公開:2019.09.12
更新:2024.04.11

ヘッドレスト付きオフィスチェアの種類や注意点は? おすすめ商品も紹介【動画解説あり】

デスクワークにおいて、オフィスデスクの収納力や機能を重視するのと同様に、オフィスチェア選びも重要です。頭や肩をしっかりと支えてくれる背もたれの高いハイバックタイプのオフィスチェアなら、首周りに疲労感を抱える方にも喜ばれています。

この記事では、オフィスチェアのヘッドレストについて、得られるメリットや種類、注意点をご紹介します。クッション性・通気性・耐久性などオフィスチェア選びでお悩みの方へ向けて、プロが選んだおすすめのヘッドレスト付きオフィスチェアもご紹介するので、あわせてご参照ください。

▼このコラムを読んでもらいたい方

  • ・最近首周りの疲労感に悩まされている方
  • ・ハイバックチェアなどの購入を考えている方
  • ・ヘッドレストの有無で何が違うのか知りたい方

▼このコラムを読んで得られる情報

  • ・ヘッドレストで得られるメリット
  • ・ヘッドレスト付きオフィスチェアの種類
  • ・プロが選んだおすすめのヘッドレスト付きオフィスチェア

1.ヘッドレスト付きオフィスチェアが生産性アップに効果的な理由とは?

立っているときよりも、実は座っている状態のほうが体に大きな負担をかけています。猫背になったり、骨盤の位置がズレていたりと体のゆがみを引き起こす座り方は脳への血流を妨げるため、作業効率の低下にもつながる可能性があります。

体のゆがみや作業効率の低下を予防するには、正しい姿勢で座る意識が大切です。とはいえ、正しい姿勢をずっと維持するのは難しくなっています。そこで、正しい姿勢で座るのをサポートするヘッドレスト付きのオフィスチェアがおすすめです。

ヘッドレスト付きオフィスチェアに座るだけで、生産性アップの効果が期待できます。
ヘッドレスト付きのオフィスチェアがなぜ生産性を上げるのかご紹介します。

1-1.従業員の姿勢を改善するため

従業員の姿勢を改善するため

ヘッドレスト付きのオフィスチェアは後傾姿勢を取りやすく、首に負担がかからない体勢を維持しやすくなっています。実は、人間の頭は体重の10%を占めるほど重く、それが原因で姿勢を崩してしまう方も少なくありません。そこで、適度に重さを分散させられるヘッドレスト付きのオフィスチェアを活用すれば、頭を支える体の疲れを和らげつつ、首周りの負担を軽減する効果が期待できます。

  • ・疲れにくい
  • ・眠くなりにくい
  • ・肩こり・腰痛の予防
  • ・集中力がアップする

ヘッドレスト付きのオフィスチェアで座る姿勢を改善すれば、上記のようなメリットが期待できます。疲れにくく、眠気や肩こり・腰痛の悩みを改善しやすいため、デスクワーク中の集中力や生産性のアップを求める方におすすめです。

たとえば、プログラマ・エンジニアやデザイナー、ライター、CADオペレーターなど、1日の大半をオフィスチェアに座った状態で過ごす従業員には、ヘッドレスト付きのモデルが必要不可欠といっても過言ではありません。

1-2.職場環境をリラックスしやすい環境に改善するため

オフィスチェアのリクライニングを倒した際に、ヘッドレスト付きのオフィスチェアなら頭の重さを支えられるほか、首ごと預けて身体を休められます。

リラックスできる座り方は、オフィスチェアの背もたれに軽く体重を預けられる姿勢です。ヘッドレストのないオフィスチェアでは、背もたれに身体全体を傾けられないため、十分な休息を得るのは難しいでしょう。

身体に負担をかける座り方を続けていると、余計な疲労を抱えてしまい、結果として作業効率を下げてしまいます。ヘッドレスト付きのオフィスチェアでリラックスしやすい環境に改善すれば、疲労や身体への違和感に集中力を邪魔されず、作業を進めやすくなります。

また、前傾姿勢の多い事務職や経理職など、手書き作業や書類整理の多い従業員にも、ヘッドレスト付きのオフィスチェアはおすすめです。こまめに背もたれやヘッドレストに体重を預ければ、仕事中の疲れをリフレッシュしやすくなります。

休憩時間など仮眠を取る際にも、ヘッドレストがあると後傾姿勢がとれるため、身体を伸ばして休められます。

2.ヘッドレスト付きオフィスチェアの種類

ヘッドレスト付きのオフィスチェアは大きく分けて2種類存在します。ヘッドレスト部分が固定・可動の2タイプに分かれたデザインが主流です。ここでは、ヘッドレストの固定・可動が持つそれぞれの特徴やメリット・デメリットについてご紹介します。

①固定式ヘッドレストのオフィスチェア
固定式ヘッドレストは、パーツ部分が本体と一体化・部品で固定化されているタイプです。可動式と違って動く部分が少ないため、丈夫な作りのヘッドレストが多いのがメリットです。クッション性の高いヘッドレストを選べば、固定式でも包み込まれるような心地よさでリラックス効果を得られます。

ただし、基本的に高さや角度を調節できないデメリットも持つため、自分に合うヘッドレスト付きのオフィスチェアを選ぶ必要があります。常にヘッドレストへ頭を預けている方よりも、時々リラックスのために利用する程度の方に最適です。

ヘッドレストを利用する機会の少ない従業員なら、固定式ヘッドレストのオフィスチェアでも十分メリットを得られます。

②可動式ヘッドレストのオフィスチェア
可動式ヘッドレストは、パーツ部分のみ高さや角度を調節できるタイプで、商品によってはオフィスチェアからの取り外しも可能です。ヘッドレストの位置を調節できるため幅広い体格をカバーできるメリットがありますが、固定式に比べると耐久性がそこまで高くはありません。

ヘッドレストに頭を預けることでリラックスできる方だけではなく、PCでの作業が多い方など、モニターから適度な距離を保つべき作業の担当者におすすめです。頭の重さをヘッドレストに預けつつ、モニターから一定の距離を維持できるため、疲れを軽減しながら作業に集中することができます。

ヘッドレスト付きオフィスチェアの種類

3.ヘッドレスト付きオフィスチェアに搭載されている機能

ヘッドレスト付きのオフィスチェアは、頭や首を支えるだけでなく、体を後ろに反らせるため、背中を伸ばしたリラックス体勢を取りやすいメリットがあります。しかし、これらのメリットを十分に得るには、ヘッドレストの位置を体格に合わせる微調整が必要です。

そのため、多くのヘッドレスト付きオフィスチェアは、以下のような便利な機能を備えています。

  • ・上下位置を調節できる
  • ・前後位置を調節できる
  • ・縦方向に回転させられる
  • ・ヘッドレストにかかる荷重への反発

上下位置の調節で高さを変え、前後位置の調節で角度を変えられるため、頭や首にフィットさせられます。ヘッドレストによっては縦方向に回転できるタイプもあり、より個人の好みに合わせた快適性を追求できる仕様です。

また、オフィスチェアに腰掛けたとき、ヘッドレストにかかる荷重に対して適度な反発機能を持っているかも重要です。頭をしっかり支え、首が後ろに反らしすぎないように反発するヘッドレストなら、肩や首への負荷を軽減する効果が期待できます。

4.ヘッドレスト付きオフィスチェアを選ぶ時の注意点

ヘッドレスト付きオフィスチェアを選ぶ時の注意点

ヘッドレスト付きのオフィスチェアを選ぶ際は、固定式・可動式の違いのみで選ばないようにしましょう。長く快適に使えるオフィスチェアを導入できるよう、メリットを最大限活かすため、下記で紹介するポイントに注意してください。

  • ・固定式を選ぶ場合は、ヘッドレストの位置をよく確かめる
  • ・可動式を選ぶ場合は、丈夫さを重視する
  • ・ロッキング機能のあるオフィスチェアを選ぶとベター

固定されているヘッドレストは絶妙な位置調節ができないため、最初のオフィスチェア選びが重要です。利用者の頭の位置とヘッドレストの位置が合っているオフィスチェアを購入しましょう。

可動式は多くの部品でオフィスチェア本体と接続しているため、固定式に比べると丈夫さが多少劣る可能性があります。高価なオフィスチェアなら調節機能を頻繁に動かしても壊れにくいため、長く使える製品を重視するのもポイントです。

また、ヘッドレストを見て購入するときは、ロッキング機能(後ろに背もたれを倒せる機能)付きオフィスチェアがおすすめです。ヘッドレストは後傾姿勢で活用できるため、ロッキング機能付きのタイプを選べば、身体を休められるヘッドレスト付きオフィスチェアのメリットを最大限に引き出せます。

これらのほかに座面の奥行き、クッション性やオフィスチェア全体の通気性(シート部分のメッシュ素材等)、昇降機能付きなど、基本的な使いやすさも考慮するのをおすすめします。

5.ヘッドレスト付きおすすめオフィスチェア4選

ヘッドレスト付きオフィスチェア オカムラ バロンシリーズ

オフィスチェア オカムラ バロン baron シリーズ

オフィスチェアメーカーオカムラシリーズのバロンは、可動式ヘッドレストがついた高機能オフィスチェアです。グラデーションサポートメッシュによりメッシュの通気性を確保しつつ、腰回りの密度は高めてしっかりとサポートします。ヘッドレストは上下90mm、前後20度の角度調整が可能です。

サイズ 外寸 / 幅630×奥行565~615×高さ1160~1350mm
座面高さ / 415~515mm
脚 / 直径696mm
材質 背フレーム / アルミダイキャスト、肘パッド / 熱可塑性ポリウレタン、アジャストアーム / アルミダイキャスト、スチール、樹脂成型品、脚 / アルミダイキャスト、キャスター / 直径60mmナイロン双輪キャスターまたは、直径60mmウレタン双輪キャスター
オカムラ コンテッサ セコンダ

オカムラ コンテッサ Contessa 2 シリーズ

オカムラが扱うオフィスチェアシリーズのなかでも、エクストラハイバックとして固定式のヘッドレストがついたオフィスチェアです。フリーロッキングを採用しているほか、リクライニングの強弱を4段階に調節できるため、身体を預けたときの角度を体型に応じて微調整できます。大型の固定型ヘッドレストがあるため、身体を大きく預けられるのが特長です。

サイズ 外寸 / 幅650~702×奥行620~670×高さ1170~1270mm
座面高さ / 420~520mm
材質 背フレーム / アルミダイキャスト、背メッシュフレーム / 樹脂成型品、座 / 樹脂成型品、脚・支基 / アルミダイキャスト、肘 / アルミダイキャスト、スチールパイプ、樹脂成型品、キャスター / 直径75ナイロン双輪キャスター
オカムラ シルフィー sylphy エクストラハイバック

オカムラ シルフィー sylphy シリーズ エクストラハイバック

オカムラ シルフィーシリーズは人気を集めている高機能オフィスチェアのひとつです。エクストラハイバックとして固定式のヘッドレストがついており、大きく身体を預けられます。また、バックカーブアジャスト機構によって、背もたれのカーブを2段階調整できるのもポイント。異なる3種類の座面クッションにより、長時間のデスクワークもサポートできます。

サイズ 外寸 / 幅648×奥行588~638×高さ1147~1247mm
座面高さ / 420~520mm
脚 / 直径700mm
材質 背フレーム / 樹脂成型品、肘 / 樹脂成型品、座シェル / 樹脂成型品、脚 / 樹脂成型品、キャスター / 直径60mmナイロン双輪キャスター
オフィスチェア YS-1 肘付き 可動肘 ヘッドレスト付き メッシュチェア

オフィスチェア YS-1 肘付き 可動肘 ヘッドレスト付き

オフィスチェアYS-1は、可動式のヘッドレストやアームレストがついた高機能オフィスチェアです。布張り/メッシュ×布張りの2種類から選択できます。背面のメッシュで蒸れにくいほか、調節できるランバーサポートは個人にあわせて腰回りをしっかりと支えられます。ヘッドレストは上下・角度ともに微調節できるため、自分好みの首の角度を維持しやすいのも特長です。

サイズ 幅700×奥行700×高さ1140~1240mm
座面高さ:440~540mm
材質 張地:ポリエステル、背:ナイロン、座:モールドウレタン・ナイロン、背部:ナイロン・ポリエステル、肘:ナイロン、ヘッドレスト:ナイロン、脚部:アルミ、キャスター:ウレタン

まとめ

ヘッドレスト付きのオフィスチェアは、首周りの負担を特に軽減する効果が期待できます。身体全体を預けられるため、ちょっとしたリラックス効果も期待できる点がメリットです。身体の疲労感を解消すれば、作業効率アップに繋がるのは間違いありません。身体に負担を掛けにくいヘッドレスト付きのオフィスチェアを利用して、疲労感を軽減してみるのをおすすめします。

その際は、頭や肩の高さまで背もたれのあるハイバックタイプで、ヘッドレスト付きのオフィスチェアを選ぶのもポイントです。適度に身体を休められるうえ、正しい姿勢の維持にも貢献してくれます。体格に合ったヘッドレストの位置は、疲れにくい体勢を保ち、健康的な生活にもつながります。

今回ご紹介したヘッドレスト付きのオフィスチェアの選び方や注意点を参考に、新しいオフィスチェアの導入をご検討ください。

在宅勤務・テレワーク オフィスチェア(チェア)
【デスクチェア】ヘッドレスト椅子のタイプの選び方と種類・注意点を解説します。

この記事の監修者

那波 伸晃

オフィスコム株式会社
商品・物流本部 執行役員 本部長
那波 伸晃

オフィス家具業界歴17年、オフィスコム創業期のメンバー。数々のヒット商品を生み出し、ユーザー目線での商品開発を得意としている。

この記事を書いた人

オフィスのギモン編集部

オフィスのギモン編集部

“快適にはたらく”をテーマにオフィスに関わる様々な疑問を解決!おすすめ商品や、明日の仕事に役立つ情報・豆知識を発信しています。

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