公開:2021.03.15
更新:2023.04.05

デスクの角が痛い時はどうする?対処法と自分に合ったデスク環境の作り方

パソコン作業をしていると「ふとマウスを握っている腕の手首を見ると赤い筋ができている」方もいるかもしれません。場合によっては、オフィスデスクの角が痛いせいで仕事や作業に集中できない人もいます。

この記事では、デスク端の角が痛いときの原因や対処法についてご紹介します。自身にあったデスク環境の条件についても触れていますので、あわせてご参照ください。

▼このコラムを読んでもらいたい方

  • ・仕事中に手首が痛くなる方
  • ・手首に薄っすらと赤い筋ができる方
  • ・デスクの角が痛いと感じている方

▼このコラムを読んで得られる情報

  • ・デスクの角で痛みを覚える原因
  • ・角で手首が痛いときの対処法

1.デスクの角が痛く感じる3つの原因

デスクの角が痛く感じる3つの原因

パソコン作業でマウスを持つ手首が痛くなってくるなど、オフィスデスクの角による痛みを感じる原因は大きく分けて3つあります。

デスクワークで腕に赤い筋ができる原因をご紹介します。

1-1.天板の手前が角張っている

天板の手前が角張っている

デスクの角が痛いと感じる大きな要因のひとつに、天板の角が面取りされていないオフィスデスクがあげられます。机のふちが角張っていると、長時間触れる手首に細く圧が掛かるため、痛みを生じさせてしまうのです。

特に、加工が未熟な木製のオフィスデスクは角の部分がチクチクと感じられ、集中力を妨げてしまうおそれも。

デスクワーク向け商品のなかには手前が丸く加工されたオフィスデスクも多くなっています。そのような商品を利用すれば「デスクの角で痛い思いをしなくなる」と思いがちですが、手首への負担を完全に軽減できる訳ではありません。

1-2.机と椅子の高さが合っていない

机と椅子の高さが合っていない

ちょっとした面取り加工で端が丸みを帯びていても、オフィスデスクの角が痛く感じるケースがあります。その要因の多くは、デスク環境の高さが自分に合っていない状況が原因です。

座面が低いなど、椅子と机の高さがあっていないと腕の重さがデスクの角に触れている手首へ一点集中してしまいます。そのせいで普通よりもデスクの角から圧を受け、手首に痛みを生じさせてしまうのです。

「デスクは丸みを帯びているのに手首が痛い」と感じる場合は、机と椅子の高さが自分に合っていない原因が多くなっています。

1-3.デスクマットの調整が合っていない

天板の手前端とデスクマットの位置がずれていると、デスク上にさらなる高低差を生み出し、手首が痛む原因となってしまいます。デスクマットによる高低差が原因で腕が痛くなる可能性も十分に考えられるため、机の手前側を基準に、デスクマットの位置を調節してみるのもポイントです。

デスクマットによっては、デスク手前側にほんの少しだけ垂れるように工夫するだけで症状が改善する可能性もあります。

2.デスクの角が痛いときの対処法

デスクの角が痛いときの対処法

手首が痛くなる現象を放置していると、手首に赤い筋ができたり、痛みで作業に集中できなくなったりしてしまいます。そこで、痛みを軽減するために手首へ掛かる負担を軽くする工夫が重要です。

デスク端のふちが痛いときの対処法についてご紹介します。

2-1.クッションガードを設置する

「机の手前が角張っていて痛いけれど、高さを調節できない」場合は、クッションガードを導入してみましょう。スポンジ製のL字型コーナーガードを利用すれば、デスクの角張った部分をクッションに置き換えられます。

手首へ一点集中する負担を軽減できるため、デスクの角が痛いといった問題の解決が可能です。

2-2.リストレスト付きパッドを使う

手首の負担を軽減させるグッズとして、リストレスト付きのマウスパッドやキーボード向けパームレストなどを活用すると症状が和らぎます。手首を置く部分に隆起したクッションが置かれており、角度を設けて机の角から手首を守れるのがメリットです。

アームレストのように長いマウスパッドなら、机から少し垂らすだけでクッションガード代わりに利用することも可能です。クッションの性質や大きさなど、リストレストの種類によって対応できる範囲が異なるため、自身の利用環境にあった商品を選ぶのをおすすめします。

2-3.デスクマットを使う

天板から手前側の端が痛いと感じる場合はデスクマットを使うのもひとつの手段です。天板から手前のふちまで掛けられるデスクマットを使えば、手首への負担を軽減できます。

しかし、ほとんどのデスクマットは天板の真上に乗せることを想定したタイプで、手前に垂らすのには不向きな場合も。そのような商品を利用する場合は、デスクマットの厚みを考慮しつつ、机と椅子の高さを調節するのがベストです。

2-4.アームレスト付きのチェアを使う

アームレスト付きのオフィスチェアを使えば、オフィスデスクの角に触れる手首へ、負担が一点集中する状況を防ぎやすくなります。机と延長線上の高さにヒジを置ければ、手首に掛かる負担をぐんと引き下げられるのがメリットです。

ただし、角で手首が痛い対策を意識するあまりアームレストの位置を高く調節してしまうと、今度は肩こりなどの問題が発生してしまう可能性も。アームレスト付きのオフィスチェアはあくまでサポートアイテムとして、まずは椅子と机の高さを調節する必要があります。

そこで、エルゴノミクスに配慮されたオフィスチェアの利用をおすすめします。アームレストや座面の高さを変えられるエルゴノミクスチェアなら、理想的なデスク環境を再現しやすくなる点がメリットです。

2-5.椅子と机の高さを調節する

椅子と机の高さを調節する

オフィスデスクの角が痛いと感じる場合は、デスク環境を見直しすのもポイントです。理想的な机の高さは、腕を垂直に下ろしながらひじの角度を90°ほど開ける状態がベストだとされています。

極端な例を出せば、椅子とアームレストの位置を高くればデスク角に手首が触れないため、痛みを軽減することができます。しかし、理想的なデスク環境とは到底言えず、逆に手首を痛めてしまう原因となる可能性も。

また、デスクの角で手首が痛い問題からは開放されますが、デスクの高さが自身に合っていないと身体への負担は大きくなります。姿勢の悪化や肩こり、頭痛を招くため注意が必要です。

自身にマッチしたデスク環境の高さが気になる方はこちらの記事をご参照ください。

2-6.昇降式スタンディングデスクを使う

お使いのデスク環境によっては、椅子や机の高さを調節できずに「天板の角が痛い問題」を解決しづらいかもしれません。そういったときは、細かく昇降できるスタンディングデスクを利用してみるのもポイントです。

昇降式のオフィスデスクを使えば自分に合った高さへ調節できるため、手首に負担が一点集中してしまう原因を取り除けます。さらに、スタンディングワークには集中力を高める効果もあると期待されています。

「デスクの角が不快で集中力が削がれる」とお悩みの場合は、この機会にデスク環境を見直してみてはいかがでしょうか。

まとめ

デスクの角で手首が痛いと感じる場合は、コーナークッションなどを利用すれば痛みを軽減できます。手首の痛みを放置していると仕事への集中力にも支障を来すため、早めの対策が大切です。

仕事に集中しやすい環境を作るため、デスク環境を改善する取り組みをおすすめします。

しかし、「デスクの角が痛くならない高さ」を優先してしまうと、今度は姿勢の悪化や肩こりといった問題が起きてしまう可能性も。理想的なデスク環境を整えるためにも、自身にあった机や椅子の高さをあらかじめ把握しておくのをおすすめします。

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