公開:2019.10.24

機能性が高いオフィス家具選びのポイント|機能を上げるテクニック

オフィス家具を購入する際、ついデザインを重視して選んでしまいがちですが、それ以上に大切なのは「使い勝手」です。確かに、遊び心のあるデザイン性の高いインテリアで統一すれば、オフィスの見た目はよくなるかもしれません。しかし、デザイン性を重視すると、機能性が損なわれる場合も多くなります。

しかし、機能性の高いオフィス家具の選び方がわからない人もいるでしょう。今回は、機能性が高いオフィス家具を選ぶメリットや、オフィス家具選びのポイントを紹介します。

1.オフィス家具で社員の業務効率は変わる!

オフィス家具で社員の業務効率は変わる!

会社経営において、業務効率の改善は避けては通れない課題です。生産性を上げるために、業務フローを見直したり、外部システムを導入したりするなど、なんらかの改善策を取り入れている企業は多いでしょう。実は、オフィス家具も業務効率を大きく左右する要素のひとつです。

たとえば、デスクワークがメイン業務の場合、社員はほとんどの時間を椅子に座って過ごします。椅子の座り心地が悪いと、仕事への集中力を欠き、生産性の低下につながりかねません。

そこで座り心地を重視した椅子を導入すれば、快適な環境で仕事に取り組むことができ、社員のモチベーションが上がる可能性もあります。そのため、機能性の高いオフィス家具を選ぶことは、業務効率化につながる手軽な方法だといえるでしょう。

2.機能性が高いオフィス家具選びのポイント

機能性の高いオフィス家具を購入する際は、選び方のポイントをおさえることが重要です。ただし、選ぶときに重視すべきポイントは、オフィスの広さや業務内容、求める機能によって異なるため、あらかじめ今のオフィス環境や欲しい機能を洗い出しておきましょう。

当項では、オフィス家具の種類別に選び方のポイントを紹介します。

2-1.作業内容や使用シーンに合ったサイズのデスクを選ぶ

デスクにはさまざまな種類があるため、特徴を踏まえたうえで、用途に合ったものを選びましょう。
下記の表は、デスクタイプ別に特徴と使用シーンをまとめたものです。

〇主なデスクタイプ別の特徴とおすすめの使用シーン

主なデスクタイプ別の特徴とおすすめの使用シーン
名称 特徴とおすすめの使用シーン
平机 シンプルなデスクでレイアウト自由、狭いオフィス向き
片袖机 片側に収納がある一般的なデスクで、汎用性が高い
両袖机 両側に引き出しがあり収納力が高い、広いオフィス向き
ラウンドデスク 天板の一部にあるくぼみで肘の負担を軽減、パソコンデスク向き
L字デスク L字型の天板でPCを複数台使用可能、広いオフィス向き
フリーアドレスデスク 長机で会議用テーブルに転用可能

デスクを決める時に大切なのはサイズです。業務内容によって必要なデスクの幅は変わります。

〇デスクサイズ別のおすすめ業務内容

奥行 業務内容
80~120cm 60cm 外回りなど外出が多い営業
120~140cm 60~80cm 書類整理がメインの一般事務
150cm以上 70cm以上 PC作業がメインのデザイナー・プログラマー

2-2.正しい姿勢を保つ調整機能付きのチェアを選ぶ

正しい姿勢を保つ調整機能付きのチェアを選ぶ

チェアは、社員のモチベーションや健康状態にも直結するため、デスクに合わせて慎重に選びましょう。チェアを選ぶポイントは、「安定感」と「耐久性」です。

〇安定感
長時間座る場合、体を包み込むホールド感が強すぎると、かえって疲れやすくなります。そのため、座った時に足の裏がちゃんと床につき、しっかりと骨盤が立つような、安定感のあるチェアを選びましょう。使用者の体型に合わせて調整できる機能が付いたチェアもおすすめです。

〇耐久性
チェアに耐久性がない場合、毎日使用するうちに座面がくぼんでしまいます。高機能なチェアは耐久性も優れていることが多く、長時間使用しても座面がすぐに凹むことはありません。耐久性があれば、椅子に座った時の快適性を維持でき、業務の効率化につながるでしょう。

2-3.人数・用途に合わせて会議用テーブルを選ぶ

人数・用途に合わせて会議用テーブルを選ぶ

会議用のテーブルは、主に大人数で行う会議用と少人数の軽い打ち合わせ用に分けられます。会議の人数や用途に合わせて、会議用テーブルを選びましょう。

〇大人数で会議室で行う会議用テーブルの選び方
紙の資料を閲覧するだけなら、テーブルサイズは一人あたり60~70cmで十分です。ノートパソコンを持ち込む場合は、一人あたり100cm程度のスペースが必要となります。

〇少人数の軽い打ち合わせ用テーブルの選び方
最近は、スタンディングテーブルを使用した打ち合わせスタイルが人気です。普段のミーティングスタイルを考慮して、適切な打ち合わせ用テーブルを選びみましょう。

2-4.ファイルメーターを基準にラック・キャビネットを選ぶ

ファイルメーターを基準にラック・キャビネットを選ぶ

ファイルメーターとは、社内の書類を積み上げた時の厚みをメートル単位で表す指標です。
収納家具を選ぶ際は、ファイルメーターを目安にするとぴったりのものが選べます。ただし、ファイルメーターはあくまでも現状の合計値です。ラック・キャビネットを選ぶ際は、ファイルメーターをもとに将来における書類の増加を見越して、大きさにゆとりがあるものを選びましょう。

2-5.防音・遮音性の高いパーティションを選ぶ

パーティションには、オフィスの区切り以外に、セキュリティや防音などの用途があります。使用シーンに合わせて最適なパーティションを選びましょう。

〇パーティションの高さ別のおすすめ使用シーン

パーティションの高さ別のおすすめ使用シーン
高さ おすすめの使用シーン
112~132cm デスクの区切り・休憩スペースの確保
152~172cm 打ち合わせスペース・コピー機周辺
192~215cm 応接室・商談ルーム・ロッカールーム

3.オフィス家具の機能性をさらに上げるテクニック

オフィス家具は、購入時のままでも十分高い機能性を持っています。しかし、ひと手間を加えるだけで、オフィス家具の機能性を最大限に引き出し、快適な空間を演出できます。

ここでは、オフィス家具の機能性をさらに上げるためのテクニック紹介します。既存のオフィス家具に活用できるテクニックもあるため、ぜひ試してみてください。

3-1.パーティションはスライド式にする

社内を常にパーティションで区切ってしまうと、息苦しい雰囲気になり、閉塞感を与えてしまいます。そこで、パーティションをスライド式にすれることで、開放的な空間を演出できます。

パーティションのスライド部分を半透明のアクリル板にすれば、周囲から見えないようになるため、機密情報を取り扱う際も安心です。必要な時だけパーティションを閉めて、普段は開けておくなど、実用性を兼ね備えている点もスライド式パーティションの特徴と言えます。

3-2.既存のキャビネットに収納棚を製作する

書類の中には、キャビネットのサイズに収まらないサイズもあるため、うまく収納できないケースも存在します。

書類のサイズが原因で収納に悩む場合は、既存のキャビネットを改造して、収納するものの大きさに合わせた収納棚を製作するのも有効です。自分たちで作れば、既製品を購入するよりも費用を抑えられる場合があります。ニーズに合わせた収納棚を設けて、使い勝手のよいオフィスに変えましょう。

4.オフィス家具を探すなら「オフィス家具専門店」がおすすめ!

オフィス家具を探すなら「オフィス家具専門店」がおすすめ!

機能性が高いオフィス家具を探す場合は、大型のショッピングモールや一般的なインテリアショップではなく、オフィス家具専門店を利用しましょう。オフィス家具に特化した専門店は、機能性の高い商品を豊富に取り揃えています。

また、オフィス家具の通販サイトで購入すれば、組み立てや設置をスタッフに頼める場合があるため、オフィス家具の導入に伴う手間を減らせます。会社の状況や自身に合った方法で、機能性が高いオフィス家具を購入しましょう。

まとめ

オフィス家具を選ぶ時は、デザインを優先するのではなく、社員の使い勝手を重視することが業務効率化につながります。ただし、機能性の高いオフィス家具を選ぶポイントを押さえることが大切です。

機能性の高いオフィス家具を選ぶことは、快適なオフィス環境づくりにもつながります。本記事で紹介した選び方のポイントをもとに、適切なオフィス家具を購入してください。

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