公開:2021.12.02
更新:2023.07.24

壁をホワイトボードにするには?材質の特徴やホワイトボードの選び方を紹介

ホワイトボードは会議の場などで意見を整理する際に重宝されるオフィス用具です。近年では従来の脚付きタイプだけでなく、壁のスペースを利用してホワイトボードを設置するタイプにも注目が集まっています。

本記事では、壁にホワイトボードを設置する場合のメリットや設置方法について紹介します。ホワイトボードを壁に掛けたい方へ向けて、ホワイトボードの壁掛け方法について徹底解説しますので、あわせてご参照ください。

▼このコラムを読んでもらいたい方

  • ・壁にホワイトボードを取り付けたい方
  • ・ホワイトボードの選び方に悩んでいる方

▼このコラムを読んで得られる情報

  • ・壁をホワイトボードとして使うメリット・デメリット
  • ・ホワイトボードを壁掛けする方法
  • ・ホワイトボードの選び方とおすすめ商品

1.壁をホワイトボードとして活用するメリット・デメリット

1.壁をホワイトボードとして活用するメリット・デメリット

ビジネスでブレストをしたり、研修をしたりするときにはホワイトボードが便利で。しかし、毎回ホワイトボードを持ち運ぶのは手間ですよね。壁をそのままホワイトボードにできれば、業務効率面でも大きなメリットが期待できます。

いつでもすぐにかけて、消せるホワイトボード。まずは、壁をホワイトボードとして使う際のメリット・デメリットをご紹介します。

1-1.壁をホワイトボードとして活用するメリット

◆スペースを有効活用できる

壁をホワイトボードとして活用すると、スペースを有効的に使えます。

通常ならホワイトボードと壁に距離ができるため、机を置く位置はその分少し後ろ、机は一回り小さいほうがよいなどといった面を気にする必要がなくなります。

ホワイトボードを収納するスペースも必要ないので、特に家賃が高い都会では重宝するでしょう。また、使うときだけホワイトボードを運んでくる手間も必要ありません。

◆ホワイトボードの保管場所が不要

壁をホワイトボードにしたり、ホワイトボードを壁に取り付けたりすると、ホワイトボードの保管場所を確保する必要がありません。

都心のオフィスでは、十分な保管スペースがない会社も多いでしょう。ホワイトボードの壁掛けによる倉庫スペースを空けられるメリットは、意外と大きいのも事実です。保管場所にほかの荷物を置くなど、狭いオフィスでも空間を有効活用できます。

◆プロジェクターの投影場所としても使える

壁がホワイトボードウォールになっていれば、プロジェクターのスクリーン代わりをしてくれます。通常のホワイトボードではサイズが小さく、すべての映像が映りにくく不便な面もありますが、ホワイトボードウォールならその心配がありません。

プロジェクターのスクリーンとホワイトボードを両方購入するよりも、コストパフォーマンスに優れた使い方です。プロジェクターのスクリーンには白くて広い面が必要ですが、壁一面がホワイトボードなら相性も抜群です。

1-2.壁をホワイトボードとして活用するデメリット

◆マーカーの消しかすが床に落ちやすい

壁をホワイトボードにすると、ホワイトボードマーカーのカスが床に落ちやすくなります。通常のホワイトボードはカス受けがあるものの、壁をそのままホワイトボードにすると、カス受けをつけられないためです。

ホワイトボードのカスは黒く、目立ちます。そのままにしていると、職員の士気が下がったり、来客に対して恥ずかしい思いをしたりするなど、大きなデメリットが考えられます。

壁につけたホワイトボードを使用した場合は、清掃をしっかり行いましょう。頻繁に清掃できないのであれば、壁一面をホワイトボードにするのではなく、壁掛けタイプのホワイトボードを壁に取り付けると、カス受けをつけられるので要チェックです。

◆磁力がまばらになる可能性がある

壁をホワイトボードにすると、ホワイトボードほどの磁力を発揮できないケースがあります。資料を壁に貼り付けるときや、常時マグネットをつけておきたい場合は、注意が必要です。

購入時に素材を確認するようにしましょう。特に、ホワイトボードの用途を会議での筆記として使うのではなく、予定表を貼り付けたり、お知らせを掲示したりする使い方にしたいときは、注意が必要です。

2.壁をホワイトボードにする方法

2.壁をホワイトボードにする方法

次に、壁をホワイトボードにする方法を3つ紹介します。

壁そのものをホワイトボードにする方法から壁掛けホワイトボードを設置する方法までさまざまですので、それぞれのメリット・デメリットを確認してから設置しましょう。特に、賃貸物件のオフィスでは壁に傷をつけてしまう方法もあるため、注意が必要です。

2-1.ホワイトボードシートを壁に貼り付ける

壁をホワイトボードにするときに一番簡単な方法は、ホワイトボード剤を壁に貼り付けるやり方です。ホワイトボード剤には「強粘着シールタイプ」「マグネットタイプ」「特殊吸着タイプ」などがあります。

強粘着タイプのホワイトボードは、永続的に壁をホワイトボードとして使いたいときに向いています。はがすことが難しいため、貼り付ける前にほかの用途で壁を使わないか、原状回復を含めて検討するのが大切です。

マグネットタイプのホワイトボードは、壁の中に金属があれば取り外しがしやすいため、賃貸物件のオフィスにもおすすめです。近くに精密機械がなく、壁にマグネットが貼れる場合は機能性・手軽さ共に優れた方法だといえます。

特殊吸着タイプのホワイトボードは、使いたいときだけ貼り付けられるメリットがあります。ガラス面にも貼り付けられるため、使い勝手に優れている素材です。

2-2.ホワイトボード塗料を塗布する

ホワイトボード用の塗料を壁に貼り付けると、ホワイトボードとして壁を有効活用できます。

オフィスではもちろん、自宅で子供が絵を描くなどの用途でも販売されています。平らな面、木部、化粧版などには使いやすいですが、壁がでこぼこしている素材では、隙間に塗料が入りこんでしまうため、壁紙の材質によっては使えない事例もあります。

2-3.壁掛けホワイトボードを設置する

壁掛けの大型ホワイトボードを設置する場合は、壁に穴をあける必要があります。小型のホワイトボードであれば、両面テープなどを用いて壁に穴を空けない状態で貼り付けることが可能です。

壁一面に塗料やテープを貼らなくともホワイトボードを取り付けらるため、手間があまり掛かりにくいのがメリットです。ただし、壁一面をホワイトボードにするよりも範囲が小さくなるため、プロジェクターのスクリーンとして代用する場合は大きさに注意する必要があります。

壁掛けホワイトボードを直接設置する場合はカス受けをつけられるモデルも多くなっています。ペンを置くスペースも欲しかったり、頻繁に消しカスを掃除するのは避けたかったりするとき、壁掛けのホワイトボードを取り付ける方法は特におすすめです。

3.ホワイトボードの材質の特徴

3.ホワイトボードの材質の特徴

ホワイトボードの材質は、「ホーロー」と「スチール」の2種類が普及しています。ここでは、ホワイトボードでよく使われる素材の特徴について解説します。

3-1.ホーロータイプ

ホーローは、鍋などでもよく使われる金属です。アルミニウムなどの金属の面に、ガラス質の釉薬を高温で焼きつけて作ります。鉄のような強さとガラスのような美しさをもつ素材で、ホーローを利用したホワイトボードはとても綺麗な白色をしています。

はっきり見せられるため、文字の読みやすさも特徴です。非常に固く曇りもありません。跡が残りにくく、定期的に手入れをしていれば、いつまでも元のきれいな状態を保てます。耐久性が強く、キズに強いのもホーロータイプのホワイトボードがもつ特徴です。

3-2.スチールタイプ

スチールタイプは、ホーローと比べると安価です。ホーロー製に比べると耐久性と美しさの点では少し劣ります。一方、安価に購入できるため、導入しやすいメリットがあります。

ホワイトボードは、素材によって耐久性が変わりますが、ペンやホワイトボード用の消しゴムの影響が大きいのも事実です。適切な筆圧やメンテナンスを行えば、スチールタイプでも長くホワイトボードを活用できます

近年ではスチールタイプでも質に優れた製品が多くあります。スチールタイプを使うときは、長く快適に利用し続けるために、丁寧にお手入れをしましょう。

4.壁掛けホワイトボードの選び方

4.壁掛けホワイトボードの選び方

次に、ホワイトボードの選び方について解説します。

4-1.賃貸物件など現状復旧が必要な場合は塗料タイプを避ける

ホワイトボードを壁に貼り付けるとき、賃貸物件では壁にかかる負担や傷、汚れに十分配慮する必要があります。退去時に大きな原状回復費用を請求されるケースがあるため、賃貸では塗料を塗るタイプは避けるのがベストです。

また、壁掛けタイプや貼り付けるタイプのホワイトボードでも、壁に穴があいたり、きれいに剥がせなかったりする事例があります。賃貸物件の場合は、大家さんに確認しておいたほうが安心です。

事情があって大家さんに聞けない場合は、特殊吸着タイプのホワイトボードがおすすめです。特殊吸着タイプは跡が残らないので、幅広いエリアに貼り付けができます。たとえば、一時的にガラス面で使いたいときも利用できるので、賃貸物件ではおすすめです。

4-2.マグネット強度の必要性で選ぶ

マグネットタイプのホワイトボードを貼り付けたい場合は、マグネットの強度で選びましょう。ホワイトボードだけでも十分利便性はよいのですが、マグネットに対応しているなら、用途の幅が大きく広がります。予定表やお知らせなどの紙類や、マグネット用のペンやホワイトボードマーカー用のイレーサーを貼り付けられるためです。

特に壁自体をホワイトボードにするときは、ペンを置く場所がありません。ペンを収納するためにも、マグネットがあると便利です。

4-3.設置する場所で選ぶ

壁をホワイトボードにするときは、どの面をホワイトボードにするのかよく考えてから導入しましょう。大きなホワイトボードは大きくて書きやすい一方で、その分壁に大きなホワイトボードを貼り付けたり、塗料がたくさん必要だったりします。

なかには、「購入してみたら意外と大きく使いにくかった」といった事例も。ホワイトボードを購入するときは、購入前に設置場所とサイズを必ず確認するのをおすすめします。

会社で購入するときは、担当者が一人で検討するのではなく、複数で相談しながら決めるとよいでしょう。

4-4.費用で選ぶ

ホワイトボードを選ぶときは、利便性のほかに、コストも重要です。使い勝手が良いホワイトボードを、予算に合わせて選んでください。

素材の部分でも解説しましたが、予算が許すならホーロー製を、難しいならスチール製がおすすめです。

5.タイプ別!おすすめのホワイトボード

最後に、多種多様なオフィス家具を取り揃えているオフィスコムより、おすすめのホワイトボードをタイプ別にピックアップしてご紹介します。

ホワイトボード 壁掛け 1800×900mm マーカー付き マグネット対応 5.8kg OC-WB1890W 白板

ホワイトボード 壁掛け 1800×900mm マーカー付き マグネット対応 5.8kg OC-WB1890W 白板

サイズ 幅1800×奥行10×高さ900mm
材質 板面:スチール、板面フレーム:アルミニウム

壁掛け型のホワイトボードで、場所を取らず省スペース化に役立ちます。背面にはスライドできる吊り金具があり、紐やネジなどで直接壁に取り付けることが可能です。

ホワイトボードシート 無地 マグネット式 磁石対応

ホワイトボードシート 無地 マグネット式 磁石対応 トレー・イレーサー付き 600×900mm

サイズ 縦600×横900×厚さ0.8mm
材質 等方性マグネットシート、白PETフイルム

マグネット対応のホワイトボードシールで、スチール製の壁などに直接貼り付けて使用できます。用途に合わせてカットができるため、さまざまなスペースのホワイトボード化を実現可能です。

プラス パーテーションホワイトボード連結タイプ(3連) 幅2724×奥行589×高さ1790mm PWJ-2718DSK

プラス パーテーションホワイトボード連結タイプ(3連) 幅2724×奥行589×高さ1790mm PWJ-2718DSK

サイズ 幅2724×奥行589×高さ1790mm
材質 板面 / 水性塗装鋼板(両面/無地)、脚 / アルミダイキャスト(粉体塗装)、芯材 / 段ボール、フレーム・支柱 / アルミ(粉体塗装)

パーテーションとしても使える連結型のホワイトボードです。仕切りなどで空間を区切っているオフィスでも、壁にわざわざホワイトボードをつける必要もなく、パーテーションとしての役割を果たしながらホワイトボードの機能を両立できます。

ホワイトボード 脚付き L字脚 片面 マグネット対応 1200×900mm OC-WB1290L 白板

ホワイトボード 脚付き L字脚 片面 マグネット対応 1200×900mm OC-WB1290L 白板

サイズ 幅1270×奥行455×高さ1830mm
材質 板面:スチール、板面フレーム:アルミニウム、支柱・脚:スチール(粉体塗装)、アジャスター:ポリエチレン

壁にピタっとくっつくように配置できるホワイトボードです。打ちっぱなしコンクリートなど、直接の壁掛けが難しいオフィスでも同様の働きをしてくれます。壁掛けタイプとは違って移動も容易なため、必要に応じて収納できるなど省スペース化にも役立ちます。

まとめ

壁にホワイトボードを取り付けるには、「シートタイプ」「特殊粘着タイプ」「壁掛けタイプ」などさまざまな選択肢があります。壁一面をホワイトボードにしたり、壁につけるタイプのホワイトボードを活用したりすると、収納スペースや運んでくる手間が不要といった大きなメリットがあります。

一方、賃貸物件では壁を傷つけてしまって退去時に費用がかかる、カス受けがない場合は頻繁な清掃が必要といったデメリットがあるのも事実です。

ホワイトボードの材質は、予算が許すのであれば、耐久性が強くて美しいホーロー製がおすすめです。壁をホワイトボードにする場合、一度設置すると、なかなか交換する機会はないでしょう。

利便性が高いホワイトボードウォールですが、設置するときはよく検討するのをおすすめします。

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