公開:2021.09.27
更新:2023.05.17

軽量棚と中量棚の違いとは?物流倉庫で使われるラックも解説

倉庫ラックは使い勝手がよいため、ほとんどの倉庫や物流拠点で使われています。しかし、倉庫ラックを導入する際、「どの種類が最適なのかわからない」「軽量棚と中量棚は何が違うのか」と悩むケースは少なくありません。

この記事では、物流倉庫で使われる主なスチールラックの種類や、軽量棚・中量棚の違い、おすすめの活用シーンなどを紹介します。軽量棚・中量棚の違いを踏まえた適切なラックの選び方を知りたい人や、目的・用途に応じたラックを購入したい人は参考にしてください。

▼このコラムを読んでもらいたい方

  • ・物流倉庫の管理をされている方
  • ・軽量棚と中量棚の違いが気になる方
  • ・軽量棚と中量棚の収納をうまく活用する方法が知りたい方

▼このコラムを読んで得られる情報

  • ・物流倉庫に使われる主流なラックとはなにか
  • ・軽量棚と中量棚の違い
  • ・軽量棚と中量棚の活用に適したシーン

1.物流倉庫に使われるラックの主な種類

物流倉庫に使われるラックの主な種類

物流倉庫で主に使われるラックは種類が限定されておりそれぞれ特徴をもっています。ここでは、物流倉庫で使われるラックの種類別の特徴を解説します。

以下の表に示す4種類のラックにおける主な違いは、耐荷重です。目的・用途に応じた耐荷重のラックを選ぶと、収納効率が向上します。

ラックの種類 特徴
軽量棚(軽量ラック)
  • 耐荷重は、1段あたり約150kg
  • アパレル関係や雑貨など、小ぶりの商品や軽いモノの収納に適する
  • 組み立てや分解が簡単
中軽量棚(中軽量ラック)
  • 耐荷重は、1段あたり約200kg
  • 軽量棚よりは重いモノの収納が可能
  • 比較的軽めな資料や本類などといった保管物に向く
  • 組み立てや分解が簡単
中量棚(中量ラック)
  • 耐荷重は、1段あたり約400kg
  • 耐荷重に優れているため、金属製の部品などある程度重いモノも収納が可能
重量棚(パレットラック)
  • 耐荷重は、1段あたり約500kgからそれ以上
  • 特に重いモノでも対応可能で、電子機器や大型の商品も安心して収納できる
  • 荷物をパレットに載せたまま保管することもでき、運搬作業時に便利

軽量棚・中軽量棚は、1段あたりに載せられる品物が約150~200kgと、小型の商品や軽いモノの収納に適しています。収納可能な容量イメージとしては、2リットルペットボトルが75~100本ほど載ります。耐荷重が小さいタイプのラックは、組み立てや分解の作業が簡単で、キャスター付も選べる点がメリットです。

1段あたり約400kg載せられる中量棚は、重いモノを収納できるメリットに加え、組み立てや分解も比較的簡単です。段ボールに収納できる商品を保管する場合は、もっとも使い勝手がよいラックといえるでしょう。

大型商品をパレットごとに収納したい場合は、重量棚がおすすめです。1段あたり約500kgからそれ以上と余裕のある耐荷重で、家電製品や精密機械も安心して収納できます。

2.【項目別】軽量棚と中量棚の違い

【項目別】軽量棚と中量棚の違い

物流倉庫に使われるラックのなかでも使い勝手がよい種類は、軽量棚と中量棚です。特に近年は、通信販売の利用量増加に伴い個人向けの小ぶりな商品の流通が増えた背景から、軽量棚・中量棚の需要が顕著です。また、オフィスでもよく活用されているオフィス家具といえます。

ここでは、人気が高まっている軽量棚と中量棚の違いを、構造・サイズ・荷重量・天地段数の4つの項目に分けて使い勝手を詳細に解説します。多様なニーズに応えられるラックを導入したい方や、軽量棚と中量棚のどちらにするか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

2-1.構造

ラックは、構造によって組み立てや分解のしやすさなどが変わります。軽量棚と中量棚の構造には、次のような違いがあります。

■軽量棚の構造

支柱と棚板、連結材などの部品で構成されています。軽量棚は耐荷重がさほど大きくないため、棚板が比較的薄く軽量になっている構造が特徴です。

■中量棚の構造

構成部品は、軽量棚と同様です。重いモノを載せる前提の中量棚は、棚板が厚みのある構造となっており重量があります。

中量棚は重いモノに耐えられるよう、軽量棚より棚板が厚く重量感のある構造になっています。

2-2.サイズ

設置スペースや収納品の大きさとの相性を考えたとき、導入するラックのサイズ感は必ず把握しておく必要があります。

■軽量棚のサイズ

段ボールサイズ程度の小ぶりで軽い収納物を想定しているため、サイズ感はさほど大きくありません。

■中量棚のサイズ

軽量棚と比べて、高さは同程度、幅や奥行きは大きめのサイズ感となっています。

サイズにおいては、軽量棚は比較的コンパクトで設置スペースを取りにくい、中量棚は大きめのモノを収納しやすい違いがあります。

2-3.荷重量

用途や目的に応じて、ラックに必要な荷重量は異なります。物流倉庫などでラックを最大限に活用するためにも、荷重量は注目したい項目です。

■軽量棚の荷重量

1段あたり約150kgの重さまで耐えられます。

■中量棚の荷重量

軽量棚の倍以上にあたる、1段あたり約400kgのモノを載せられます。

1段あたりに載せられる重さは、軽量棚が約150kg、中量棚が約400kgと大きく異なります。なお、耐荷重は棚板全体に均等に荷重をかけた場合の合計であり、棚板の一部に重みが集中すると耐えられない可能性に注意が必要です。

2-4.天地段数

天地段数とは、天板・地板・棚板のすべての合計段数です。倉庫ラックでは天板の上も収納スペースとして活用することが多いため、段数にカウントされます。

■軽量棚の天地段数

支柱の耐荷重にもよりますが、天地段数を多めに設定できます。

■中量棚の天地段数

棚板1枚あたりの荷重が大きくなる前提であるため、天地段数は少なめな傾向です。

軽量棚は1段あたりに載せる重さが小さいため、段数を増やしやすい一方、中量棚では段数が少なめになる違いがあります。

3.軽量棚・中量棚それぞれの活用に適したシーン

軽量棚・中量棚それぞれの活用に適したシーン

軽量棚と中量棚では、構造やサイズ、耐荷重や段数などさまざまな違いがあります。ラックの強度や間口などが異なると、適したシーンもまったく異なるため、各ラックの特性を活かせるシーンを知っておくのが大切です。

ここでは、軽量棚と中量棚それぞれの活用に適したシーンを紹介します。紹介するシーンに適している理由も説明するため、ラックの保管効率を高めて倉庫スペースを有効活用したい場合は、ぜひ参考にしてください。

3-1.軽量棚

軽量棚におすすめの活用シーンは、次のとおりです。

■オフィスや事務所で書類保管

コンパクトで使用スペースを取りにくい軽量棚は、事務所やオフィスでも圧迫感なく使えます。また、段数を増やしやすいため、あまり背の高くならない資料の保管・収納用にも最適です。

■物流倉庫で個人向けアパレル商品保管

軽量棚は間口が小さめのため、個人向けの小口の商品保管・収納ラックにも適しています。さほど重くならず小分けにして収納したいアパレル関係には、特に向いているでしょう。

3-2.中量棚

以下のような活用シーンなら、中量棚の特徴が活かせます。

■工場の工具保管

金属製のしっかりした作りが多い工具は重量があるため、中量棚の耐荷重の高い仕様を活かせます。複数の工具を入れた工具箱も収納可能です。

■倉庫の金属製品保管

ねじやボルトなどの部品や調理用器具など、まとめて保管すると重くなる製品の保管・収納にも中量棚が最適です。間口の広さを活かし積み上げて保管すると、デッドスペースを減らせます。

4.軽量棚・中量棚を購入するならオフィス家具専門店がおすすめ

物流倉庫やオフィスなどに軽量棚・中量棚を導入するなら、豊富な種類・サイズ・機能・デザインの軽量棚・中量棚を取り扱う「オフィスコム」がおすすめです。

オフィスコムでは、棚板一枚あたり30kgから総重量500kgまでの耐荷重をもつ業務用スチールラックを取り揃えています。棚板に天然木を使用したデザイン性の高い製品もあり、目的・用途に応じたラックが見つかります。

倉庫や事務所、店舗などさまざまな活用シーンに応えるラックが手に入るオフィスコムを、ぜひご活用ください。

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まとめ

軽量棚・中量棚は、いずれも使いやすいサイズ感と耐荷重で、物流倉庫をはじめさまざまなシーンで需要の高いラックです。

軽量棚は、オフィスや事務所における書類保管として気軽に活用できるコンパクト感が魅力といえます。工場の工具保管など重さのあるモノを多く保管したい場合は、圧倒的な耐荷重を備えた中量棚がおすすめです。

「オフィスコム」では、使い勝手抜群の軽量棚・中量棚を種類豊富に取り揃えています。軽量棚・中量棚の導入を検討する際は、ぜひご活用ください。

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