公開:2019.10.24

ロビーチェアの汚れを落とす方法とは?チェアを選ぶ時のポイントまで

待合室などに設置するロビーチェアは、店舗やオフィスの印象を決める重要な備品のひとつであるため、常に綺麗に保ち座り心地を良くしておくことが大切です。しかし、ロビーチェアは多くの方が使用するため汚れやすいだけでなく、ソファやベンチなどさまざまな素材・デザインがあります。

そのため、具体的にどのような掃除を行えば良いか分からない方も多くいるでしょう。また、汚れにくいロビーチェアはどのように選べば良いか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、布製や本革といったさまざまな素材のロビーチェアに付着した汚れを落とす方法から、汚れにくいロビーチェアを選ぶポイントまで紹介します。

1.【素材別】ロビーチェアに付着した汚れを綺麗にする方法

汚れが付着しやすいロビーチェアを長く綺麗に使用するためには、日々のお手入れは欠かせません。しかし、ロビーチェアは使用されている素材によって汚れの落とし方が異なるため、それぞれの素材に合った方法でお手入れを行う必要があります。

まずは、ロビーチェアに付着した汚れを綺麗にする方法を素材別に解説します。

1-1.木製部分

木製部分

脚部分や肘掛けに使用されることが多い木製部分の汚れは、食器用洗剤などの中性洗剤を薄めたぬるま湯に浸した布で拭き取ります。汚れを拭く際は、布を固く絞ってから行うことがポイントです。

中性洗剤を薄めたぬるま湯で汚れを落とした後は、水拭きで洗剤液を拭き取ってからから拭きし、自然乾燥します。

木製部分は表面の塗装膜が薄い場合があるため、水分が多い布で拭き取ると、水分が木材の中に染み込み木製部分の表面が割れたり、色落ちしたりするため、注意しましょう。また、木製部分に液体をこぼした場合は、やわらかい布で素早く拭き取り、清潔な状態で乾燥させることが重要です。

1-2.金属製部分

金属製部分

ロビーチェアの脚の部分によく使用される金属には、メッキ加工やステンレス製などさまざまな素材があるため、まずは商品の取扱説明書にある品質表示を確認しましょう。

メッキ加工の場合は、やわらかい布でのから拭きが基本です。ひどい汚れがある場合は、100倍ほどに薄めた中性洗剤に布を浸し、固く絞ってから汚れを拭き取ります。

メッキ部分は、汚れや水分が残ったままだと錆びることがあります。そのため、洗剤成分を拭き取る際は、水拭き・から拭きを行い、洗剤成分が残らないよう注意してください。市販の錆落としを使用することはできますが、変色や色落ちする可能性があるため、目立たない場所で試してから使用することをおすすめします。

ステンレス製の場合も、メッキと同様にから拭きで汚れを落とすことが可能です。ステンレスの表面に曇りが出てきた時は、金属専用のクリーナーや、チューブの歯磨きペーストなどをワックス布につけて磨くことで、曇りを取ることができます。

1-3.本革製部分

本革製部分

ロビーチェアの背もたれや座面部分に使用されている本革は、水分や油分が付着すると、シミになり補修できなくなってしまうため、1週間に1度お手入れする必要があります。

本革部分をお手入れする場合は、専用のクリーナーやオイルをつけた布で、汚れている箇所を拭き取ります。汚れを落とした箇所が乾いたら、そのままお手入れを終えるのではなく、革専用の保護クリームを塗ることがポイントです。革専用の保護クリームを塗ることで、見た目が綺麗に仕上がります。ただし、革靴用のクリームやハンドクリーム、整髪料などは、革を痛める可能性があるため、注意しましょう。

レザー張り部分にホコリがついている場合は、掃除機で吸い取ります。スウェードやヌバックなどの起毛タイプの場合は、ブラッシングでホコリを取り除いてください。水拭きは革が傷む恐れがあるため、避けることが無難です。ただし、どうしても水拭きが必要な汚れがある場合は、ぬるま湯に浸したやわらかい布で軽く水拭きしましょう。

水拭きが終えたら、風通しの良いところで自然乾燥することがコツです。直射日光が当たる場所やストーブやエアコンの吹き出しの近くで乾かしてしまうと、革部分を傷める原因となります。

1-4.ビニールレザー製部分

ビニールレザー製部分

ビニールレザーは、背もたれや座椅子部分、肘付きイスの肘掛けなどに使用されていることが多い素材です。

ビニールレザーに汚れがついた場合は、中性洗剤を薄めたぬるま湯に浸し、固く絞ったやわらかい布で汚れを拭き取ります。中性洗剤で汚れを拭き取った後は、水拭きをして洗剤を取り除き、自然乾燥しましょう。

ロビーチェアにビニールレザー製品を長時間重ねたままにしていると、変色する恐れがあります。整髪料やウェットティッシュ、手洗い用の消毒液なども変色の原因となるため、注意が必要です。

また、お手入れの際にベンジンやアルコール系の溶剤が配合された洗剤を使用すると、科学物資の吸収により表面の艶が変化したり、硬化・軟化したりする場合があります。そのため、普段のお手入れでは、隙間のホコリは掃除機で吸い取り、ビニールレザー張りの部分はやわらかい布でから拭きすることが大切です。

1-5.布製部分

布製部分

布は、椅子の背もたれや座る部分に使用されていることが多い素材です。ホワイトやグレー、ホワイトなどの色合いが他のインテリアにも合わせやすいと人気です。しかし、病院やオフィスなど、全体的な雰囲気にあわせてチェアを選んでしまうと、汚れが目立ちやすいため、お手入れを頻繁に行わなくてはなりません。

布製部分の汚れは、中性洗剤を200倍に薄めたぬるま湯に浸したやわらかい布を固く絞り、汚れている箇所を押さえながら拭き取りましょう。洗剤を拭き取る際は、水拭きをします。

水拭きの後は、から拭きをして可能な限り水分を取り除き、自然乾燥させることがコツです。

2.汚れにくいロビーチェアを選ぶ時のポイント

汚れにくいロビーチェアを選ぶ時のポイント

ロビーチェアを購入する際は、本革やビニールレザーを選ぶなど、張地に使われている素材に注目し、汚れにくい素材のものを選ぶことが重要です。汚れがつきにくい張地や加工が施された素材のロビーチェアを選ぶことで、日々のお手入れが簡単になるだけでなく、汚れを落とす際にかかる手間を省くことができます。

最後は、汚れにくいロビーチェアを選ぶ時のポイントを解説します。

2-1.防汚・抗菌加工が施されたロビーチェアを選ぶ

ロビーチェアを長く綺麗に使用するなら、張地の素材に関わらず、防汚加工や抗菌加工が施されたロビーチェアを選ぶことがおすすめです。防汚・抗菌加工が施されていると、汚れても簡単にお手入れすることができるため、長く使用することができます。また、防汚・抗菌加工が施されているロビーチェアの張地は、快適で衛生的に使用することができるでしょう。

また、ノロウイルスなどに耐性がある次亜塩素酸生地を使用したロビーチェアも幅広い活用が期待できます。病院など不特定多数の人が集まる場所にロビーチェアを設置する場合は、耐アルコール・耐次亜塩素酸のものをおすすめします。

さらに、防汚加工や抗菌加工が施されたロビーチェア以外にも、フッ素処理による防汚加工が施されたロビーチェアも検討してみましょう。防汚加工はフッ素樹脂で薄い被膜を作られたものであるため、生地を汚れにくくする効果があります。ロビーチェアなどの繊維をコーティングするフッ素樹脂は、水や油分を弾いて汚れにくくすることができるため、耐久性にも優れています。

まとめ

ロビーチェアは、多くのお客さんが使用し、店舗やオフィスの印象を決める大切なインテリアであるため、常に綺麗にして長く使いたいものです。

ロビーチェアを長く使うためには、汚れにくい素材のものを選ぶことが大切です。また、チェアの張地に防汚加工や抗菌加工されたものを選ぶことで、素材を気にせず店舗やオフィスなどのイメージに合うロビーチェアを置くことができます。
汚れがつきにくい加工がされていると、日々のお手入れに手間がかからないだけでなく、たとえ汚れがついても簡単に落とすことができます。

ロビーチェアの汚れを綺麗に落としたい方や、汚れにくいロビーチェアの購入検討をしている方は、ぜひ当記事を参考にしてください。

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