を見て話さなかったりします。仕事に対してモチベーションが低いため、会社での人間関係を円滑にしようと思う気持ちはなく、周りの人とコミュニケーションを取るのが面倒と感じている人も少なくありません。周囲の人もいつもぼーっとしてやる気のない人を見ると一緒に仕事がやりにくいため、距離を置くようになってしまいます。

1-4.目標やキャリアプランを持っていない

目の前の仕事をやる気がない人は、将来の目標や仕事でのキャリアプランなどもありません。仕事で成果を上げて、昇進や昇給したいという欲もないため、与えられた最低限の仕事だけをこなそうとします。

目の前の仕事をやる気がない人は、将来の目標や仕事でのキャリアプランなどもありません。仕事で成果を上げて、昇進や昇給したいという欲もないため、与えられた最低限の仕事だけをこなそうとします。

2.仕事にやる気が出ない人が生まれる原因

2.仕事にやる気が出ない人が生まれる原因

仕事にやる気がない人が存在するのは、その人の性格や性質だけが原因ではありません。職場の環境や制度などが整っていないために、やる気がない人を生み出してしまっている場合があります。

仕事にやる気がない人が存在するのは、その人の性格や性質だけが原因ではありません。職場の環境や制度などが整っていないために、やる気がない人を生み出してしまっている場合があります。

2-1.会社の教育制度が整っていない

社内の教育制度が十分ではないと、やる気がない社員が生まれてしまうことがあります。会社が本当に社員を大切にし育てていこうと努力をしていない場合、社員のモチベーションを高く保つのは難しいことです。

社内の教育制度を見直してみましょう。十分な教育制度が作られていないなら、入社した社員一人一人への教育や研修など学べる環境を作る、上司が部下をフォローし実践的な業務でも社員を成長させていく体制を整えるなど、社内の環境や制度を見直す必要があります。

2-2.昇給や昇格の評価制度が整っていない

仕事をしても待遇や給料などで正当に評価されなければ、モチベーションは下がってしまいます。また、業務量に対して給料が見合わないと社員が感じてしまう場合も、仕事にやる気のない人が生まれる原因になります。

社内で昇給や昇格などの評価制度がきちんと整っているか、正当かをもう一度検証してみましょう。能力がある人が、会社の評価制度に不満があるためにやる気がなくなっているのは、会社にとって大きな損失です。

2-3.目標設定やKPIの設定に無理がある

仕事の目標設定やKPIがないと、仕事に対してやる気が起きません。仕事にはゴールがあります。それを達成しようと思うからこそ、仕事に対してモチベーションが上がります。しかし、目標設定がない場合は「どうせ頑張っても無駄だ」と思ってしまい、仕事に対してやる気がなくなってしまいます。

また、目標設定自体に無理がある場合も、モチベーションが下がります。到底達成できないような目標の場合、達成しやすい短期目標を作るなど自分で工夫できる人は仕事にも前向きですが、できない人は仕事にやる気がなくなります。

3.仕事にやる気のない人の対処法

3.仕事にやる気のない人の対処法

仕事にやる気がない人がいたら、放置せず上司や同僚など周りの人がしっかりフォローしましょう。望んでいない会社に入社した人など、最初から仕事にやる気がない場合もありますが、社内の制度に不満がある、仕事の目標を見失ってしまった、プライベートでトラブルや悩みを抱えているなどの理由でやる気を失ってしまった人は、周りとコミュニケーションを取って仕事を行っていくうちに前向きに取り組めるようになる場合もあります。

3-1.業務に関連する知識やスキルをつける機会を与える

仕事にやる気がない人は、業務に関するスキルや知識がないために頑張れなくなっている可能性があります。

担当している業務の知識やスキルを身につける機会を作ってあげましょう。定期的な研修会や勉強会を設ける、わからないことが出たり仕事でつまずいたりしたときに気兼ねなく上司に質問できる環境を整えるなどの対策を講じてください。スキルが上がれば自分で対処できる業務も増えて、モチベーションアップにつながります。

3-2.頑張れば達成できる目標を新しく設定する

仕事にやる気のない人でも頑張れば達成できる目標を新たに設定しましょう。目標達成ができていなかったり、同じ目標ばかりでやる気がなくなっていたりすると、モチベーションは下がってしまいます。やる気のない人が自主的に目標を設定して、それに向かって仕事ができるよう周りがフォローしてあげてください。

また、一人で目標達成するだけでなく、チームで目標を設定して協力しあって仕事をする方法もやる気を高めます。

3-3.やる気のない人とのコミュニケーション機会を増やす

仕事にやる気のない人には、何か理由があるのかもしれません。たとえば、以前の上司に無理な目標設定を突きつけられパワハラで苦しんでいた、プライベートで辛いことがあり一時的に仕事に対するモチベーションを失っている、などその人の抱えているものは何か知る機会を増やすといいでしょう。

コミュニケーションを取る機会が増えれば、仕事にやる気がない人の考えや本音が聞けることもあります。やる気のない原因を知って適切なフォローをしてあげるのが、モチベーションを上げるもっとも有効な対処法といえるでしょう。

まとめ

仕事にやる気がない人は、与えられた最低限の仕事しかせず、時間管理がルーズで、上司やほかの社員とコミュニケーションを積極的に取ろうとしないという共通の特徴があります。やる気がないため、仕事の目標やキャリアプランも当然ありません。

もし身近にやる気のない人がいたら、研修や勉強会などスキルアップする機会を与えて、達成しやすい仕事の目標設定ができるようサポートしてください。コミュニケーションを増やして、やる気のない人の気持ちを知るようにしましょう。

また、社内の教育制度や評価制度が問題でやる気のない人が生まれてしまっている可能性もあります。社員が仕事に魅力を感じるような仕組み作りも大切です。

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