公開:2020.02.07

プロジェクタースクリーンの選び方を徹底解説!設置時の注意点2つ

会議やプレゼンテーションにおいて、「パソコンの画面を全員に見せられたら」と思う場面は少なくないでしょう。そこで役立つ機材が、プロジェクターです。最近では持ち運べる機種も販売され、プロジェクター人気とともにプロジェクタースクリーンの需要が増えています。

しかし、普段プロジェクターを利用しない場合には、どのようなプロジェクタースクリーンを選ぶべきか分からない人も多く存在するでしょう。そこで今回の記事では、プロジェクタースクリーンの選び方や、設置時の注意点について解説します。

1.プロジェクタースクリーンのタイプ別4選

一口にプロジェクタースクリーンと言っても様々な製品が存在します。用途に合った製品を選ぶことで、満足度を大きく向上することが可能です。

プロジェクタースクリーンは、大きく分けて以下の4種類があります。

プロジェクタースクリーンのタイプ別4選
  • 電動型
  • 手動巻き上げ型
  • 自立型
  • タペストリー型

プロジェクタースクリーンは、使用方法によって最適なタイプが異なります。ここでは、各タイプの特徴やメリット・デメリットについて、紹介します。

1-1.電動型

電動型のプロジェクタースクリーンは、電動でスクリーンを広げたり収納したりできるタイプです。

電動タイプのメリットとしては、以下のものが挙げられます。

  • リモコンで出し入れできる
  • 収納しやすいため、ほこりや日焼けからスクリーンを守れる
  • 設定した位置でスクリーンを止められる

スクリーンを広げる際に手間が少なく、すぐに利用し始められます。スクリーンを長持ちさせやすい点も魅力です。

逆に、電動タイプのデメリットとしては、以下のものが挙げられます。

  • 内蔵されている機械が重いため、持ち運びに不向きである
  • 販売価格が比較的高価である
  • 電源が必要となる

電源を必要とし設置場所が限られることが、電動タイプの不便な点です。基本的には、持ち運びに向いていないと考えておきましょう。

1-2.手動巻き上げ型

手動巻き上げ型のプロジェクタースクリーンは、手動でスクリーンを広げたり収納したりするタイプです。チェーンを巻いて引き上げる「チェーンタイプ」と、スクリーンの下部を引っ張ることで広げる「プルダウンタイプ」の2種類が存在します。

手動タイプのメリットとしては、以下の3点が挙げられます。

  • 必要時だけ引き出して使える
  • 部屋のインテリアを邪魔しない
  • 電動型より安価である

スクリーンをケースに収納できるため、部屋のインテリアを邪魔しません。また、電動型よりも安価な製品が多いため、予算が少ない場合も選択肢に入れることが可能です。

逆に、手動タイプのデメリットとしては、以下の2点が挙げられます。

  • 電動タイプのようにリモコンを使った遠隔操作による上げ下げができない
  • 頻繁に昇降する場合は、手動のため面倒である

スクリーンの上げ下げが手動だと、操作の際にスクリーンの設置場所まで行く必要があります。頻繁にスクリーンを昇降する場合は、操作が手間だと感じるかもしれません。

1-3.自立型

自立型のプロジェクタースクリーンは、スタンドを使い立てて利用するタイプです。

自立タイプのメリットとしては、以下の点が挙げられます。

  • 必要時だけ設置できる
  • 天井や壁に穴を空ける必要がない
  • 安価な製品が多い

スタンドを利用するため、天井や壁に穴を空ける必要がありません。安価で気軽に利用できるため、初めて購入する人に向いている点が特徴です。

逆に、自立タイプのデメリットとしては、以下の点が挙げられます。

  • 床に置いて使用するため場所を取る
  • 準備と片付けの手間が発生する

スタンドによる自立式のため、設置スペースを床に確保する必要があります。また、準備と片付けにも時間がかかるため、頻繁に利用する場合は使いづらいと感じる人も多い傾向です。

1-4.タペストリー型

タペストリー型のプロジェクタースクリーンは、壁掛けで利用するタイプです。ブラックマスクと呼ばれるスクリーン周囲の「黒い部分があるタイプ」と「黒い部分がないタイプ」の2種類に分かれます。インテリアが気になる場合は、目立ちにくいマスクなしのタイプがおすすめです。

タペストリータイプのメリットとしては、以下の点が挙げられます。

  • 軽量で持ち運びに便利である
  • 気軽に利用できる
  • 外出先に持ち運べる

軽量な製品が多く、持ち運びに適したタイプです。様々な場所で利用したい場合に適している点が特徴です。

逆に、タペストリータイプのデメリットとしては、以下の点が挙げられます。

  • スクリーン側で位置を調整できない
  • 片付けに手間がかかる
  • 綺麗に巻かないとシワになりやすい

スクリーンを片付ける際は、綺麗に巻かないとシワができてしまいます。持ち運ぶ際以外は、壁に掛けたままにしておきましょう。

2.プロジェクタースクリーンのサイズの決め方

プロジェクタースクリーンには、様々なサイズの製品が存在します。スクリーンのサイズが合わないと、プロジェクターの使い勝手が悪くなってしまうため、サイズ選びは大切です。

スクリーンのサイズは「視聴距離」で決められます。視聴距離とは、スクリーンを設置した位置から、スクリーンを視聴する位置までの距離です。

視聴距離を測る際は、実際に視聴する位置に立ち、頭と設置場所までの距離を測りましょう。できるだけ正確に測るために、メジャーの使用をおすすめします。

視聴距離に対応するスクリーンサイズは、下記に示す表の通りです。

スクリーンサイズ 視聴距離
80インチ 200cm~240cm
90インチ 250cm~270cm
100インチ 280cm~300cm
110インチ 310cm~330cm
120インチ 340cm~360cm
130インチ 370cm~390cm
140インチ 400cm~420cm
150インチ 430cm~

ただし、上記のスクリーンサイズと視聴距離の関係は、あくまでも目安です。プロジェクターの機種によってスクリーンまでの距離が異なるため、プロジェクターの設置場所も事前に確認しておきましょう。

3.プロジェクタースクリーンのアスペクト比の種類

アスペクト比とは、スクリーンの画面における幅と高さの比率を指します。たとえスクリーンサイズのインチ数が同じであっても、アスペクト比によって画面の幅と高さが変わるため、注意しなければなりません。
同じインチ数であってもアスペクト比によってスクリーンの幅・高さが異なる理由は、インチ数は画面の対角線距離を表すものであるためです。

プロジェクタースクリーンのアスペクト比は、主として以下の3種類に分けられます。

プロジェクタースクリーンのアスペクト比の種類
  • 16:9(ワイド)
    一般的なテレビと同じ比率。ホームシアターやDVDの鑑賞、スポーツ観戦、ミュージックビデオの放映などに向いている。
  • 4:3(スタンダード)
    以前のアナログテレビで使われていた比率。会議や打ち合わせ、学校の授業、写真の投影、VHSビデオの放映などに向いている。
  • 16:10(WXGA)
    パソコン画面と同じ比率。プレゼンテーションやパソコン操作の解説、ビジネスシーンなどに向いている。

家庭で利用する場合はテレビと同じ比率である「16:9(ワイド)」、オフィスで利用する場合はPCと同じ比率である「16:10(WXGA)」を選択すると良いでしょう。ただし、古い映像を放映したい場合は、以前に使われていた「4:3(スタンダード)」の選択も検討してください。

4.プロジェクタースクリーンを設置する際の注意点2つ

プロジェクタースクリーンを設置する際には、設置場所と高さに注意しなければなりません。

スクリーンを設置する場所
スクリーンは外光や照明などを反射します。そのため、スクリーンの設置場所はできるだけ、外光や照明が当たらない位置を選びましょう。

また、入り口から遠い場所を選ぶことで、人が出入りする際にプロジェクターの投影が遮られることを減らせます。

スクリーンを設置する高さ
スクリーンを視聴者全員が見られるようにするためには、視界が遮られないようにある程度の高さが必要となります。スクリーンの下辺と視聴者の座高を同じ高さに設定することが、見やすくするためには、おすすめです。

プロジェクタースクリーンを設置する際の注意点2つ

上記2つのポイントによって、スクリーンに映し出される画面の美しさや見やすさが大きく変化します。視聴者にとっての見やすさを第一に考えて、プロジェクタースクリーンの設置場所を決めましょう。

まとめ

プロジェクタースクリーンには、電動型・手動巻き上げ型・自立型・タペストリー型の4種類があります。設置場所や持ち運びの有無などによって、最適なプロジェクタースクリーンの種類が異なるため、各種のメリット・デメリットを検討して選択することが大切です。

最適なスクリーンのサイズやアスペクト比(画面幅・高さ)は、部屋の広さや映し出すものの種類によって異なります。事前に十分な調査・準備を行って、適切な種類・サイズのプロジェクタースクリーンを選びましょう。

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