公開:2019.11.04
更新:2023.01.31

座り仕事でなぜむくみが発生するのか?|原因と4つの予防策を紹介!

座り仕事が中心の生活を送っている人は、足がむくみやすい傾向があります。足がむくむと見た目や衣服の着用に支障が出るだけでなく、体の健康にも悪影響が生じるため、適切な対処が必要です。

本記事では、座り仕事でむくみが発生する3つの原因と、むくみを発生させないための4つの予防策を解説します。足のむくみの原因を理解した上で、むくみの改善に取り組みましょう。

1.座り仕事でむくみが発生する3つの原因

長時間座りっぱなしで仕事をしている人にとって、足のむくみは無視できない問題です。足のむくみの原因には次の3つがあります。

足のむくみになる3つの原因

むくみに適切に対処するためには、まずはむくみの原因を知ることが有効です。むくみの3つの原因について、以下で詳しく解説します。

1-1.ふくらはぎの筋肉によるポンプ作用の低下

座り仕事でむくみが発生する原因の1つ目は、ふくらはぎの筋肉によるポンプ作用の低下です。ふくらはぎの筋肉は、歩いたり走ったりする時に収縮し、足の血液を押し上げる働きがあります。座り仕事中はふくらはぎの筋肉が使われず、ポンプ作用による血流が起きません。

前身の血液は心臓から送り出されるため、心臓から遠い部位ほど血液の流れが弱くなります。下半身は心臓から遠く、さらに心臓より下に位置するため、血液が滞留しやすいです。

結果として、血液や老廃物が脚の静脈に溜まりっぱなしになり、足のむくみが生じます。むくみの改善には、ふくらはぎの筋力による力強いポンプ作用が欠かせません。

1-2.お尻や太ももの圧迫で血液の循環がうまくできていない

座り仕事でむくみが発生する原因の2つ目は、お尻や太ももの圧迫で血液の循環がうまくできていないことです。
座り仕事をしている間は、体重の大部分が椅子の座面によって支えられます。長時間お尻や太ももが圧迫されると、血液がうまく循環しません。

血液の循環が滞ると、血管から染み出る水分がお尻や太ももより下の部分に溜まり、むくみの原因となります。むくみの改善には、血液を全身に循環させる必要があります。

1-3.リンパの流れが滞る

座り仕事でむくみが発生する原因の3つ目は、リンパの流れが滞ることです。リンパとは血液とは異なる経路で体内を循環している液体で、リンパ管は毛細血管のように張り巡らされています。

リンパの役割は、体内の余分な液体や老廃物を回収、排泄や免疫機能です。運動不足や座りっぱなしの姿勢が原因で下半身のリンパの流れが滞ると、体内の老廃物がふくらはぎに溜まり、むくみが生じます。
膝の裏にはリンパが集まるリンパ節があるため、立ちっぱなしや座りっぱなしで長時間足を動かさずに仕事をすると、リンパが滞りやすいです。

血液と同様に、足に溜まったリンパを押し上げ全身に循環させることが、むくみの改善に繋がります。

2.座り仕事でむくみを発生させないための4つの予防策

座り仕事でむくみを発生させないためには、次の4つの予防策がおすすめです。

  • ・仕事中座りっぱなしでいないようにする
  • ・座ったままできるストレッチをこまめにおこなう
  • ・マッサージやツボ押しでリンパや血流の流れを促す
  • ・オフィスチェアの素材や機能にこだわる

仕事中の合間や帰宅後のケア、オフィスチェア選びによって足のむくみを軽減できます。4つの予防策について、以下の項目で具体的に確認していきましょう。

2-1.1時間に一度は立ち上がり仕事中座りっぱなしでいないようにする

座り仕事でむくみを発生させないための1つ目の予防策は、1時間に一度は立ち上がり、座りっぱなしの状態を避けることです。仕事に集中して取り組んでいると、数時間座りっぱなしになる場合があります。しかし、座りっぱなしの姿勢はふくらはぎに老廃物を溜め、むくみの原因となるため要注意です。

1時間ごとにトイレに立ったり、座席から離れて足踏み体操をしたりすることで、ふくらはぎの筋肉のポンプ作用を働かせましょう。その場で軽く足踏みをするだけでも、むくみ予防に効果があります。

立つ暇を惜しんで仕事に集中したいほど忙しい時には、座ったまま足首を回したり、つま先を地面につけてかかとを上下に動かしたりするだけでも構いません。ふくらはぎの筋肉を動かせば、下半身に滞った血流を押し上げることができます。
時計の長針が丁度0分を指すタイミングや、毎時30分など分かりやすいタイミングを決めて、定期的に立ち上がりましょう。

2-2.座ったままできるストレッチをこまめにおこなう

座り仕事でむくみを発生させないための2つ目の予防策は、座ったままできるストレッチをこまめにおこなうことです。オフィスチェアに座ったままできるストレッチなら、デスクワーク中でもむくみ予防ができます。

座ったままできるおすすめのストレッチは以下の3種類です。

座ったままできるおすすめのストレッチは以下の3種類です。

〇足首回し
足首回しをするためには、座席に座った状態でつま先を床につけ、かかとを上げます。そして、つま先を支点にして足首をぐるぐる回しましょう。かかとを常に浮かせておくと効果的です。

〇足首のストレッチ
足首のストレッチでは、座席に座ったまま左右片方の足を浮かせて、膝を真っすぐに伸ばします。つま先を手前に引き寄せるように力を入れ、ふくらはぎが伸びた状態を5秒キープしてください。次に、つま先を遠くへ伸ばすように力を入れ、5秒キープします。この動作を右脚と左脚で各3回ずつ繰り返しましょう。

〇お尻と太もものストレッチ
お尻と太もものストレッチは動作が大きいため、休憩時間におこなうことがおすすめです。座ったまま片方の足首をもう片方の膝の上に乗せます。そのまま上半身を倒して胸を足に近づけ、お尻や太ももの外側を伸ばしてください。
適度な位置で20秒姿勢をキープしましょう。反対の足も同様の方法で伸ばします。

2-3.膝裏・足裏マッサージやツボ押しでリンパ・血流の流れを促す

座り仕事でむくみを発生させないための3つ目の予防策は、膝裏・足裏マッサージやツボ押しでリンパと血液の流れを促すことです。膝裏や足裏にはリンパ節や毛細リンパ管、毛細血管が集まっているため、マッサージで刺激すれば血液とリンパ液の流れが促進されます。

〇膝裏のマッサージ
膝裏のリンパマッサージでは、膝裏にあるリンパ節を押して滞ったリンパの流れを補助しましょう。膝を立てて床に座り、指の腹で膝の裏を押します。痛みを感じない程度の心地よい力で30秒ほど押すと、むくみ対策に効果的といわれています。

〇足裏マッサージ
足裏のマッサージでは、足裏全体を指側からかかと側へとゆっくりさすりましょう。くるぶしを下から上へ優しい力加減でさするマッサージも、足首周りの血行やリンパの流れを良くする効果があります。

〇ふくらはぎのマッサージ
両足のふくらはぎ付近には、余計な水分の排出をサポートしてくれる「豊隆(ほうりゅう)」というツボがあり、血行促進やむくみ防止に有効です。すねの骨の外側で、膝と足首の中間・外側の筋肉が最も盛り上がっている場所に豊隆のツボがあります。親指をツボに垂直に当て、肌に沈みこませる感覚で優しく押してみましょう。

2-4.オフィスチェアの素材や機能にこだわる

オフィスチェアの素材や機能にこだわる

座り仕事でむくみを発生させないための4つ目の予防策は、オフィスチェアの素材や機能にこだわることです。座面がメッシュタイプのオフィスチェアや、足が高い位置に置けるオットマン付きのモデルを選べば、むくみ予防に役立ちます。

オットマンに足を乗せると、足に溜まった血液を心臓に押し返す力を高めることが可能です。また、メッシュタイプの座面は圧力が適度に分散され、太ももやお尻の圧迫を軽減する効果もあります。

仕事で長時間座った姿勢で作業する方は、むくみ予防にこだわった高機能なオフィスチェアを選びましょう。

オフィス家具通販のオフィスコムでは、デスクワークに適したチェアを多数取り扱っております。

まとめ

座り仕事で足のむくみが生じる3つの原因と、むくみを発生させないための4つの予防策を解説しました。仕事の合間や帰宅後にこまめにセルフケアをおこなえば、足のむくみを最小限に抑えることが可能です。

足のむくみを解消すれば、見た目がスリムになるだけでなく、下半身に溜まった老廃物の適切な排出を助けます。長時間の座り仕事で足のむくみや疲れが気になる方は、本記事で紹介した予防法に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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