公開:2021.02.15

【種類別】役員家具の選び方|役員室に必要な機能

役員室とは、その名のとおり「企業の役員などが執務で利用する部屋」です。一般の社員が利用するスペースとは一線を画す、重厚で高級感のある家具で統一されているイメージを持つ人も多いでしょう。

しかし、企業によって役員室の位置づけや役割には幅があり、求められる役割によって機能やスタイルも異なります。今回は、必要な機能性と居心地の良さを兼ね備えた「理想の役員室」を作り上げるための、適切な役員家具の選び方について解説します。

1.オフィスにおける「役員室」とは?

オフィスにおける「役員室」とは?

オフィスにおける「役員室」と言えば、役員が執務に使用するための部屋・スペースであることが一般的なイメージです。重要な書類を扱い意思決定を行ったり、大切な来客を迎えたりする場所でもあるため、機密性の高い個室はその役割にふさわしいと言えます。

役員室が個室となっている場合、一般社員の執務室とはフロアが異なり、社員の出入りも制限されるような強固なセキュリティで守られているケースがあることも特徴です。

しかし企業によっては、一般社員と同じオフィス空間にドアやパーテーションで仕切られた役員スペースを設けているところや、完全なオープンスペースであるところもあります。役員と一般社員の交流も容易となるため、社内の風通しの良さを重視する企業には好まれるでしょう。

2.役員室に必要な4つの機能

役員室に必要な4つの機能

役員室は、企業の役員が執務を行うにふさわしい重厚感や高級感を持ちつつも、効率良く執務が行えるような機能性に優れたスペースであることが重要です。

役員室の役割は、企業によって若干の違いはあるものの、主に必要な機能として「執務機能」「ミーティング機能」「応接機能」が挙げられます。重要事項や機密性の高い資料が扱われることも多いため、室内の配置や内装だけでなく「防音機能」への配慮も必要です。

ここでは、主な4つの機能である「執務機能」「ミーティング機能」「応接機能」「防音機能」について詳しく解説します。

機能 詳細
執務機能 多忙な役員は、重要な社外会合などのスケジュールの合間に社内での執務をこなす必要があるため、機能性に優れたデスクやチェアや書類を保管できる書庫の設置がおすすめです。

必要なものが取り出しやすい引き出し付きのデスクや、長時間座っていても疲れにくいチェアなど、各オフィス家具の機能性にもこだわりましょう。
ミーティング機能 4~6人程度で使用できるオフィステーブルやチェアがおすすめです。

資料を使用してミーティングを行うことが多い場合は、資料を広げられるよう大きめの会議用テーブルを選ぶことがポイントとなります。
応接機能 センターテーブル・ソファを基本とした応接セットがおすすめです。重要な来客を招いたり、取材を受けたりといった際に「会社の顔」としてのコンセプトにふさわしいイメージの家具で統一しましょう。
防音機能 防音性は、役員室に求められる要素の中でも重要な機密性を守るために必要な機能です。防音工事ができない場合は、パーテーションや防音扉の設置もおすすめと言えるでしょう。

役員室に求められる機能のうち、最も重要な点は機密性です。機密情報が漏えいすると企業は大きなダメージを受ける可能性が高いでしょう。役員室がオープンな空間となっている企業の場合も、機密情報を扱うための会議スペースを設置する必要があります。

3.【種類別】役員家具の選び方

【種類別】役員家具の選び方

役員室に必要な機能とおすすめのオフィス家具を把握したあとは、実際に設置する役員家具を選びましょう。

役員家具の選び方は、高級感やデザイン性などといった見た目だけではなく、部屋に合うサイズや素材、機能性の3つの視点から選ぶことが重要です。

ここでは、役員室に必要な家具の選び方について、詳しく解説します。

3-1.デスク

役員室には、パソコンなどを置いておくためのデスクが必須です。エグゼクティブデスクの商品ラインナップは、使用感・機能性・高級感ともに優れています。特に、天板の幅1600mm/奥行700mmと、広めの両袖デスク・平デスクは、ポピュラーでありながら使いやすいサイズと言えるでしょう。

役員室がさほど広くなく、設置する役員家具に限りがある場合は、片袖デスクやL字デスクもおすすめです。また、天板が昇降する機能を持つデスクは身体に合わせて調整可能なため、楽に執務を行うことができます。

3-2.チェア

役員用のエグゼクティブチェアは、機能性はもちろん、一般的なオフィスチェアとは異なる高級感や重厚感を持たせたデザイン性に特化しています。

機能性においては、座面高が上下する昇降機能だけでなく、背もたれを後ろに倒してくつろぐことができるロッキング機能も備えている商品が多いことも特徴です。その他、可動のアームレストやフットレストのついたチェアもあります。

チェアによって、本革・合皮・布など張地のデザインが異なるため、役員室の雰囲気やデスクのデザインとの相性を見ながら選ぶと良いでしょう。

3-3.書棚

役員室に設置する書棚におすすめのサイズは、幅900mm/奥行440~460mm/高さ1800mmです。複数の書棚を並べて使用する際には、高さと奥行を合わせると良いでしょう。

書棚には、下記のようにさまざまなタイプがあります。

書棚のタイプ 詳細
ガラス両開き書棚 両開きのガラス扉がついた書棚。 全体がガラス扉のものと、下部半分が木製扉のものがある。
両開きラテラル書棚 上部は両開きの書棚で、下部が引き出し(ラテラル)となっている書棚。
オープン両開き書棚 ガラス両開き書棚のガラス扉がない、オープンな書棚。
ロータイプ書棚 両開きの扉のついた、腰高の書棚。

ガラス書棚やオープン書棚は、書類を外から確認できるため便利ですが、重要な書類の保管には向きません。機密性を高めるためには、外から確認できないデザインのもので、かつ施錠付のものをおすすめします。

3-4.サイドボード

役員室に設置するサイドボードのサイズは、幅1800mm/奥行440~460mm/高さ700mmがおすすめです。書棚など別の家具と並べて使用する際は、奥行が合っているかも確認しましょう。

サイドボードは壁面に設置し天板に花を飾ったり、上部の空いた壁に絵画を掛けたりします。扉は両開きや引き出し、ガラス扉や木製扉などから好みに合わせて選びましょう。施錠はできないタイプが多いため、重要書類の保管には向きません。

3-5.ロッカー

ロッカーは役員室において必須の家具ではないものの、コートなどのアウターをしまっておいたり、替えのスーツなどを保管しておいたりする目的としても重宝します。

また、オフィス家具のロッカー商品の中にはセキュリティ性にも優れた「パーソナルロッカー」もあります。使用頻度が比較的高い、重要な書類や貴重品の保管におすすめです。

ロッカーも、書棚と並べて使用する際は、高さや奥行が合っていることか確認しておきましょう。

3-6.小物

役員室に設置する小物(オフィスアクセサリー)にはさまざまなものがありますが、ここでは代表的な「電話台」と「ポールハンガー」について解説します。

〇電話台

電話台の高さは、立ちながらの電話でも使用しやすい700mm程度がおすすめです。電話機を置く以外に、花瓶を置くなどの用途にも違和感なく使用できるため、役員室に1つは設置しておいても良いでしょう。

〇ポールハンガー

その日に着用してきた上着やコート、さらにマフラーや帽子などのアクセサリーもスマートに掛けられるポールハンガーは、スペースを比較的取らずに設置可能です。木目調やメタリック調などさまざまな素材・デザインから選択でき、どのような雰囲気の役員室でも適した商品が見つかるでしょう。

まとめ

役員室に求められる主な機能は「執務機能」「ミーティング機能」「応接機能」「防音機能」の4つです。役員室に置く家具を選ぶ場合、この4つの機能に配慮した視点で選ぶことが重要です。

役員の執務デスクやチェア選びに重要なポイントは、サイズや機能性の高さです。サイズや機能性の高さを重視せずに役員家具を選ぶと、役員室にそぐわない雰囲気となってしまい、役員が快適に仕事をすることができなくなる可能性もあります。

また、役員室には高級感や重厚感が必要なため、家具の素材や雰囲気も統一しましょう。ここまでの内容を参考に、ぜひ役員室に適したオフィス家具を購入してください。

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