おしゃれなデスク周りを作るコツ!収納術・配線・照明演出のアイデアをプロが解説

在宅ワークやリモート学習の普及により、デスク周りの環境づくりは仕事の効率や気分を大きく左右する重要な要素になっています。ただ快適なだけでなく、見た目の統一感を意識することで、集中力を高めつつモチベーションを維持できます。
この記事では、おしゃれなデスク周りを実現するための基本から、収納・配線・照明の工夫までをプロが徹底解説します。ぜひ参考にしてください。
1.おしゃれなデスク周りを作る基本
おしゃれなデスク周りを実現するには、やみくもにモノを配置するのではなく、いくつかの基本原則を押さえることが大切です。ここでは、おしゃれなデスク周りを作るために、失敗しないための土台を解説します。
1-1.テイストを決める(色・素材・世界観)
おしゃれなデスク周り作りの第一歩は、全体のテイストを統一することです。テイストとは、「色」「素材」「世界観」の3つの要素で構成されます。3つの要素がバラバラだと、どんなに高価なアイテムを並べても雑然とした印象になってしまう点に注意が必要です。
| 北欧風 | 明るい木材・白・グレーを基調とし、温かみのあるファブリックや曲線的なデザインを取り入れます。植物との相性が抜群で、癒やされる空間を演出できます。 |
|---|---|
| ミニマリスト | 白・黒・グレーといったモノトーンを使い、必要最低限のモノだけを配置します。無駄を徹底的に省き、機能美を追求したシャープな空間です。 |
| インダストリアル | スチール・アイアン・無骨な木材など、工業的な素材を大胆に取り入れます。黒やダークグレーをベースに、ヴィンテージ感のあるアイテムを合わせると雰囲気が高まります。 |
初めにデスク・チェアのテイストを決めたら、デスク周りの収納アイテムや小物など、すべてのアイテムをそのテイストに沿って選んでいきましょう。色や素材を2〜3色に絞ると、よりまとまりのある空間になります。
1-2.機能性を犠牲にしない配置
おしゃれなデスク周りは、見た目の美しさだけでなく「使いやすい」ことが大前提です。いくら素敵な空間でも、使い勝手が悪ければすぐに散らかってしまいます。
まずはPC作業や書き物をするための十分なスペースを確保しましょう。この余白こそが、デスクをきれいに保つ秘訣です。また、作業中の動線を意識した以下の配置も大切です。
- よく使うモノは手の届く範囲に置く
- あまり使わないモノは引き出しやデスク下など、少し離れた場所に収納する
たとえば、ペン立ては利き手側に、資料はすぐに手に取れる位置に置くなど、自分の体の動きを想像しながら配置を決めましょう。加えて、モニターアームなどを使いモニターの高さを目線とほぼ水平に調整すれば、長時間の作業でも姿勢が崩れにくく、疲れにくい環境を作れます。
見た目の美しさと使いやすさはトレードオフの関係ではありません。配置を工夫すれば、「おしゃれ」かつ「疲れにくい」理想的なデスク周りの環境を実現できます。
2.【カテゴリ別】おしゃれデスク周りを作るアイデア集
デスク周りをおしゃれに見せるための具体的なアイデアを、「収納」「配線」「照明」「小物」の4つのカテゴリに分けてご紹介します。
2-1.収納アイデア

収納の工夫は、デスク周りをすっきりと見せるうえで、もっとも重要なポイントです。特に「見せる収納」と「隠す収納」をどう使い分けるかで、印象が大きく変わります。
見せる収納とは、お気に入りのアイテムやデザイン性の高いモノを、あえて見せるように収納する方法です。お気に入りのフィギュアや表紙がおしゃれな本、観葉植物などをオープンシェルフや壁面収納に飾ると、デスク周りに個性が生まれます。
ただし、見せるモノは厳選し、定期的に整理しないと雑然としてしまうので注意が必要です。
隠す収納とは、生活感が出やすい書類、コード類、文房具のストックなどを目に見えないように隠す方法です。引き出しや中身が見えない収納ボックス、デスクワゴンなどを活用して、雑多なイメージを与えるモノを隠します。
デスクの上にモノを置きっぱなしにしないだけでも、デスク周り全体が片付いておしゃれに見えます。
2-2.配線整理アイデア

デスク周りが散らかって見える大きな原因のひとつが、PCや周辺機器の配線です。配線がごちゃごちゃしていると、見た目が悪いだけでなく、掃除もしにくくホコリが溜まりやすくなります。
配線周りを整理すれば、おしゃれなデスク周りを強調できるのがポイントです。具体的には、「ケーブルボックスを活用する」「天板裏にケーブルレーンを配置する」などが挙げられます。
さらに、マグネット式電源タップをデスクの脚や天板裏につけられるタイプなら、床に散乱するコードを減らし、必要な時にだけ引き出せる利便性を確保できます。
電源タップやACアダプターをまとめて収納すれば、ごちゃつきがちな配線が見えなくなり、デスク下がすっきりします。デスク上はもちろん、床からも配線が見えなくなり、非常にスマートな印象を与えられるのが魅力です。
おしゃれなデスク周りの実現には「配線をできるかぎり隠す」のが大切だと言えます。
2-3.照明の演出

照明は、デスク周りのおしゃれな雰囲気を大きく左右する重要な要素です。単に手元を照らすだけでなく、空間全体を美しく見せる演出効果もあります。一般的に、デスクライトは昼白色を選べば自然光に近く、文字が見やすく目の負担も軽減できます。
そこに間接照明やスポットライトを加えると、作業後にリラックスできる落ち着いた空間へと切り替えられるのが魅力です。夜は温かみのある電球色を使うと、柔らかい雰囲気を演出できます。
光の色や当て方を変えるだけで、同じデスク周りでも「集中」と「リラックス」を自在に切り替えられるのがポイントです。また、部屋の隅にスタンドライトを置くなど、作業スペース以外の場所に光をプラスすると、空間に奥行きが生まれてよりおしゃれに見えます。
2-4.小物・雑貨の使い方
デスク周りに小物を取り入れると空間に彩りが生まれ、おしゃれな個性を演出できます。ただし、置きすぎると散らかった印象になるため、アイテムは必要なものに絞ることが大切です。
たとえば、文房具はペン立てに数本だけを入れると、すっきりとした雰囲気になります。多くの文房具をペン立てに入れていると雑多なイメージを与えてしまうため、よく使う文房具だけを机上に置き、残りは引き出しへ収納するのがおすすめです。
デスクオーガナイザーとして、さまざまな小物をまとめて整理できる卓上収納アイテムも登場しているので、チェックしましょう。また、デスクにスペースが余っている場合は、ブックスタンド・ブックエンドを利用するのもポイントです。
資料や書籍を立てておけるブックスタンドは、散らかりやすい紙類を整えるのに役立ちます。さらに、木製や金属製など素材感を活かしたものを選ぶと、シンプルながらもアクセントになり、デスク周りをおしゃれに彩れます。
3.デスク周りをおしゃれに見せる人気小物グッズ
デスク周りの印象は、小物や収納グッズでおしゃれさが大きく変わります。近年はインテリア性と機能性を兼ね備えた便利アイテムが豊富にあり、少し取り入れるだけでも空間の雰囲気を洗練された印象に変貌させられるケースも。
ここでは、デスク周りをおしゃれにしたい方へ向けて、人気の便利グッズをご紹介します。
3-1.モニターアーム

モニターアームは、デスクワークの効率と快適さを大きく変えるアイテムです。モニターを浮かせて設置できるため、デスクの天板に余白が生まれ、書類作業やノートPCの設置がしやすくなります。
さらに、高さ・角度・前後の位置を自由に調整できるため、自分の姿勢に合わせた理想的なポジションを確保できるのも魅力です。首や肩への負担軽減につながり、長時間作業でも疲れにくくなります。
最近ではシンプルでスタイリッシュなデザインも多く、オフィスにも自宅にも自然になじむおしゃれさが魅力です。
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3-2.ケーブルボックス
デスク周りで意外と気になるのが電源コードの乱雑さです。ケーブルが床や机の下に散乱していると、見た目の印象を大きく損ないます。
ケーブルボックスを活用すれば、電源タップやアダプターをすっきり収納でき、ホコリがたまるのも防げます。掃除がしやすくなるだけでなく、つまずきや接触による断線リスクも低減できるのが魅力です。
さらに、最近は木目調やマットカラーなど、インテリアとしても映えるデザインが豊富に展開されています。収納と美観の両立ができる、おしゃれなデスク周りに欠かせない頼れる定番アイテムです。
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3-3.卓上パネル(有孔ボード)

卓上パネルとは、デスク上に設置することで空間を区切り、「パーソナルスペースの確保」「集中力の向上効果」まで期待できる便利グッズです。温かみのあるフェルトや木目調といった素材のほか、「ホワイトボード」「有孔ボード」など機能性を持つ卓上パネルも人気を集めています。
特に、卓上有孔ボードは、デスク奥と壁面の間にあるデッドスペースを「見せる収納」として有効活用できるのも魅力です。専用のフックや小棚を取り付けて文房具やアクセサリー、観葉植物などをディスプレイ感覚で配置すれば、小物をおしゃれに整理しつつ机上もすっきりします。
なかには、壁面取り付けタイプや自立タイプの「有孔ボード(収納パネル)」もあり、デスク周りをおしゃれに整理整頓したい場合は特におすすめです。レイアウトも柔軟に変更できるほか、リモートワーク中の背景演出にも役立ちます。
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3-4.卓上ラック
卓上ラックは、限られたデスクの天板を有効活用できる優秀なアイテムです。特にモニター下に設置できるタイプは、ディスプレイの高さを調整しながら、下部にキーボードやノートを収納できます。
縦方向にスペースを作れるため、文具や小物を置いても圧迫感が少なく、デスク全体を整理しやすくなります。木製やスチール製などデザインも多様で、シンプルながらインテリア性を高めてくれるのもポイントです。省スペースで快適な作業環境を整えたい方におすすめです。
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3-5.デスクワゴン

デスクワゴンは、収納力と可動性を兼ね備えたアイテムとして根強い人気を誇ります。引き出し式の収納で、書類・ファイル・PC周辺機器をまとめて管理できるため、机上に物を置かずにすっきりさせられます。
キャスター付きタイプなら移動がスムーズで、掃除の際やレイアウト変更にも柔軟に対応可能。最近ではオフィス用だけでなく、家庭用インテリアに合わせた北欧風や木目調デザインも増えています。収納家具としての役割を果たしつつ、空間の雰囲気を高めてくれるのが魅力です。
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3-6.カバンフック

カバンフックは、デスク横に簡単に取り付けられる小型の便利アイテムです。バッグを床に置かずに済むため、汚れ防止や型崩れ防止に効果的。特にビジネスバッグやリュックをよく使う人には重宝されます。
取り出したいときにすぐ手に届くため動線も効率的で、デスク周りが散らかるのを防ぐ効果もあります。最近はデザイン性の高い金属製や折りたたみ式、持ち運べるコンパクトタイプなどもあり、見た目もスマートです。
省スペースながら実用性の高い隠れた人気グッズとして注目を集めています。
4.デスク周りを整理整頓することで得られる効果
おしゃれなデスク周りは、見た目が良いだけでなく、普段の生活や仕事にさまざまな良い効果をもたらしてくれます。ここでは、デスク周りをおしゃれに整理整頓することで得られるメリットについて解説します。
4-1.集中力と作業効率が向上する
おしゃれに整えたデスク周りは、集中力と作業効率を高める効果が期待できます。散らかったデスクは、視覚的なノイズが多く集中を妨げます。整理整頓された環境なら、必要な情報やツールにすぐ手が届き、余計なストレスを感じにくいのが魅力です。
その結果、集中力を持続させやすく、作業効率の向上につながります。在宅勤務・オフィス勤務どちらにも共通する大きなメリットとして、近年ではデスク周りをおしゃれにする方が多くなっています。
4-2.探し物にかかる時間を削減できる
日常的に使うペンや書類がどこにあるかわからないと、探すだけで数分を浪費してしまいます。整理整頓によって物の場所を明確に決めておけば、探す時間を大幅に削減して、スピーディに業務を進められるのが魅力です。
一つひとつは少しの時間でも、業務全体で考えると、大幅な時間の節約につながります。ちょっとした習慣の差が、長期的に見れば大きな効率改善をもたらすと言えるでしょう。
4-3.紛失や管理ミスのリスクを低減
デスク周りの乱雑さは、重要書類やデバイスの紛失リスクを高めます。専用の収納場所を設け、ルールを決めて管理すれば、紛失や管理ミスのトラブルを大きく減らせます。
USBや外付けHDDなども決まった収納場所を作ることで、「どこに置いたか忘れた」という不安を解消できるのがメリットです。結果的に精神的な安心感も得られ、より業務へ集中しやすい環境が整います。
4-4.情報漏洩のリスクを低減する
デスク周りをおしゃれに保つ行為は整理整頓につながり、結果としてセキュリティ対策の効果も期待できます。特にパブリックスペース近くのオフィスでは、来客や同僚の目に触れるリスクがあります。
未処理の書類やUSBメモリを机上に放置すると、情報漏洩につながりかねません。
デスク周りをおしゃれに保てるよう取り組めば、「収納スペースの確保」や「見えない収納」によって情報漏れのリスクを低減できます。その際は、施錠できる収納やファイルボックスを活用してより安全に資料を保管しましょう。
まとめ
おしゃれなデスク周りを実現するためには、インテリアの統一感だけでなく、収納や配線整理、照明の演出や小物の活用といった工夫が欠かせません。さまざまな要素を取り入れることで、快適さと機能性を兼ね備えたおしゃれなデスク環境を整えられます。
さらに、整理整頓を進めれば作業効率を高められるだけでなく、紛失や情報漏洩といったリスクを防ぐ効果も期待できます。単なる「おしゃれ空間」を超えて、自分のパフォーマンスを最大限に引き出す環境を整えるために、整理整頓を心がけましょう。
とはいえ、収納スペースの確保や見えない収納の実現には、さまざまな小物が必要です。もし、オフィス家具で収納方法にお悩みの方は、この機会にオフィスコムをご利用ください。
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