公開:2019.10.08
更新:2022.09.01

【姿勢別】姿勢矯正・改善におすすめの高機能オフィスチェア7選

高機能なオフィスチェアをオフィスで使えば、姿勢の改善に効果的です。正しい姿勢を維持できれば、集中力と業務効率を高める効果が期待できます。

今回は、業務中の姿勢を改善したいと考えている方に役立つ情報をまとめました。業務中の正しい座り方や高機能オフィスチェアの特徴、姿勢別のおすすめ高機能オフィスチェアの選び方をご紹介します。

高機能なオフィスチェアの導入を検討している経営者の方や管理部の方は、ぜひ参考にしてください。

▼このコラムを読んでもらいたい方

  • ・高機能オフィスチェアの導入を検討している方
  • ・従業員の姿勢を改善したい管理部・経営者
  • ・姿勢を改善すると何が変わるのか知りたい方

▼このコラムを読んで得られる情報

  • ・姿勢を矯正するメリット
  • ・姿勢別!高機能オフィスチェアの選び方
  • ・高機能オフィスチェアのおすすめ製品

1.なぜ姿勢矯正が必要?正しい姿勢が業務効率を改善させる!

背筋を伸ばした正しい姿勢には、業務効率を改善させる効果が期待できます。正しい姿勢を保てばオフィスチェアの座り心地が良く感じるだけでなく、脳の処理能力の向上にも効果的です。

背筋を伸ばすと、脳内ホルモンが分泌され脳を覚醒させます。脳の覚醒度合いは短期的な記憶力の向上や情報処理能力と関係しているため、オフィスチェアに座る姿勢を正しく保てば、業務効率を高める効果が期待できます。また、背筋を伸ばして視線を上に向けると、ポジティブな思考に繋がるのもメリットのひとつです。

言い換えれば、姿勢が悪いと脳の情報処理能力が低下するおそれがあるため、業務効率への悪影響に注意が必要です。

特に、猫背で下向きの姿勢はネガティブな思考に陥りやすいだけでなく、腰痛や肩こりの原因にもなり得ます。背筋を曲げた姿勢でオフィスチェアに座ると、立っている状態よりも重力による負担が大きいため、適切なバランスが保てません。

また、姿勢の悪さは神経の圧迫や、脳への血流が減少する原因となる可能性も。多くの酸素を得るほど脳は活性化するため、高機能なオフィスチェアで正しい姿勢を保って脳への血流を増やせば、業務の集中力も改善される効果が期待できるといえます。

1-1.業務中の正しい座り方

正しい座り方

オフィスチェアに腰掛けるときは、正しい座り方を意識するのをおすすめします。身体の負担を軽減し、業務効率の改善に繋がる正しい座り方のポイントは以下の通りです。

  • ・背骨が緩やかなS字カーブを描き、骨盤が立っている状態
  • ・オフィスチェアに深く座り、肩と膝が左右水平な状態

背筋が伸びた正しい姿勢に矯正すれば、オフィスチェアに座るとき背骨が緩やかなS字カーブを描きます。
また、骨盤が真っすぐ立っているのも大切なポイントのひとつ。人の身体で重い部位とされる頭も、背骨や骨盤がまっすぐ立てば力をほとんど入れずに支えられるため、負荷を分散しやすくなります。

骨盤を正しく立てるには、オフィスチェアに深く座り、肩と膝を左右水平に保つ姿勢の矯正が大切です。肩と膝が左右水平なら、骨盤も左右水平を保てます。

左右どちらかに骨盤が傾いたまま長時間の作業をしてしまうと、腰痛や肩こりの原因になるため、業務中は可能な限り正しい姿勢を保つように矯正するイメージを持ちましょう。

2.高機能オフィスチェアは姿勢改善に効果的

高機能オフィスチェア(高機能チェア)とは、普通の椅子よりも多くの機能を搭載した、姿勢改善に効果的なオフィスチェアです。高機能オフィスチェアの多くは、身体の構造や姿勢を研究する人間工学(エルゴノミクス)に基づいて設計されています。人の特徴や姿勢に合わせて、身体へのフィット感を調整できる点が特徴です。

普通の椅子で正しい姿勢を意識しようとすると、余計な力が入ったり、無理な姿勢になったりする場合があります。無理に正しい姿勢を取ろうとしても、身体の負担を軽減できずにすぐ疲れてしまうほか、悪い姿勢に戻ってしまうため業務効率も改善しにくくなってしまいます。

一方、高機能オフィスチェアなら、座るだけで自然と正しい姿勢に矯正できる機能が備わっているタイプがほとんどです。多くの高機能オフィスチェアチェアに搭載されている主な機能は、以下の通りです。

  • ・背骨のS字カーブをサポートする「ランバーサポート構造」
  • ・背中全体を支える「ハイバックの背もたれ」と頭を支える「ヘッドレスト」
  • ・座面の高さや角度、アームレストの高さの調節機能

ランバーサポート構造は、正しい姿勢に矯正するための機能の1つです。腰が当たる背もたれ部分に搭載されていて、座ったときに背骨のS字カーブを自然な形に整える効果が期待できます。ランバーサポート構造が付いた高機能オフィスチェアなら、腰椎や仙椎にかかる圧力がバランスよく分散される点もメリットです。

高機能オフィスチェアの多くは、背中全体を支えるハイバックの背もたれと、頭を支えるヘッドレストも付いています。普通の椅子は肩甲骨の後ろあたりまでしか支えられませんが、ヘッドレスト付きの高機能オフィスチェアなら頭の重さや首周りのサポートも可能です。
「ハイバックの背もたれ」「ヘッドレスト」は、それぞれランバーサポート同様に座った時の背骨のS字形状を正しく整えるため姿勢矯正に繋がるほか、リラックスして身体を預けられるメリットを持ちます。

座面の高さや角度、アームレストの高さの調節機能も、高機能オフィスチェアの特長です。
身長や座高、腕の長さには個人差があります。自分の身体に合わせて座面やアームレストを調整すれば、正しい姿勢にフィットさせることができ、業務への集中力が向上する効果も期待できます。

高機能オフィスチェアの導入により、業務効率の改善に成功した会社も存在します。そのため、従業員一人ひとりに合った高機能オフィスチェアの導入がおすすめです。

3.【業務中の姿勢別】おすすめの高機能オフィスチェアの選び方

オフィスチェアに座って作業する時の姿勢は業務内容によって異なりますが、主に「前傾姿勢」と「後傾姿勢」の2種類に分けられます。正しい姿勢をサポートする高機能オフィスチェアには、前傾姿勢用と後傾姿勢用があるため、業務中の姿勢に対応した製品の選定が大切です。

ここからは、各タイプの高機能オフィスチェアの特徴について紹介します。

後傾姿勢用の高機能オフィスチェアと前傾姿勢用の高機能オフィスチェア

3-1.後傾姿勢用の高機能オフィスチェア

背もたれに体を預けるような形の「後傾姿勢」の座り方は、関節や筋肉への負担が小さい特徴を持ちます。長時間のデスクワークなどで同じ姿勢を続ける人の場合、後傾姿勢で正しい姿勢を取ると高い集中力を保てます。

後傾姿勢のリクライニング機能が付いた高機能オフィスチェアは、プログラマーやエンジニア、さらにライターやCADオペレーターなど、パソコンのディスプレイを長時間見続ける方におすすめです。

また、後傾姿勢用の高機能オフィスチェアは、座面を低くして背もたれを後傾させる仕組みにより、心臓と脚の高さが近くなるため、足のむくみを軽減できる効果も期待できます。

さらに、頭を支えるヘッドレストが付いたタイプの高機能オフィスチェアはクッション性が優れており、首や肩への負担も軽減できます。
加えて、アームレスト付きのオフィスチェアなら肘の負担も軽減できるため人気です。

背中の蒸れなどが気になる方や、後傾姿勢で背もたれに長時間寄りかかる職種の方には、通気性の良いメッシュ素材のオフィスチェアをおすすめします。

3-2.前傾姿勢用の高機能オフィスチェア

前傾姿勢で体の負担を少なくするには、前傾姿勢用の高機能オフィスチェアが欠かせません。デスク上での書類仕事など、つい前のめりになる「前傾姿勢」の座り方は、腹部の圧迫や腰への負担が大きくなってしまいます。
そのため、前傾姿勢の高機能オフィスチェアは、資料を机に置いて作業する事務職や経理職の方などにおすすめです。

前傾姿勢用の高機能オフィスチェアなら、背もたれと座面の前傾によって自然な姿勢を保てます。また、座面の高さを少し上げれば、腹部の圧迫を和らげる効果も期待できます。

前のめりの前傾姿勢はつい猫背になりがちなほか、疲れやすさや集中力の低下にも繋がります。前傾姿勢で正しい体勢を保つには、背中と腰をサポートする前傾姿勢用の高機能オフィスチェアがおすすめです。

3-3.両方に対応した高機能オフィスチェア

「前傾姿勢」「後傾姿勢」の両方に対応した高機能オフィスチェアも存在します。両方の姿勢に対応した高機能オフィスチェアは、背もたれと座面が同調して動くシンクロロッキング機能が搭載されています。

シンクロロッキング機能付きの高機能オフィスチェアは、背もたれと座面調節の同時操作が可能です。背もたれや座面がそれぞれの体勢にマッチした形状を維持するため、自身の姿勢をそっとサポートしてくれます。ディスプレイを長時間見続ける仕事をしながら、事務作業を行う機会も多い方におすすめです。

業務内容に合わせて背もたれと座面の高さや角度を調節すれば、正しい姿勢を保ったまま作業できます。「長時間同じ姿勢を取る作業」と「資料を処理する作業」がどちらも行われる職場では、前傾姿勢と後傾姿勢の両方に合わせるべく、シンクロロッキング機能に対応した高機能オフィスチェアがおすすめだと言えるでしょう。

4.姿勢矯正・改善におすすめの高機能オフィスチェア7選!

ウエイトシンクロチェア クロッカ

ウエイトシンクロチェア クロッカ

サイズ 幅675×奥行660×高さ965~1060mm
素材 ポリエステルメッシュ、ポリプロピレン、合板、ウレタンフォーム、ナイロン

座る人の重さに対して自動でロッキングの強さを調節してくれるオフィスチェアです。肘置きは上下前後に動かせるので最適な位置に設定できます。背もたれはメッシュ素材で通気性に優れているので一年中快適です。肘置きは高さや取り付け、取り外しが自由にできるので、使用するデスクに合わせてカスタマイズできます。5色のカラーバリエーションがあります。

Preseaブラックシェル

Preseaブラックシェル

サイズ 幅625×奥行582×高さ890~976mm
素材 樹脂成型品、モールドウレタン、ビニルレザー、強化樹脂成型品、スチール、スチールパイプ、軟質ウレタン樹脂

小柄な女性からがっしり型の男性までどんな体型の人でもぴったりフィットするオフィスチェアです。座面と背もたれが連動して動くシンクロロッキング機能で快適な座り心地を持ちます。背もたれのカーブ形状が体圧を分散させるので、長時間座っていても快適で疲れにくいオフィスチェアです。シンプルなデザインとカラーで、オフィスやテレワークなどどんな場所にも馴染みます。

サブリナ エクストラハイバック

サブリナ エクストラハイバック

サイズ 幅650×奥行570~620×高さ1170~1270mm
素材 アルミダイキャスト、樹脂成型品、ナイロン双輪キャスターまたは、ウレタン双輪キャスター

メッシュ素材のしなやかなリングフレームのオフィスチェアです。サブリナは安定感と柔らかさと兼ね備えた座り心地。厚みのある中央のセンターフレームが体をしっかり支えて、サイドの薄いフレームが適度なベンディングで座っている人の動きにフィットします。シンクロリクライニングが前傾姿勢をサポートしてくれるため、骨盤を立てて背骨のS字カーブを保ちます。

シルフィー オフィスチェア

シルフィー オフィスチェア

サイズ 幅648×奥行588~638×高さ1147~1247mm
素材 樹脂成型品、ウレタン双輪キャスター

高級オフィスチェアメーカーでも知られるオカムラのシルフィーは、高機能オフィスチェアとしても知られています。コア・インターフェイスが、人の体と同じように背面と座面がシンクロして動くため、座っている人の動きに合わせて腰椎をサポートします。シート・インターフェイスは、座面のすべてに快適さが追求されており、柔軟性が高く身体の動きを妨げません。座る人の体格や座り方の好みなどに合わせてユーザー・インターフェイスで簡単に調節ができる多機能性が特長です。

ジェスチャー スチールケースオフィスチェア

ジェスチャー スチールケースオフィスチェア

サイズ 幅569~880×奥行534~601×高さ997~1124mm
素材 樹脂成型品、クロス、ナイロン

コア・インターフェイスが、人の体と同じように背面と座面がシンクロして動くので、座っている人の動きに合わせて腰椎をサポートしてくれるオフィスチェアです。シート・インターフェイスは、座面のすべてに快適さが追求されていて、柔軟性が高く姿勢の動きを妨げません。座る人の体格や座り方の好みなどに合わせてユーザー・インターフェイスで簡単に調節ができるようになっています。

オフィスチェア 腰楽 ローバック ランバーサポート 腰当て

オフィスチェア 腰楽 ローバック ランバーサポート 腰当て

サイズ 幅590×奥行560×高さ930~1030mm
座面高さ:440~540mm
素材 背:ポリエステルメッシュ・スチールパイプ(粉体塗装)、座:合板・ポリエステル・ウレタンフォーム、肘:スチール(クロームメッキ)・ポリプロピレン、脚部:スチール(クロームメッキ)、キャスター:ナイロン

コストを抑えながらも腰回りを支えるランバーサポートが2つ導入されたオフィスチェアです。背もたれにあるダブルサポート構造によって、心地よい反力と共に腰回りの姿勢をしっかりと支えます。可動式のため、自分好みの位置に腰当てを変えられるのもポイントです。背面メッシュで通気性にも優れているほか、最大20度の背・座一体型ロッキングにより、後傾姿勢も優しく支えます。

プラス ベネス Benes オフィスチェア

プラス ベネス Benes オフィスチェア

サイズ 外寸 / 幅674×奥行642×高さ970〜1070mm
座面高さ / 417〜517mm
素材 背、座フレーム / 樹脂成型品
背クッション / ウレタンフォーム、布張り
座面クッション / モールドウレタン、布張り
脚 / 樹脂成型品、ポリッシュ仕上

美しいS字カーブの背面と座り心地のよい座面が特徴的なプラスの「ベネス」は、背筋をまっすぐ楽に保つ工夫が整った姿勢矯正に役立つオフィスチェアです。座面は前傾シートになっているため、上半身と太ももの角度を90°より大きく開けます。ロッキングの自動調節や座面奥行きのスライド機能など、さまざまな体格に対応できます。座面や背もたれは三次元フィット形状によってデザインされているため、身体によい姿勢の維持をサポートするオフィスチェアです。

まとめ

高機能オフィスチェアの特徴や機能、正しい姿勢がもたらす効果についてご紹介しました。高機能オフィスチェアは座る人の姿勢を改善し、業務効率を高める効果が期待できます。また、姿勢を正せば脳への血流を増やして集中力を高めたり、肩こりや腰痛などの体の負担を和らげたりする効果も期待できます。

高機能オフィスチェアは生産性の向上にも繋がるため、オフィス環境を整えたいと考えている企業経営者の方や、リモートワークで自宅作業の環境を整えたい方は、ぜひ高機能オフィスチェアの選び方を参考に自分の姿勢に合った製品を購入してみてください。

↑ ページの先頭へ