公開:2020.09.28
更新:2023.04.10

スタンディングデスクのメリットとデメリットとは|選び方も解説

近年、健康面の改善や仕事の生産性向上を図るために「スタンディングデスク」を導入する企業が増えています。ただ、海外と比べると浸透率が低いため、導入をためらう人も少なくありません。

スタンディングデスクを導入する場合は、スペースの確保やコストがかかります。大きな買い物で失敗しないためにも、スタンディングワークを導入する前にメリットとデメリットを把握しておきましょう。

この記事では、スタンディングデスクを使うメリット・デメリットを解説します。選び方も解説するため、スタンディングデスクの導入を検討中の人はぜひご参照ください。

▼このコラムを読んでもらいたい方

  • ・スタンディングデスクの効果が気になる方
  • ・メリット・デメリットを知りたい方
  • ・スタンディングデスクの選び方を知りたい方

▼このコラムを読んで得られる情報

  • ・スタンディングデスクとはなにか
  • ・立って仕事をするメリット・デメリット
  • ・スタンディングデスクの選び方

1.スタンディングデスクとは

スタンディングデスクとは

スタンディングデスクとは「立って仕事をする」ためのデスクです。日本でパソコン作業などのデスクワークをする場合、座ったまま仕事をすることが多くなっています。
対して、北欧のデンマークやスウェーデンでは「立って働く」スタイルが人気です。健康面に配慮できるほか、気分のリフレッシュや集中力にも影響を与えるとされています。このような背景から、日本でもスタンディングデスクの人気も高まっています。

デンマークやスウェーデンでの普及が話題となり、現在は日本の企業でも少しずつスタンディングデスクを採用している状態です。しかし、まだ普及率が高いとはいえません。

1-1.仕事中に座り続けることの問題点

仕事中に座り続けることの問題点

デンマークやスウェーデンでスタンディングデスクが浸透した背景には、長時間座ってパソコン作業などの仕事をすると、身体に悪影響を及ぼす危険性が関係しています。

「座る」行為は一見快適に見えますが、座り続けることによって血行不良や体の痛みなどが生じます。加えて、座っている最中はほとんどエネルギーを消費しません。
座っている間はカロリーを燃焼する運動量がないため、肥満の原因となります。また、座ったままの仕事には、ほかにも以下のような病気のリスクがあります。

  • 高血圧症
  • 心筋梗塞
  • 心臓病
  • 脳梗塞
  • がん
  • 糖尿病

2.スタンディングデスクのメリット・デメリット

スタンディングデスクを導入するメリットは、前述した身体への影響に関係する効果です。しかし、スタンディングデスクを導入する場合、メリットだけでなくデメリットも存在します。

ここでは、スタンディングデスクのメリット・デメリットについて解説します。

2-1.【メリット】健康と生産性を向上できる

スタンディングデスクを導入することで得られるメリットは、大きく分けて次の5つです。

◯腰や背中への負担軽減

長時間座ったまま仕事をしていると、腰や背中への負担が大きくなり、健康的にもよくありません。スタンディングデスクを利用して立ったり座ったりを交互に行うことで、姿勢を正しやすくなり、腰や背中への負担を軽減できます。

◯運動不足の改善

立ったまま仕事をすると、特別な運動をしなくても足腰が鍛えられるため、運動不足の改善にもつながります。

◯集中力の向上

通常のオフィスデスクの場合、座った状態でしか仕事ができません。スタンディングデスクを導入すれば、スタンディングワークなど自分の好きな体勢で仕事ができます。 また、立ったり座ったりを交互に行うことで、血流がよくなり眠気も覚めるため集中力が向上します。

◯社員の生産性向上

スタンディングデスクによって社員の集中力が向上すれば、生産性の向上にもつながります。じっくり考える必要性があるときは座って取り組み、タスクをこなす際は立って仕事に取り組むと効率的です。

◯社内コミュニケーションの活性化

立って仕事をすると、座っている体勢に比べて目線が高くなるため、近くを通りかかった同僚や上司と目が合う機会も多くなります。自然な状態で会話ができるため、社内コミュニケーションも活性化します。

2-2.【デメリット】導入時に負担がかかる

スタンディングを導入するデメリットとしては、次の3つが挙げられます。

◯慣れるまで足に疲労がたまる

座って仕事をする姿勢に慣れているため、最初のうちは足に疲労がたまってしまいます。しかし、スタンディングデスクで仕事をすることに慣れると、疲れにくくなり仕事も捗ります。

◯長時間作業の場合は疲れやすい

長時間立ったままの作業は、その分疲れやすくなってしまいます。疲労がたまった場合は立ち続けるのを避け、適度に座って仕事をしましょう。

◯導入コストがかかる

スタンディングデスクは、一般的なデスクと比べて価格相場が高い傾向にあります。そのため、通常よりも高い導入コストがかかる点がデメリットです。しかし、導入の結果として社内の生産性が向上すれば、かかったコスト以上の利益や収益が得られるメリットもあります。

3.スタンディングデスクの種類と選び方

スタンディングデスクの種類と選び方

スタンディングデスクを選ぶ際は、どのような種類があるかの把握が重要です。スタンディングデスクには、大きく分けて3つの種類があります。

◯高さ固定タイプ

立ったまま仕事ができる高さに固定されており、ほかのタイプと比較した場合、販売価格が安い傾向にあります。ただし、高さが合っていないと身体が疲れやすくなるため、しっかりとサイズを確認しなければなりません。

◯昇降式タイプ

自分の身長や体勢に合わせて、天板の高さを調整できる昇降機能があるスタンディングデスクです。高さの調節方法はレバーやネジ、電動式などさまざまなタイプがあります。

◯卓上タイプ

卓上タイプは、既存のオフィスデスクの天板に置いて利用します。ほかのタイプとは違い、折りたたみ式のタイプなどコンパクトで持ち運びも可能です。また、既存のオフィスデスクをそのままに高さが調節できるため、位置の調整で失敗する可能性はほとんどありません。

3-1.最適な高さのスタンディングデスクを選ぶ

スタンディングワークで快適に仕事をするためには、自分に合った高さのスタンディングデスクを選ぶことが大切です。
スタンディングデスクの高さを判断するうえで重要なポイントは、次の2つです。

  • 肘の高さ
  • 目線

立ったときの肘の高さを測れば、自分に合ったスタンディングデスクの最適な高さを判断できます。背筋をまっすぐ伸ばした状態で腕を曲げ、天板に肘をのせたときの高さが、腰などに負担がかかりにくい最適な高さです。
身長が同じでも腕の長さや肘の高さは異なるため、身長だけでは最適な高さが判断できない点を把握しておきましょう。

目線は下に来るようにモニターを配置し、顔から40cm以上離すと正しい姿勢を保てます。スタンディングデスクのサイズが最適でなければ、立って仕事をしても身体に悪影響を及ぼす可能性があるため、注意しなければなりません。
ただし、自動昇降式タイプのスタンディングデスクなら、自分の最適な高さに天板を調整できるため、問題を解消しやすくなります。

3-2.必要な機能のあるスタンディングデスクを選ぶ

スタンディングデスクによっては、キャスターが付いていたりケーブル穴が付いていたりするモデルもあります。基本的にスタンディングデスクは、デスクワークの際に利用するケースがほとんどです。そのため、仕事の効率性を上げるために必要な機能が備わっているスタンディングデスクを選ぶ必要があります。

機能性に優れたスタンディングデスクを購入したい場合は「オフィスコム」を利用しましょう。

オフィスコムでは、さまざまな種類のスタンディングデスクのなかから、自分に適した製品を選ぶことができます。また、有名ブランドをはじめとした次のような人気商品も取り扱っています。

  • オカムラ:「スイフト」
  • オフィスコムオリジナル:「電源不要ガス圧手動昇降デスクフォリット」
  • 「電動昇降デスクパブロ」
  • リーズナブルなスタンディングデスク「Z-STD」

このように多くのスタンディングデスクを取り扱っているため、自社に合った商品が見つかるでしょう。

まとめ

ここまで、スタンディングデスクを使うメリット・デメリットや、選び方を中心に解説しました。

健康面や生産性向上の面を考慮すると、スタンディングデスクを導入する企業は日本でも今後増えると予想されます。しかし、スタンディングデスクの導入にはスペースの確保やコストがかかるため、メリット・デメリットを理解したうえでの導入が重要です。

会社の業績アップを目指すためにも、まずは少数からスタンディングデスクの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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